【コラム】coldrain、新曲「NEW DAWN」が鳴らす始まりの鐘「史上一番メタルな曲」
今やラウドロックというジャンルを全国区に浸透させた名古屋発の5人組coldrainが8月2日、新曲「NEW DAWN」をデジタルリリースする。2022年7月発表の7thアルバム『Nonnegative』以来、約1年ぶりの新曲はタイトル通り、彼らの“新たなる夜明け(=NEW DAWN)”を示唆するようなナンバーに仕上がっている。
◆coldrain 画像 / 動画
最高傑作の誉れ高き7thアルバム『Nonnegative』発表後、2022年10月16日に結成15周年を祝したワンマンライヴ<15th ANNIVERSARY “15 × (5 + U)” LIVE AT YOKOHAMA ARENA>を横浜アリーナにて開催。もともと2020年の秋に予定されていたアリーナ公演だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2年の延期を余儀なくされた。それがバンド結成15周年という節目と重なり、祝福感はより高まる結果となった。Masato (Vo)はライヴ中に「15年、一度も日本語を歌わずに、やりたいことをやらせてもらった」とコメント。日本語を使わないことがエライとか、そういうレベルの話ではない。妥協せずに己の音楽性を貫き通し、横浜アリーナに辿り着いたことに意味がある。自分達のラウドロックをとことん突き詰め、英語詞のラウドロックでもアリーナ規模の会場を満杯にできることを証明した。
また、伝説となったcoldrain主催フェス<BLARE FEST.2020>以来、3年ぶりの<BLARE FEST.2023>を2月4日および5日に地元・愛知のポートメッセなごやにて開催した。前回同様にジャンル関係なく、メンバー自身が“ライヴがカッコいい”と思うバンドに声をかけたラインナップ。壁を作らないメンバーのピュアな嗅覚と人柄に惹かれ、多くのバンドが“力になりたい!”という熱い気持ちでステージに臨んだようだ。coldrainのために、<BLARE FEST>を盛り上げるために、出演バンドたちのパフォーマンスは誠心誠意そのもの。そうした熱い磁場が作られる理由も、coldrain自身がロック、ミクスチャー、メロディックパンクなど様々なジャンルに敬意を払い、お互いに心から認め合う絆の強さが<BLARE FEST>を特別なものにしているからだろう。さらに他のバンド主催フェスと大きく趣が異なるのは、海外バンドを積極的にラインナップに入れていること。前回はFEVER333、2023年はWARGASMと、今観るべきアーティストをキュレートするセンスも抜群だ。招致したのは海外ツアーで繋がりを持ったバンドだけに限らない。グローバルに音楽シーンを俯瞰する視野の広さを持っている。
現在のcoldrainは多くの仲間たちに囲まれ、日本と海外を股にかけて活動し、自分たちの活動基盤を固め続けている。日本武道館、横浜アリーナとワンマンの会場規模を大きくする反面、草の根レベルでライブハウスを精力的にまわることも怠らない。そうした泥臭い活動が実を結び、日本/海外、メジャー/アンダーグラウンドと幅広く認知されるバンドになった。話は少し横道に逸れるが、SLIPKNOT主催<KNOTFEST JAPAN 2023>で来日したPARKWAY DRIVE (※ドイツ最大級のメタルフェス<Wacken Open Air 2019>で堂々たるヘッドライナーを務めた)のウィンストン・マッコール(Vo)に対面取材した際、「日本には素晴らしいバンドが幾つもいる」と発言し、coldrainの名前も挙げていた。その言葉からもわかる通り、coldrainはあらゆる壁を取っ払い、自分たちのアイデンティティに磨きをかけ、バンドの存在感を内外にアピールしてきた。もはやラウドロックのcoldrainではなく、coldrainと言えばライライブハウス代表という受け止め方が正しい。邦楽/洋楽の垣根さえ超え、様々なフェスに常連として名を連ね、日本にcoldrainありというプレゼンスを魅せつけている。
そして、7thアルバム『Nonnegative』以来、1年ぶりとなるデジタルシングル「NEW DAWN」が届いた。これはアニメ『BASTARD!! –暗黒の破壊神– 地獄の鎮魂歌編 (第二期)』オープニングテーマに抜擢され、7月31日からNetflixにて世界配信されている。Masatoは「coldrain史上一番メタルな曲」と説明しているが、確かにヘヴィなリフを掲げ、よりダイレクトなパッションを封じ込めた怒涛の攻めっぷりは凄まじい限りだ。曲調自体は「MAYDAY」や「Rabbit Hole」などブリブリにアグレッシヴな曲調を引き合いに出したくなるが、それに輪をかけてメタルのソリッドさに特化したストレートパンチを放っている。過去にヨーロッパツアーを一緒に回ったイギリスのBULLET FOR MY VALENTINEなどに近い猪突猛進サウンドである。まさに“新たな夜明け”を意味する曲名に相応しく、闇を切り裂き、混迷の時代を駆け抜け、始まりの鐘を鳴らす強烈なナンバーに仕上がった。
2023年5月に4年ぶりになるアジアツアー(香港、タイ、台湾)を完遂した彼らは、16周年イヤーにちなんで『SWEET SIXTEEN』と銘打ち、コロナ後初の対バン全国ライブハウス“再入学”ツアー<“RE:ADMISSION” LIVE HOUSE TOUR 2023>や、全楽曲からファン投票による“セットリスト選挙”ワンマンツアー<“SETLIST ELECTION” ONE MAN TOUR 2023>と、休むこと無くライヴスケジュールが組まれている。その集大成として、16歳となったバンドの“帰郷”公演となる初の地元アリーナライヴ<“HOME COMING” LIVE AT NIPPON GAISHI HALL>を2024年2月10日、愛知・日本ガイシホールで開催することも決定した。16歳のcoldrainがようやく故郷に錦を飾る時がやって来たのだ。ステージ上で“新たな夜明けの次なる一歩”を見せてくれるに違いない。
取材・文◎荒金良介
■デジタルシングル「NEW DAWN」
https://coldrain.lnk.to/NEWDAWN
▼Masato from coldrain コメント
「coldrain史上1番メタルな曲、引き出されてしまったかもしれません。
主題歌2発連続ということで2倍激しく。
「NEW DAWN」よろしくお願いします」
『BASTARD!! – 暗黒の破壊神 – 』地獄の鎮魂歌編(第2期)オープニングテーマ
公式サイト:https://bastard-anime.com
公式Twitter:@bastard_PR
▲デジタルシングル「NEW DAWN」
▲(c)萩原一至/集英社・BASTARD!! 製作委員会
■<“RE:ADMISSION” LIVE HOUSE TOUR 2023>
8月06日(日) 沖縄・桜坂セントラル ※台風の影響により中止
※ワンマン
8月09日(水) 長崎・DRUM Be-7
w/ ENTH
8月10日(木) 大分・DRUM Be-0
w/ ENTH
8月12日(土) 山口・周南RISING HALL
w/ SIX LOUNGE
8月13日(日) 広島・CLUB QUATTRO
w/ FOMARE
8月19日(土) 静岡・SOUND SHOWER ark 清水
w/ Crossfaith
8月20日(日) 山梨・甲府 Conviction
w/ Crossfaith
8月24日(木) 北海道・旭川CASINO DRIVE
w/ SPARK!!SOUND!!SHOW!!
8月25日(金) 北海道・小樽GOLDSTONE
w/ SPARK!!SOUND!!SHOW!!
8月27日(日) 秋田・CLUB SWINDLE
w/ KNOSIS
8月28日(月) 山形・ミュージック昭和Session
w/ KNOSIS
9月07日(木) 長野・CLUB JUNK BOX
w/ AFJB
9月08日(金) 富山・SOUL POWER
w/ AFJB
9月12日(火) 香川・高松オリーブホール
w/ Paledusk
9月13日(水) 高知・CARAVAN SARY
w/ Paledusk
■<“SETLIST ELECTION” ONE MAN TOUR 2023>
10月07日(土) 大阪・Zepp Osaka Bayside
10月09日(月/祝) 福岡・Zepp Fukuoka
10月15日(日) 宮城・SENDAI GIGS
10月20日(金) 愛知・Zepp Nagoya
10月21日(土) 愛知・Zepp Nagoya
10月27日(金) 東京・Zepp DiverCity TOKYO
10月28日(土) 東京・Zepp DiverCity TOKYO
11月11日(土) 北海道・Zepp Sapporo
■<“HOME COMING” LIVE AT NIPPON GAISHI HALL>
https://coldrain.jp/live
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