【対談 #1】逹瑯(MUCC) × YOMI (NIGHTMARE)が語る、<悪夢69>と歌うこと「10年前のアドバイスを今でも守っているんです」

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■MUCCじゃなかったら
■たぶんお断りしていたと思うんです


──<悪夢69>は全3公演。YouTube特番ではお互いに好きな曲を挙げ合うなど、「セットリストのフラグが立った」なんていうお話もありましたが。今どのぐらい準備が進んでいますか?

逹瑯:まだ全然進んでないんじゃないかな、これからだと思う。

YOMI:でも、「みんなで一緒に何かやろう」という曲は、「これでいい?」みたいなアイデアを逹瑯さんが出していましたよね?

逹瑯:あ、そうだね。「せっかくだからアンコールで遊ぼうか」「じゃあセッションをやろう」ってことになって、そこは決まりました。MUCCで言うと特に俺、抜けちゃったけどSATOちと俺は、極力働きたくない人なので(笑)。

YOMI:あはは!

逹瑯:あと、絶対にやりたくないんだけど、たまにやらなきゃいけないセッションっていうのがあって。実は俺、洋楽のカバーは絶対嫌なんですよ。

YOMI:どうしてですか?


逹瑯:歌詞が覚えられないから。邦楽のカバーならどんなに難しい曲でも日本語の意味が分かるから、“この言葉の次はこうで”というふうに文章で覚えられる。でも英語になってくると、もう意味が分からないから、発音とかも含めて丸暗記しなきゃならないじゃない? 楽器の人はやることが変わらないと思うけど、洋楽カバーを歌うことはたぶん、邦楽カバーの10倍ぐらいカロリーを消費する。そういう、“これはやりたくないな”みたいなのが俺にはいっぱいあるんだけど、たぶんNIGHTMAREもメンバーによってはあるんじゃない? 前のめりで“セッションやりたい!”って人と、“やっぱりやりたくない!”っていう人がいるじゃん?

YOMI:そうですね(笑)。

逹瑯:その中で、“これだったらいいんじゃない?”みたいなところというか、みんなが嫌な気分にならずに楽しく参加できるようなことを考えるのが、俺はすごく好きなんですよ。それが意外と、<悪夢69>のアンコールのアイデアでは上手くいったんじゃないかなと思う。高校生の文化祭のセッションライヴみたいな感じで、本当に楽しくできそうな気がします。RUKAもBOØWYだったらやってくれるよね?

YOMI:そうですね(笑)。俺、アンコールのことに限らず、今回のツーマンはMUCCじゃなかったらたぶんお断りしていると思うんです。基本的にNIGHTMAREって対バン系のライヴはあまりしないから。だけど、今回はMUCCから「ツーマンどうですか?」ってお誘いいただいて。うちのメンバーも全員“MUCCとだったら”という気持ちだったからお受けした思うんですよね。だから今回は、本当にいいツーマンツアーになるんじゃないかなと思っていて。「MUCCのファンにもしっかりアプローチできるようなライヴにしようね」とはメンバー間で話しています。

──MUCCのファンの皆さんにアプローチするには、MUCCに寄せていく感じなのか、逆にNIGHTMAREの世界観をガッツリと見せるのか、どちらのベクトルになりそうですか?

YOMI:そこなんですよね~。「どっちだろうね?」みたいな話はメンバー間でしていて。

逹瑯:蓋を開けてみたら、NIGHTMAREがMUCCみたいなライヴをやって、MUCCがNIGHTMAREみたいなライヴをやったら面白いですね(笑)。

YOMI:あはは!


──MUCCのライヴはどんな方向性になりそうですか?

逹瑯:分かんないんだけど…俺の好みだけで話をすると、何も細かいことは考えずに自分たちがナチュラルに演奏できて、感情をグッと入れられて爆発できる、そういう曲をやるほうが好きなんです。そういうライヴのほうが、“やっててよかった。いいライヴになった”という気持ちになることが多いので。“こうだからああしよう”って戦略を立てると、脳味噌に邪念が入るから。戦略がスパン!とハマッた時の気持ち良さもあるけど、俺は前者のほうが好きで。リーダーがどういうモードでセットリストを組んでくるか分からないけど、案が上がってきたら一緒に考えるか、という感じですかね。

──これまでNIGHTMAREとMUCCが全員揃って食事をしたこともないんでしたっけ?

逹瑯:個人と個人でしかないと思う。NIGHTMAREはそもそも、バンド全員で飯とか行かないでしょ?

YOMI:いや、ツアー中は普通に全然行きますよ。

逹瑯:マジで?

YOMI:はい。えっ、MUCCは行かないですか?

逹瑯:行かない。そもそも俺が食事の場に行かないから。スタッフまで含めた全体での打ち上げはツアー中に一回ぐらいはあるけど。飯食いに行ってしゃべると喉を使っちゃうから、テイクアウトだったりコンビニで買ってきたりで、ひとりしっぽり済ませちゃう。

YOMI:<悪夢69>ではMUCCのメンバーさんと飯食いに行きたいですね。

逹瑯:行きたいね。特にファイナルなんて、MUCCのツアーのファイナルが終わった後なんで、もういくら騒いでもいいな。

YOMI:あはは。

──このツーマンツアーは、NIGHTMAREとMUCCによるコラボレーションの第一弾と考えていいんでしょうか? この先の展開もありそうでしょうか?

逹瑯:どの対バンをする時も、“これ一回きりで終わっちゃうのはもったいない”とは毎回感じるんですよね。

YOMI:個人的には、お互いの出身地でライヴをやりたかったというのがあるんですよ。なので、今回はできなかったですけど、いつかまた仙台と茨城とかでやりたいですね。

逹瑯:いいね、それはやりたい。


──最後に、今後のお互いに期待することを聞かせてください。

逹瑯:“次もまたどこかのタイミングで何かやりたいよね”ということを実現するには、ずっと活動を続けていってもらうしかないので、やっぱりそれが一番ですね。うちらも活動を続ける。続けるのが一番難しいから。どんどん仲間も減っていく一方だから、そこは踏ん張ってほしいなって気がする。

YOMI:はい、頑張ります。

逹瑯:自分も踏ん張んなきゃなっていうのもありつつ(笑)。

YOMI:僕からは、前にも言ったかもしれないですけど、MUCC主催フェスをいつかやってほしいですね。で、NIGHTMAREを呼んでいただきたいです。

逹瑯:やるとなったら呼ぶだろうね、絶対。

YOMI:お願いします! 逆に、仙台とかで僕たちがそういうのを企画した時には出てもらいたいですね。

逹瑯:うん。

YOMI:あ、そういえば、逹瑯さんは覚えているかどうか分からないですけど、もう10年ぐらい前にアドバイスをもらったんですよ。それを俺、今でもちゃんと守っているんですね。

逹瑯:えー、何だろう?

YOMI:たしか、ラジオか何かにゲストで呼んでいただいた時で。ライヴで俺は結構下ネタを言うんですけど、「ウ〇コとチ〇コはいいけど〇〇〇はダメだ」っていう教えをいただいて、俺はずっとそれを守ってるんです(笑)。

逹瑯:あははははははは! ステージに立つ時、自分の中での決め事があるんですよ。これはDEZERTのSORAにも言ってるんだけど、「下ネタは小学生レベルまでにしとけ」って。やっぱり女性ファンが多いから、下ネタが過ぎると「たぶん笑えないよ」って(笑)。でも、分かんないんだよなぁ…ずっと俺はそう思ってたんだけど、「うわぁ、すごいとこにブッ込むな、この人たちのMC」っていうような下ネタをしゃべったりするんだよね、うちの事務所の大先輩は。ただ、あれは神々にのみ許される領域(笑)。そこに俺らはまだ踏み込めていないという気はしています(笑)。

YOMI:そうですね。やっぱり、ツーマンでもしっかり教えを守ってMCさせてもらいます(笑)。

取材・文◎大前多恵
撮影◎冨田味我(MUCC LIVE)/菅沼剛弘(NIGHTMARE LIVE)

■<NIGHTMARE × MUCCツーマンツアー『悪夢69』>

▼2023年
8月17日(木) Zepp Nagoya
open17:30 / start18:30
8月18日(金) Zepp Osaka Bayside
open17:30 / start18:30
8月24日(木) Zepp Haneda(TOKYO)
open17:30 / start18:30
出演:NIGHTMARE / MUCC
▼チケット
・Tシャツ付チケット:前売15,000円 (税込) ※入場時ドリンク代別途必要
・通常チケット:前売 10,000円(税込) ※入場時ドリンク代別途必要

■<MUCC 25th Anniversary TOUR 「Timeless」〜志恩・球体〜>

▼2023年
6月09日(金) LINE CUBE SHIBUYA
6月24日(土) 三郷市文化会館
6月30日(金) メルパルクホール大阪
7月21日(金) 高崎芸術劇場スタジオシアター
7月26日(水) Zepp Shinjuku
8月01日(火) 浅草花劇場
8月02日(水) 浅草花劇場
8月21日(月) 水戸市民会館

■<MUCC 25th Anniversary TOUR 「Timeless」〜カルマ・シャングリラ〜>

▼2023年
10月01日(日) 仙台 GIGS
10月04日(水) 渋谷 CLUB QUATTRO
10月07日(土) 松山W studio RED
10月09日(月・祝) 広島 CLUB QUATTRO
10月14日(土) 長野 CLUB JUNK BOX
10月15日(日) 金沢EIGHT HALL
10月21日(土) 札幌PENNY LANE 24
10月22日(日) 札幌PENNY LANE 24
10月24日(火) 青森Quarter
10月28日(土) 福岡BEAT STATION
10月29日(日) 福岡BEAT STATION
11月04日(土) 名古屋ボトムライン
11月05日(日) 名古屋ボトムライン
11月11日(土) なんばHatch

■<MUCC 25th Anniversary TOUR Grand Final Bring the End to「Timeless」&「WORLD」>

▼2023年
12月28日(木) 東京国際フォーラム ホールA
open17:00 / start18:00
▼チケット
●福野家席/岩上家席/矢口家席:15,000円(税込)
※福野家席=下手側、岩上家席=中央、矢口家席=上手側 (1F前方より10列目まで)
※特典付き
特典(1) 岩上家席:ペットボトルキャップ、矢口家席:ギターピック、福野家席:ベースピック
特典(2) ラミネートパス
特典(3) 物販優先レーン使用可能権
●夢烏席(通常指定席):7,800円(税込)
●御祝席(※1F後方または2F後方席):5,569円(税込)
※営利目的の転売禁止、未就学児入場不可
一般発売日:2023年11月26日(日)



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