エド・シーランのオープニングアクトも務めたバンド「ドラックス・プロジェクト」、エイベックスから日本デビュー
ニュージーランドのポップバンド「ドラックス・プロジェクト」が、エイベックスから日本デビューした。
◆「Atmosphere」MV
バンドはボーカル兼サックスも演奏するシャーンと、ドラムのマットがニュージーランドのウェリントンでストリートパフォーマンスをしたのが始まりだった。聴いていた人にバンド名を聞かれ、その場で作ったドラムとサックスを合わせた「Drax(ドラックス)」という造語がのちにバンド名となった。
2019年にリリースしたデビューアルバムは、収録曲の「Catching Feelings」と「Woke Up Late」がアメリカ・レコード協会(RIAA)のゴールド認定の基準(ストリーミング再生7億5000万回)を通過、オーストラリアとニュージーランドでチャートインによって得ることができるプラチナ認定を20以上受けるなど、大きな成功を収めた。ニューヨークのネオソウル・グループPhony Pplとのコラボレーションによる「Catching Feelings」は、2021〜22年の間、アメリカのR&Bラジオのトップ40にランクイン。「Woke Up Late」では女優で歌手のヘイリー・ステインフェルドをフィーチャーし、YouTube上にアップされたMVが2,400万再生を突破している。
エド・シーランが2019年にオークランドで行ったライブでは、3日間で12万人以上集まった観客の前でオープニングアクトを務め、エド本人からは「いつ素晴らしい名曲ができるかわからないから、とにかく曲を書き続けるんだ」というアドバイスをもらったという。
そんなアドバイスに従い、曲を書き続けることをやめなかったドラックス・プロジェクトは、4月28日にニューシングル「Atmosphere」(読み:アトモスフィア)をリリース。
“どん底にいるときは、他人にばかりにチャンスが訪れているように感じたりする”“夢は引き裂かれポケットも穴だらけ”といった、誰もが一度は抱くことがあろうダークな気持ちを表現しつつも、サビでは力強く“大気を切り裂くように進んでいく、どこにだって行ける気がする、もうすぐだ”とポジティブに締めくくる。ファンやリスナーに対し、ネガティブになった時、何か前向きになるきっかけを作ろうという、メンバーの想いが曲全体から伝わってくる。
メンバーはこの楽曲について、「この曲を書いたとき、僕たちは世界がみんなに何をもたらすか想像もついていなかったんだ。3年間、多くの人々の夢がどこか地に落ちた後、楽観的な世界が戻ってきたような気がするよ。この曲をリリースするのに適切な時期が来たと思ってるよ」と説明している。
パンデミック前の2019年に書き始めたというこの楽曲は、人生に打ちのめされたときに、自分の能力を知り、自分を拾い上げ、自分の可能性を実現するというバンドのメッセージが反映されているのだ。コロナ禍が明けてきた今、新たにチャレンジをしようとする人の背中を押すような応援ソングとも言える。ボーカルのショーンは日本語を勉強中とのことで、今後日本での活躍に注目したい。
リリース情報
配信開始:2023年4月28日(金)
ストリーミング&ダウンロード:https://avex.lnk.to/atmospherePR