【俺の楽器・私の愛機】1391「五十五にしてレスポールを知る」

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【Gibson Les Paul Traditional Plus HS 2010】(埼玉県 天命はどれ? 55歳)


「子曰く、五十にして天命を知る」らしいのですが、私、五十五にしてレスポールを知りました。

子育てが一段落して30年ぶりにギターを再開、数年前に迷わず購入したのが、長い間欲しかったFenderアメビン62でした。やっぱり、ハーフトーン最高だなあと毎日ニヤニヤしながらつま弾いておりました。

そんな折、ギターの調整にとあるショップへでかけました。入り口をくぐると、正面の壁にかけられていたレスポール、それが出会いでした。ギターの調整依頼もほどほどに、レスポールが気になり、何度も振り返ってしまう自分が不思議でした。結局、試奏させてもらう運びに、店主の「Traditional の初期モデルは材が違うんですよ・・・」という話も上の空。ちょい太めのネックを握ると「あ~」とため息が漏れました。なんでしょうか、このフィーリング。素晴らしい。

なんとか気持ちを抑えて、その場は帰宅したのですが、あるあるだと思いますが、帰宅してからたまらず電話で「買います」とお取り置きをお願いしました。

お持ち帰りして、ケースを空けるとGibsonってなんていい匂いなんでしょう。なんなんですか、あの匂いは?これまで何故かレスポールに興味を抱いたことはなく、そして、何故に急に惹かれたのか、そこはかとオレンジがかったボディから、かのマークボラン先生の顔が浮かび、思わずあの有名なリフを一発。「イエーイ」と叫んでいたのは言うまでもありません。今更ながら、「レスポールの音」を初めて知ったわけです。

見てよし、握ってよし、嗅いでよし、音がよし、さすがに舐めはしませんでしたが、なんだか、この五感に迫ってくる感じはたまりません。

もちろんストラトも大好きなのですが、レスポールたまりません。この先、発病が心配です。編集長大丈夫でしょうか?




   ◆   ◆   ◆

視覚でやられ、触覚でやられ、聴覚でとどめを刺された方が、ついに五感の中で最も危険な臭覚までヤられたのですから、あとは味覚しか残っていません。まだ舐めていないみたいなので、ぎりぎり踏みとどまっているという状態でしょうか。さて、この五感全面戦争、横展開すると、フェンダーの香りもありますよね。ハードケースを開けたときにふわっと部屋を包み込むあの香りは、ギタリストをとろけさせる魔性の媚薬。後戻りはできません。「編集長大丈夫でしょうか?」って、この先の発病を懸念されておりますが、もう発病していますのでご心配には及びません。六十にしてしたがい、七十にして心の欲する所に従いどものりをこえず…ですから、このまま素直に生きていくのが桃源郷への正しい道程です。グッドラック。(JMN統括編集長 烏丸)

★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
 ※最大5枚まで

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全国約1,000カ所の音楽関連スポットで、毎月20日に配布されるフリーマガジン「music UP's」にて、楽器人の特集を掲載、【俺の楽器・私の愛機】で紹介された投稿の中からあなたの愛機をご紹介させていただきます。

※毎月の掲載数は2~4件ほどの予定です。選出はBARKS編集部で行ないます。
※掲載の選出対象は【俺の楽器・私の愛機】コーナーにて2022年5月30日以降に掲載された投稿が対象となります。

引き続き【俺の楽器・私の愛機】をお楽しみください。今後ともBARKS楽器人をよろしくお願いいたします。

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