【俺の楽器・私の愛機】1212「不動の正妻(メイン)」

【Gibson Les Paul Traditional 2009年製】（埼玉県　シロマティ(@shiromartie1226)　36歳）


このギターとの運命的な出逢いは2010年で、人生2本目に買ったエレキギターです。

2006年に最初に買ったフェルナンデスの安いストラトタイプが弾き辛い上に音も悪く(アンプが粗悪品だったということもありますが)弾いてて全く楽しくなかったので、しばらくギターから遠ざかっていたのですが、もう一度ギターと向き合ってみようと2010年にギター教室に通い始めたのと同じタイミングで町田のイシバシ楽器で購入しました。

試奏の際にケトナーのトライアンプでディストーションサウンドを出したときの衝撃は今だに忘れられません。以来様々なタイプのギターを購入しましたが、誰もこいつの牙城を崩せず、不動のメインに君臨し続けている「正妻」です。趣味の音楽活動のレコーディングもこいつがずっと出ずっぱりです。

音に関してですが、ディマジオのスーパーディストーションを装備してることもあってか超ヤンチャな音がします。アンプやインターフェイスの設定に注意しないとすぐノイズやクリッピングを起こします。しかしこの攻撃的な"ヤンキー感"が自分のやってるパンクに最高にマッチします。同じく所有している国産LPタイプの優等生的サウンドと比べるとその差は明らかです。

とにかく弾いてて楽しい、中毒性すらあるギターです。パワーコードをかき鳴らしてるだけで1時間経ってることもザラです。俺がギターを弾いてるのではなく、ギターが俺に弾かせてるような錯覚すらあります。自分が今日までギターを続けてこれたのはこいつのおかげです。

両ピックアップの間にある打痕は意図的なレリックではなく、ある時自分の機嫌が悪くブチ切れてリモコンをぶん投げたときに付いてしまった"DV"跡です。現在は猛省して修復も検討してましたが、変に材に手を入れると絶好調の音が変わってしまうのも嫌なので、苦楽を共にした証として残しておくことにします。

間違いなく棺桶まで持っていくギターです。



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止まらぬ愛、伝わった。我慢していたけどうっかり出ちゃった的な控えめなトラ杢もいい。すっぴん美人ってやつや。お話を聞くに、この正妻レスポールの個性を最も生み出しているのは、スーパーディストーションのようですね。それによって官能的に激しいお方というエロさを出しとる。超優等生という国産LPタイプにも、スーパーディストーションという媚薬をあてがったら、豹変してエロさ爆発するかもしれん。どう？　しかしDVはあかん。（JMN統括編集長 烏丸）



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