【俺の楽器・私の愛機】1371「新しい価値観を与えてくれたレスポール」

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【Gibson Custom Shop True Historic 1959 model】(マレーシア クアラルンプール れおれお ロックンロール)


No.1342では私の愛機を掲載していただきましてありがとうございました。今回は自分が「GAS(ギター欲しい症候群)」デビューしたきっかけとなったギターをご紹介させてください。

2018年に「一生モノのギブソンレスポールが欲しい!」と思い立ち、都内の楽器屋巡りに繰り出しました。御茶ノ水のある楽器店で一生付き合えるようなレスポールを探している旨を伝えたところ、店員さんが不敵な笑みを浮かべながら「これ…、弾いてみませんか?」と、一本のレスポール差し出してきました。

僕はそれをアンプに繋いでコードを一発鳴らしてみて、びっくりしました。それまでに体感したことがない、素晴らしいサウンドだったのです。「音って、目で見えるんだ!」とその時に初めて知りました。アンプから光の粒がキラキラと弾け飛んできたように見えたのです。(注:いけないクスリはやっていません)

僕は興奮を抑えながら、店員さんに詳細をきくと「Gibson True Historic 1959 model」というギターということがわかりました。値段は100万円以上ということで、予算的に難しいと思いましたが、同製品の店頭展示品があるとのことだったので、早速、試奏させてもらいました。店頭展示品の個体のサウンドも最高だったので、そちらを購入しました。(最初に弾かせてもらった個体はレリック加工されていたため100万円を超えていましたが、一方、店頭展示品の方はレリック加工なしの個体で、お買い得価格でした。僕はレリック加工されていないほうが好みなので、ちょうどよかったです。)

このギターを手に入れてからはディストーション系のエフェクターは使わなくなりました。真空管アンプとこのギターさえあれば、納得できる音は作れると思うようになりました。

恥ずかしながら、僕はそれまで長いことギターを弾いてきたくせにギターに対して非常に無頓着でした。どのギターも多少の違いはあれど、だいたい同じものだと思っていたのです。しかし、このレスポールを手にしたことで価値観を180度変えられました。すべてのギターには個性があって、その一本一本がそれぞれに素晴らしいのだと知りました。このギターは自分に新しい価値観を与えてくれた存在です。

以降、未知のギターを求めてネットパトロールをすることが日課となり、どこかに旅に出た際には必ずその土地のギターショップに足を運ぶという立派なGAS患者になってしまいました。所有ギターの本数も、年々着実に増えております…。すべてこのギターのおかげです。ありがとう。これからもよろしく。

※密かに「True Historic」シリーズの「Gold Top」も入手したいと夢見ております…

   ◆   ◆   ◆

どでかいフレイムに究極のレモンドロップ。遠慮なく入ったフレックが迫力を増していますね。新品購入できる究極のレスポールはまさにこのシリーズですから、これ以上の現役レスポールは世の中にないと考えるのが妥当なのですけど、「すべてのギターには個性があって、その一本一本がそれぞれに素晴らしい」とおっしゃっているあたり、GASの鑑(笑)です。レスポールやテレって、アタックと同時にパーンと開くような高域の美味しい個体と、図太く硬質な芯のあるサウンドを直線的にぶっ放す個体があって、どちらも魅惑のサウンドですよね。それでいてアンサンブルに溶け込みつつも埋もれないという神トーン。次に出会うゴールドトップはどんなタイプのサウンドでしょうね。(JMN統括編集長 烏丸)

★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
 ※最大5枚まで

●応募フォーム:https://forms.gle/KaYtg18TbwtqysmR7

「楽器人の投稿がmusic UP'sに掲載されます」

全国約1,000カ所の音楽関連スポットで、毎月20日に配布されるフリーマガジン「music UP's」にて、楽器人の特集を掲載、【俺の楽器・私の愛機】で紹介された投稿の中からあなたの愛機をご紹介させていただきます。

※毎月の掲載数は2~4件ほどの予定です。選出はBARKS編集部で行ないます。
※掲載の選出対象は【俺の楽器・私の愛機】コーナーにて2022年5月30日以降に掲載された投稿が対象となります。

引き続き【俺の楽器・私の愛機】をお楽しみください。今後ともBARKS楽器人をよろしくお願いいたします。

◆【俺の楽器・私の愛機】まとめページ
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