【対談・短期連載Vol.4】ガラとテツ(メリー) × KOHTA、＜魑魅魍魎2＞さいたま公演直前に語る「近寄れない空気感があった」

■やばい一日にしたいですね
■負けないです！

──当日はどんなステージになりそうですか？

ガラ：ステージ上もそうですしファンの人たちも、ピリッとした空気感をフロアで感じてほしいですね。めちゃくちゃ楽しみです。

テツ：当日、めちゃめちゃピリピリしてるかもしれない。

ガラ：テツさんは、弁当に気をつけなきゃいけないからね。

──どういう意味ですか？

ガラ：初めてKOHTAさんと一緒にご飯を食べた時、「弁当のハンバーグ下のパスタはかさ増しだから許せねえ。ハンバーグの小ささをごまかすために、パスタを入れて大きく見せてる」みたいな話を1時間ぐらいされてて（笑）。

KOHTA：ハンバーグ下のパスタと、刺身のツマの存在意義について、ですよ（笑）。

テツ：もし当日、かさ増し弁当だったら……。

KOHTA：そんなことで暴れたりはしないです（笑）。ま、食べ物は好き嫌いが多いんですけど。


──好き嫌いの多さでいうと、ガラさんも負けてないですよね。

KOHTA：そこはハモったところです。

ガラ：そうなんですよ。パクチーとか三つ葉とか匂いが強い香草系がダメなんです。

KOHTA：僕も三つ葉ダメ、春菊もダメですね。主張の強すぎるやつはどうも。

ガラ：会場入りして、テツさんが一番最初にすることは、弁当チェックかもしれない。

テツ：そうですね（笑）。

KOHTA：僕は食同様、意外と音楽にも好き嫌いがあるんですよ。こだわりって、いろいろなことに通じてるんだと思う。もちろん勉強として、いろんな音楽を聴きますけど、得意不得意とか好き嫌いはある。何でもかんでも受け入れて、お茶の間に浸透したいわけでもないんで。ミュージシャンなんて、そういう人じゃないと成り立たないのかな、偏屈な人が多いし。僕は、常識のある偏屈を目指してます。挨拶できないとか、敬語が使えないとか、それはただの無法者でしかないし、それではダメ。人としてちゃんとしてないと。

ガラ：ということは、ネロに会わせないほうがいいかも。なかなかクセが強い男なので（笑）。

テツ：まぁ、基本的には彼も礼儀正しいんですよ。

ガラ：変な男気だけはあるんです。その男気の捉え方とか出し方が、普通と違ったり極端だったりするんです。

KOHTA：ネロくんとはちゃんとお話したことがないから、ある意味楽しみですね。

ガラ：＜魑魅魍魎2＞では毎回セッションをやらせてもらっていて、KOHTAさんにもお願いしたいので、その時にぜひ。うちのメンバーには特に、KOHTAさんとセッションをやることで何かを感じ取ってほしいなって、実は思ってるんです。なかなかそういう機会もないので。


──どんなセッションを考えていますか？

ガラ：変な話ですけど、曲を決めないでジャムセッションみたいな感じも面白いとも思ってるんです。たとえば、KOHTAさんのフレーズに合わせてネロがドラムを叩いて、そこに結生くんがギターを重ねて、みたいな。そういう楽器を持っている同士の会話みたいなものも見てみたいし。そこに僕が歌を入れることもできるし。

KOHTA：メリーの楽曲にも触れたいですね。メリーはどの曲も独特だし、これだけキャリアがあるから曲もたくさんあるし。だから、僕が「この曲をやりたい」っていうより、「これをやりたいです」って言ってくれたら全然やりますよ。

テツ：実はKOHTAさんと一緒にやってみたい曲があるんです。「アイデンティティー」っていう曲なんですけど、まっすぐな曲なんで、KOHTAさんがベースを弾いてコーラスしてくれたらいいなって。

ガラ：ああ、いいかも！


KOHTA：そういうメンバーのリクエストでセッションしたいですね。

テツ：他にもいろいろあるので、ちょっと無茶振りをしてみようと思います。

KOHTA：セッションは今までのキャリアのなかでやってこなかったことなので、楽しみですね。昔はイベントもいっぱいやりましたけど、セッションは全然やらなかったんです。

ガラ：確かに、そういう姿を見たことがないかもしれない。

KOHTA：はっきり言うと、NG出してました。ステージで、馴れ合ってハッピーみたいな感じが苦手なので。だけど、今回は全然ハッピーな空気にならなくていいというか、これまでとちょっと違いますよね。僕が入ることによって起こる化学変化とか、また違ったメリーの魅力が伝わればいいなと思う。自分もそういう部分で勉強したいですし。その辺は、そこまで細かく話したことはないですけどメリーのメンバーと共通してるのかなと思います。

ガラ：KOHTAさんが出てくれることによって、＜魑魅魍魎2＞の間口がめちゃくちゃ広がったと思います。やばい一日にしたいですね。

テツ：僕も一言、“負けないです！”

KOHTA：僕は一人で飛び込むので、自分の世界観を崩さず、しっかり気を引き締めてやらなきゃいけないと思っています。とにかく心に残る、心に刻まれるような1日にしたいですね。

取材・文◎大窪由香





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