【ライブレポート】やなぎなぎ、デビュー10周年プロジェクト完走「活動15周年、20周年に向けて走っていきたい」

＜やなぎなぎ ライブツアー2023 ～Branch～＞東京公演が3月4日、EX THEATER ROPPONGIにて開催された。ここでは、イベントのオフィシャルレポートをお届けする。

◆＜やなぎなぎ ライブツアー2023 ～Branch～＞ライブ写真

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3月4日、＜やなぎなぎ ライブツアー2023 ～Branch～＞東京公演がEX THEATER ROPPONGIにて開催された。6thアルバム『Branch』を引っさげて大阪、名古屋と開催し東京でのツアーファイナル。コンセプチュアルにまとめられた密度の高いライブにファンは酔いしれた。


オープニングは“刺激”をテーマにした「oversupply」で、ライブをアゲていくに相応しいロックナンバー。ドレッシーな姿でやなぎなぎが登場すると、早くも歓声と拍手が鳴り響く。このツアーからマスク越しの歓声が解禁されたこともあり、観客の熱量が一層高まっている。


アルバム「Branch」にちなんだ、「寄り道」投票企画もあった。彼女の側から提示されたキーワードに対して、ファンが相応しいと思う楽曲を集計し、それを歌うというもの。「東京公演が一番ニッチ」と彼女自身が語るように、普段はなかなか並ばない「ストレンジアトラクター」、「想像の君」といった楽曲で聴かせていった。

後半戦は、“夢”、“安らぎ”、“懐かしさ”といったテーマの楽曲を続けて披露。ステージの背景には、彼女自身のイラストを用いたリリックビデオが投影され、そこからも彼女の世界観が色濃く表れていった。終盤の「For good」は、”永遠”をテーマにした壮大なバラードで、これまでの選択や道のりを総括するハイライトを演出した。


アンコールでは、そして、この季節にふさわしいロックチューン「春擬き」で盛り上げた。そしてライフワークとしている色をテーマにしたコンセプチュアルライブ「color palette」の新たな公演＜color palette ～2023 Red～＞が9月30日に、品川プリンスホテル クラブeXにて開催されることが告知され、ライブへの飽くなき情熱を見せる。最後にはこれも”声出し解禁”されたタイミングにピッタリな、「You can count on me」でファンとのコールアンドレスポンスをたっぷりと交わして締めくくった。


昨年から1年間にわたり10周年イヤーを駆け抜けてきたやぎなぎ、「活動15周年、20周年に向けて走っていきたい」と語り、笑顔でステージを後にした。