ポール・ディアノ、ゴーストのアイアン・メイデン楽曲カヴァーに苦言
ゴーストは、今月19日にリリースした新EP『Phantomime』の中でアイアン・メイデンの楽曲「Phantom Of The Opera」をカヴァーしたが、オリジナルでそれを歌っていたポール・ディアノはこれに満足していないそうだ。「Phantom Of The Opera」は、ディアノがヴォーカリストだった時代に発表されたアイアン・メイデンのファースト・アルバム『Iron Maiden』(1980年)に収録されていた。
◆関連動画、画像
『The Metal Voice』によると、すでに削除されたが、ディアノはゴーストのカヴァーについて、「胸くそ悪い」と、嘔吐する絵文字を付けたメッセージをFacebookに投稿したという。
その後、彼は『THE LOADED RADIO PODCAST』のインタビューでこう語った。「あの音楽は素晴らしい。俺はただ、トビアス(・フォージ)はヴォーカル面で努力したとは思っていない。ちょっとあっさりし過ぎだろ。それに彼は少し歌詞を変えている。そこがちょっと変だった」
削除したFacebookの投稿については、「初めてあの曲を聴いたとき、俺は多分、機嫌が悪かったんだ。“最悪だ”って言ったんだよ。でも(その後)、3~4回聴いてみた。正直言うと、結構よかった。でも、さっき言ったとおり、トビアスはエネルギーを注いでいない。エネルギーをくれよ」と話した。
バンドやトビアス個人に反感を持っているわけではないそうだ。「年を取り、俺はより気難しくなった。素晴らしいじゃないか。50を過ぎたら、思ったこと言う権利がある。さっき言ったとおり、俺は、彼がもうちょっとヴォーカルに手間をかけてくれたらって思った。それだけだ」
ゴーストの『Phantomime』には、テレヴィジョンの「See No Evil」、ジェネシスの「Jesus He Knows Me」、ストラングラーズの「Hanging Around」、アイアン・メイデンの「Phantom Of The Opera」、ティナ・ターナーの「We Don't Need Another Hero (Thunderdome)」の5曲のカヴァーを収録。最新の全米チャートで7位、全英チャートで8位につけた。
Ako Suzuki
この記事の関連情報
アイアン・メイデンのスティーヴ・ハリス「ステージのためのトレーニングなどない」
ザ・ローリング・ストーンズのロニー・ウッドの息子とアイアン・メイデンのスティーヴ・ハリスの娘が結婚
アイアン・メイデンのブルース・ディッキンソン、前任シンガーのポール・ディアノと初対面
ブルース・ディッキンソン「アイアン・メイデンはファンを想うゆえ、挑戦していないかも」
サージ・タンキアン、最もインパクトがあった公演は「80年代半ばに観たアイアン・メイデン」
ブルース・ディッキンソン、アイアン・メイデンのライブに一目惚れ「このバンドで歌いたいと思った」
ニコ・マクブレイン、イギリス海兵隊のバンドとアイアン・メイデンの楽曲を演奏
アイアン・メイデンのスティーヴ・ハリス「自伝は書きたいが、ブルースのようにはいかない」
ブルース・ディッキンソン、歌うのが最も難しいアイアン・メイデンの曲と敬愛するシンガーの名を明かす