【インタビュー】新アイドルグループ・anew、「山形から全国へ向けて

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山形で誕生したアイドルグループ・anewが、全国へ勝負を挑む作品を配信リリースした。

◆ミュージックビデオ

メンバー全員が山形県出身、「山形から全国へ勝負を懸ける」思いを胸に誕生したのが、“Art idol new world”をコンセプトに掲げたアイドルグループ・anew(読み:あにぅー)だ。メンバーは、まいみ・りこ・あまね・ここなの4人。

anewの特色は、メンバーのみならず、運営会社・サウンドクリエイター・デザイナー・映像制作チーム・カメラマン等々、anewを取り巻く環境すべてを山形在住の制作者が担っていること。つまり、“チーム山形”として勝負に打って出たというわけだ。

それを形にしたのが、12月1日に配信リリースになった 1stミニアルバム『世界ヲ染めていく』であり、公開になった2本のミュージックビデオ「ソコとココ」「雪の惑星」だ。

このたびメンバーの、りこ・あまね・ここながインタビューに参加。anewの魅力について語ってくれた。

   ◆   ◆   ◆

■最初から視点の異なるグループだと感じていました

──メンバーみなさん、山形県出身で山形県在住。まずは、アイドルを目指そうとしたきっかけから聞かせてください。

りこ:わたしとメンバーのまいみは、高校の同級生。あの頃から、「アイドルになりたいね」という話を一緒にしていました。当時は、アイドルへの憧れを抱いた形のままで終わっていましたが、その後わたしは大学へと進学。今年6月に、まいみの「anewという新しいアイドル・グループを立ち上げるからメンバーを募集します」という告知を発見。まいみに誘われるままに応募した結果、今に至ります。わたし自身は、応募することに迷いもありました。でも、まいみが「りこと一緒でなきゃ応募しない」と言い出して。高校時代からまいみが本気でアイドル活動をしたかったのを知っていたから、「まいみがアイドルになれるチャンスが目の前にあるのに、わたしが応募をためらうことで彼女の夢も詰んでしまう」と思い、それで応募したという経緯もありました。

▲りこ

──結果、2人ともメンバーに選ばれましたけど。どちらかが不合格になる可能性もあったわけですよね。

りこ:もちろんありました。2人とも一時審査を合格。二次審査のとき、わたしとまいみは一緒の組でオーディションを受けました。その審査の最後のとき、「何か質問はありますか?」と聞かれたので、わたしはまいみの夢をどうしても叶えたかったから、「わたしが落ちたことで、まいみも一緒に落ちることはないですよね」とプロデューサーに聞きました。そうしたら「そんなことはしないよ」という言葉を聞いてホッと安心。結果、2人とも合格していました。

あまね:わたしは、二次面接のときに逃げ出したけどね(笑)。

▲あまね

──えっ、逃げ出したってどういうこと?

あまね:わたしもアイドルが好きで、アイドルになりたい夢を持ちながらも、山形にいるとそのチャンスがなかなか無いからあきらめかけていました。anewのメンバー募集の告知を見たときに、「このタイミングを逃したら、もうチャンスはない」と応募。わたしも二次審査まで進みました。その二次審査の会場に、運営チームのカメラマンとして入っていたのが知り合いだったことから、「わたし、無理!」となって逃げだしちゃいました。

──逃げるほど苦手な人だったということ?

あまね:そうじゃなくて、顔見知りだからこそ、変な緊張が生まれてしまうから、あのときは「無理」と思っちゃって(笑)。あとでその子からも、プロデューサーからも「もう一度挑戦してみない?」と誘いを受けたことから再挑戦。2人(まいみ、りこ)から少し遅れて、anewに参加しました。

──ここなさんは、ギャル?

ここな:いえ、アイドルです。わたしは10月のオーディションを受けて、加入しました。わたしも以前からアイドルになりたい気持ちはありましたが、親の反対もあって中学生の頃はオーディションを受けさせてもらえませんでした。その後、高校へ進学。アイドルに憧れていた気持ちも次第に薄れていました。わたし、憧れているアイドルさんがいて、「わたしも、この子みたいになりたいな」と、よくInstagramを見ているんですけど。そこへ、やたらanewの募集広告が流れてくるんですよ。とにかく目に入るから一度クリックしたら、山形でアイドルを募集すると。それを見てアイドルになりたい気持ちが甦り、応募したら、わたしもいまここにいます(笑)。

▲ここな

──山形にも、いわゆるローカルアイドル的な活動をしている人たちはいますよね。

りこ: ローカルアイドルとして活動しているグループの方も知ってはいますけど、anewのようにローカル感のない、最初から全国に視野を向けて活動をしているグループさんを私たちは知らないです。

あまね:anewは,最初から勝負してゆく視野を、全国どころか世界へ向けているからね。

りこ:オーディションを開始した時点から、「山形から世界へ」と書いてあったので、最初から見ている視点の異なるグループだと感じていました。

▲まいみ

──みなさん、今のanewの魅力をどのように捉えています?

あまね:一番は、キャラクターが全然かぶらない個性的なメンバーたちばかりということです。りこぴんはメンバーの中で一番元気で、練習のときも率先してみんなをまとめてくれるけど。じつは、一番バブだったり(笑)。

ここな:確かに、りこちゃんの表現力はすごいと思う。あまねちゃんも、anewへ向かう意識がすごく高い人。しかも、何でも器用にこなせます。

あまね:ここなは、ふいに口にする言葉がすごく的確。でも見た目がギャルだから何を言っても可愛いし、そのギャップが魅力です。

りこ:まいみはとにかく歌が上手い。そして、人に対してすごく気を使える子。メンバーを含め、チームみんなのことを見て、いつも気を使ってくれています。

あまね:anewの魅力といえば、山形から全国へ向けて発信していることも大きいよね。

りこ:そうだね。メンバーの個性の豊かさも魅力だけど、メンバーみんなも制作陣の方も、みんな山形在住の人たち。楽曲も、ダンスパフォーマンスも、ミュージックビデオのクオリティも、全国で勝負していく高いクオリティを持っているし、その自信を胸にチーム一丸として挑もうとしていることや、一緒に成長し続けているところも、anewだからこその特色になっているなと感じます。

ここな:わたし、「山形でアイドルを作る」「全国へ挑む」と聴いたとき、「山形で、そこまで出来る環境ってあるのかな?」と半信半疑だったところも正直ありました。だけどanewチームと関わったとき、曲も、ミュージックビデオも、ダンス面も、戦略面でも、どれも全国で勝負していくに相応しい環境でした。それを知って、わたしも「本気でここで勝負しよう」と気持ちが固まりました。とにかく、anewは曲がいいんです。

◆インタビュー(2)へ
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