【俺の楽器・私の愛機】1333「7年越しに帰ってきたフライング・アロウ」
【Orville by Gibson FV-58K】(愛知県 名古屋市 下手の横好きギター愛好家友の会 39歳)
第1回から毎回楽しく拝見しております。
2016年頃、中古楽器店の美品さんに一目惚れ。入手以来、ライフステージの変化も重なり実家のギタースタンドにずっと引っ掛けてありました。
愛機は90年製で手持ちの中では1番のヴィンテージ。ご存じ、本家本物は生産台数が100本に満たないとされ今やドリームギターになっています。あとから知りましたが当個体はコリーナ3部作として本家よりも少ない当時各50本限定生産されたものらしいです。時はバブル、ハイブランドが飛ぶように売れ、こうしたサブブランドを冠したライセンスビジネスが隆盛した古き良き時代でした。サブブランドとして企画されながらも本家に勝るとも劣らない日本製の確かな品質でGibsonのフィーリングを今では考えられないような価格帯で体感できたのがうれしいです。今も根強い愛好者がいますね。
話が逸れましたが、元々はマホガニー材で製作されたシリーズ。当時は資料や図面も限られていたためか80年代の本家復刻版を模したセットネック形状。入門者にも最適なジャンボフレット、スリムテーパー、ピックアップはギブソン製という仕様です。さらには保証書も流用してあり、モデル名にあとから押したスタンプ「K」の表記になります。
先日、帰省の際に手にしたところフレットは酷いサビサビ、弦交換しようとするとナットがポロリ。実家からサルベージしてからは22本のフレットを磨き込み、ナットとブリッジは消耗品のためTUSQとKTSに換装。順反りも調整しました。肝心のサウンドはレンジが広く抜けのいいジューシーな粘りのあるドライブサウンド!クリーンは意外にも太く深い響き!弾きやすくなり大変気に入っております。これからも長く愛でたい一本です。
◆ ◆ ◆
すっごい。ピッカピカじゃないですか。こんなにキレイなバイギブFV-58Kなんて、他には現存しないんじゃないかと思えるほどの美人さん。レンジ広い、抜け良し、ジューシー、粘りあり。こんな絵に書いたような理想的なハムバッカーサウンド、もうファイナルアンサーでしょ。ストラップピンの位置がここなんですね。珍しい。私も58Vに憧れてその昔はアリアプロIIのコピーを買いましたが材はセンでした。ありがちなやつ。あ、アンプはボグナーのアルケミストだ。ところで「帰ってきたフライング・アロウ」と言われても今の人は「?」ですよね。無粋ですが説明しまーす。これはマイケル・シェンカーの名盤『神(帰ってきたフライング・アロウ)』というアルバムタイトルの一部です。UFO(その前はスコーピオンズ)で人気だったマイケル・シェンカーがソロとなって登場したときの1stアルバムで、1971年製メダリオンをメインに終始フライングVしか使ってこなかった彼だからこそのキャッチコピーでした。(JMN統括編集長 烏丸)
★皆さんの楽器を紹介させてください
(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
※最大5枚まで
●応募フォーム:https://forms.gle/KaYtg18TbwtqysmR7
「楽器人の投稿がmusic UP'sに掲載されます」
※毎月の掲載数は2~4件ほどの予定です。選出はBARKS編集部で行ないます。
※掲載の選出対象は【俺の楽器・私の愛機】コーナーにて2022年5月30日以降に掲載された投稿が対象となります。
引き続き【俺の楽器・私の愛機】をお楽しみください。今後ともBARKS楽器人をよろしくお願いいたします。
◆【俺の楽器・私の愛機】まとめページ