【インタビュー後編】ペルピンズ、“SNS”から広がる認知の輪「たくさんの人に彩りを与えられたら嬉しい」

ポスト

8月23日にメジャー1stアルバム『#1』(読み:シャープワン)をリリースした、2人組音楽ユニット・ペルピンズ。SNS総フォロワー100万人越え、動画の総再生回数7.5億回越えと、TikTokなどのSNSを中心に人気を博している。

◆ペルピンズ 動画 / 画像

インタビュー後編では、『#1』のリリースをきっかけに、ますます活躍の幅を広げていくであろう2人に、彼ら自身について語ってもらった。

   ◆   ◆   ◆

■限られた時間の中で
■どうすれば目標に近づけるかは誰よりも考えていた


──ペルピンズといえば、「SNS」は切っても切り離せないものです。活動のベースとしてSNSを選んだのはなぜだったのでしょうか。

RIOSKE:実は、最初からSNSをベースにしようとは考えてなかったんです。軽い気持ちで投稿し始めたんですけど、思っていた以上に反応が良くて。

KAZ:バッと数字が伸びたので、これが求められていることなのかもという手応えは最初の1ヶ月くらいでなんとなく掴んでいました。そこからSNSで認知を広げた後に、オリジナルを展開していこうと考え始めました。初めからオリジナル曲を押し出していくよりも、まずは僕らの歌を知ってもらうっていう逆の方法のほうが効率が良いのかなって。それに2人とも事務所に入らずに活動をしていたこともあって、自分たちのプラットフォームを強くしていくほうが曲を知ってもらえるんじゃないかと考えたんです。それでまずはYouTubeとTikTokで知ってもらうために、2021年の6月から12月まで毎日投稿を始めました。限られた時間の中で、どうすれば自分たちの目標に向かって近づけるかは誰よりも考えていたと思います。

──総再生回数7.5億という数字がすごいですよね。ここまでバズった要因はどこにあると考えますか?

▲KAZ

KAZ:やっぱりRIOSKEの圧倒的な歌声だと思います。今って、ルックスや歌声、技術問わず、ある程度仕組みがあればバズるじゃないですか。でも、その仕組がある上でより素敵な歌声があればもっと大きなバズを生み出せると思っていて。宇多田ヒカルさんやMISIAさんのように長期的に活躍されている方を見ても、誰からも奪われない歌声を持っていますよね。それがRIOSKEの歌声。RIOSKEの歌声を活かすために僕がアイデアを出していますけど、人を感動させる歌声があることが大きな要因だと思っています。

RIOSKE:僕は逆にKAZのブレインがあったからこそだと思う。ブレインがなければここまで大きくならなかったと思うんです。というのも僕、個人で好きな音楽や好きなアーティストのカバーをアップしていて。でも、そこまでバズらないんです。「こうやって撮ったほうがいいよ」、「こっちの方が見やすいよ」っていうKAZのプロデュース力があったからここまでこれたんだと思います。

KAZ:RIOSKEがアップしている動画はリスペクト値を獲得できるもの。それと認知を拡大する作業は別物なんですよね。そのバランスを取ったり、言語化しながら行動に移す作業が僕は得意だっただけ。あとは、時期も良かったかな。当時TikTokがバズりやすい時期で、その頃にはおすすめに載せてもらえるようなアカウントに成長していたので。YouTubeの長編をやろうと何本か出していた時期もあったんですけど、結果が出るまで時間がかかるし、費用もかさむんですよね。そんな時にYouTubeがショートを伸ばしたいっていう動きになってきて。僕らはTikTokを頑張っていたのでショートもたくさん載せられて、Instagramもリールを伸ばしたい流れが来て……って全てが噛み合っていた感じがありました。その勘が当たったのは大きかったと思います。

◆インタビュー【2】へ
この記事をポスト

この記事の関連情報