【俺の楽器・私の愛機】1176「30年来の夢かなう」

【Suhr Carve Top Standard MK1】（神奈川県藤沢市　きじとら　58歳）


今から35年位前、Dire Straitsに心酔していた私はMark Knopflerの弾いていたギター(当時はまだPensa Suhrでした)が欲しくて欲しくてたまらなく、ただ日本では目にすることも価格すらも分からない状況…。そしたら、当時勤めていた楽器店のN.Y.駐在の上司(今ではその楽器店の会長さん)がなんとRudy'sで見積もりを取ってFAXで送ってくれました。

その価格、当時でなんと85万えん(驚..まだ20代だった私に手が届くはずもなく諦めました。それからはストラト人生を邁進し、80年代のSchecterも手に入れてそれをメインに弾いてきました。しかし、念じ続けるもので、3年ほど前ヤフオクに突然現れたのがこいつ…。当時はあまり羽振りが良くなく躊躇したのですが妻の後押しもあって参戦、なんと競らずに落札！

届いた時はもう夢のよう。出品者さんはどうやらあまり弾かない方のようで、ほぼ新品のコンディション。胸の高まりを今でも思い出します。

さて、実際にライブで使うようになるとやはりSSHレイアウトが気に入らない。ついでにEMGもなんか違う(EMGは他のギターに載せているので決して嫌いなわけではないのですが)。そこで一発奮起、信頼しているルシアーに加工をお願いしてHSHレイアウトにしてしまいました(笑)。当然友人やそのルシアーにも止められましたが絶対に手放す気もないし、弾いていて気に入らないのなら弾かなくなってしまうので、わがままを通す事に。

最終的にはダンカンアルニコに落ち着き、考えられるすべてのタップ等のスイッチバリエーション(何せ穴を増やせないのでスタックポット等も駆使)を試したあげく、ただの1V1T タップ無し、トーンポットをプッシュSWにしてネック/ブリッジのミックスが出る仕様で落ち着きました。出音は？ もう最高の一言です！軽く歪ませてやるだけでミュートするまで続くかのようなサスティーン、女性ソプラノのようなネックPU、大昔に持っていた60年のレスポールにはちょっと敵いませんが満足です。

他にも山のようにギターあるのでぼちぼち投稿させていただきますね(^^)




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これまた凄いの出てきた。サーのギターって、理知的だけど制御の効いたワイルドさもあって、ある種の至高に到達していますよね。CAAのOD-100も同じように知性のほとばしるえげつないサウンドが出せる名機で大好きでした。ヤング・ギター編集長を務めていたとき、ジョン・サーに取材する機会があって「あなたが携わる楽器の高品質さはどこから来るの？」と聞いたら「私は世界一ピッキーな人間だから」と真顔で答えていました。超絶に神経質で妥協が許せないそうです。だからこの作りなんですよね。世界トップの職人が心血注いだギターですから、控えめに言って最高というわけです。（JMN統括編集長 烏丸）



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