【コラム】idom、音楽番組初出演。Travis Japan、≠MEとの掛け合いにチャーミングな一面
今年8月にメジャーデビューしたばかりのアーティスト・idomが、11月19日にNHK『Venue101』に出演した。10月に日本テレビ系『スッキリ』でテレビ初生歌を披露したものの、音楽番組への出演は今回が初めて。放送後、「idomさん、鳥肌立つくらいのオーラ」「idomさん好き音楽すぎる」など、SNSでも反響を巻き起こすパフォーマンスを繰り広げた。
共演者は≠ME、Travis Japanということで、女性アイドルと男性アイドルに囲まれた華やかな画がテレビに映し出される。そんな中でも堂々と、≠MEのトークの時間には、彼女たちの新曲「はにかみショート」の振り付け“はにかみピース”のポーズを、MCの濱家隆一(かまいたち)、生田絵梨花、Travis Japanと一緒にキメるidom。チャーミングな一面を覗かせつつ、idomがフィーチャーされる『カミングアップ』のコーナーへと進んでいく。
大学でデザインを専攻し、2020年4月からイタリアのデザイン事務所で就職予定だったものの、コロナ禍で断念。それから“ドレミ”もわからない状態で音楽を作り始めて、現在の活躍に至った経歴が紹介され、ざわめく出演者たち。さらに本人が、「最初の曲も一晩で作り上げた」という驚異のスピード感を明かすと、「えー!?」と感嘆の声があがっていた。
続いて、idomをひもとくべく、いくつかキーワードが映し出され、その中から、Travis Japanが聞きたいことを本人に投げかけていく。そこで、idomという名前の由来が、“挑(いどむ)”という本名に拠るものであることや、現在も岡山に住んでいて、東京まで5時間かけて来ているという事実が語られた。さらに、彼が大学時代に100個以上作ったものは何か?という“idomクイズ”も出題。答えはテープカッター。新しいデザインを生むために、様々な素材を試してみたのだそう。根っからのアーティスト気質であることが伝わってきた。
そして、いよいよ、メジャーデビュー曲「GLOW」を披露。バンドを背負い、伸びやかな歌声と、情感たっぷりな表現力で、楽曲の“弱くても戦う”というコンセプトを届ける。『スッキリ』の時はちょっぴり初々しかったけれど、今回は早くも大物感が漂ってくるような、たくましいパフォーマンスだった。《あぁ 痛みを越えて 未来を掴め/ぼくらの光を》――今の時代に寄り添う歌詞の主語に、“ぼく”ではなく“ぼくら”を置き、多くの人を包み込む覚悟を早くも感じさせた「GLOW」は、まだまだ浸透していく可能性があることも確信できた。
音楽活動をはじめて2年でここまで辿り着いた速度や才能だけではなく、チャーミングな人間性や堂々とした立ち振る舞いなど、新たな魅力を感じさせることとなった、今回の『Venue101』出演。ますます愛されていく予感がしてならない。これからの動向にも注目だ。
文◎高橋美穂
EP「GLOW」
■初回生産限定盤
CD+Blu-ray (SECL-2790~2791) ¥1,800(tax in)
<CD収録曲>
・GLOW
・i.d.m.
・Savior
・HELLO
・GLOW -Instrumental-
<Blu-ray収録内容>
・「GLOW」MUSIC VIDEO
・「GLOW」Behind The Scenes
▲「GLOW」初回生産限定盤
■通常盤
CD(SECL-2792) ¥1,400(tax in)
<CD収録曲>
・GLOW
・i.d.m.
・Savior
・HELLO
・GLOW -Instrumental-
▲「GLOW」通常盤
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