ロニー・ロメロ、ネット上の批判の声に「死も考えた」

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ロニー・ロメロは、リッチー・ブラックモアズ・レインボーのヴォーカリストに抜擢されたとき、インターネット上で誹謗中傷され傷つき、死のうとさえ思ったという。

◆ロニー・ロメロ画像

「Blabbermouth.net」のインタビューで、レインボーに参加中、ソーシャル・メディアでの声に注意を払っていたかと問われたロメロはこう答えた。「ああ、以前はそうだった。僕にとっては本当に良くなかったよ。南米出身で、チャンスを掴むためヨーロッパに移った男……。音楽に限らず、良くなろうってチャンスだ。それが突然、スポットライトを浴び、多くの人たちから話題にされる。いい意味でも悪い意味でもだ。俺はすごく気にしてたよ。すごいストレスとフラストレーションになった」

「これを言うのは初めてだ。俺は、2度ほど自殺しようと思った。本当に辛い時期だった。人々が俺についてどんな話をしているのか、注意を払い過ぎていた。それからというもの、ソーシャル・メディアからちょっと解放される必要があった。俺は最善を尽くそうとしていた。でも、人々は批判する。俺らが生きているこの時代、誰もが、自分の好きなことを言える権利が与えられていると思ってる。自分のキャリア、ヴォーカルや才能のことで批判されるのはいいんだ。“あのアルバムは嫌いだ。お前の曲は好きじゃない。歌い方が嫌だ。いいシンガーじゃない”とか言われるのはいい。音楽業界にいたら、そういうのはある。でも、個人攻撃はクールじゃないよ。対応するのは本当に難しかった」

どうやって意識を切り替え、ヘイターを無視することができるようになったのかとの質問には「当時、妻がいて、彼女がすごく支えてくれた。それに、何人かの友人たちが。彼女、彼たちのおかげだ。じゃなければ、君はいま、俺の何周忌かの話をしてただろう(笑)。俺はいま(SNSを)楽しんでるよ。俺のソーシャルを見てごらん。楽しいことばかりだ。犬や(新しい)妻、自由時間、友人たちとの音楽とかね。俺は人生を楽しみ、自分の好きなことをやろうとしてる。気に入ってもらえればクールだし、気に入られなくても、構わない」

ロニー・ロメロは昨年、ジューダス・プリーストのリッチー・フォークナーとスコット・トラヴィス、パンテラのレックス・ブラウンとElegant Weaponsという新プロジェクトを始動。2023年春にデビュー・アルバムをリリースし、ヨーロッパ各地で開催されるサマー・フェスティバルでパフォーマンスする。

Ako Suzuki
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