ポール・スタンレー「ジミー・ペイジは音で絵を描く」
キッスのポール・スタンレーが最もリスペクトしているミュージシャンはジミー・ペイジであり、スタンレーはペイジのことを単なるギタリストではなく、音で絵を描く素晴らしいシネマトグラファーだと考えているそうだ。
先週、キッス主催のクルーズ・フェスティバル<KISS Kruise XI>にて行われたQ&Aセッションで、L.A.ガンズのトレイシー・ガンズから音楽面で手本となる人物は誰かと問われたスタンレーは、こう答えたという。
「俺が最もリスペクトし、俺に最も影響を与えた人物は、ジミー・ペイジだ。ジミーはベートーヴェンだ。ジミー(のレベル)は、はるかに超えている……。人々はよく、“多くのギター名人たちをリスペクトしている”って言うが、彼らはギター・プレイヤーだ。ジミー・ペイジは素晴らしいシネマトグラファーだ。素晴らしいアレンジャーだ。彼はサウンドで絵を描く」
「“(エリック・)クラプトンとどっちが上手い?”って言う人は多いが、ジミー・ペイジは別格だ。優れたギター・プレイヤーはたくさんいるが、彼はそのはるか上だ。それに加え、スゴイのは、俺は1969年、17歳のとき彼らを見て、人生が変わった。俺の人生を変えたんだ。彼らの偉大さに驚いた。あんなに高くハードルを設定できるなんて信じられなかった。それが今、俺はジミーと食事に行ったり、ジミーから連絡を貰ってる。キッスについて“君らは本格的でクールなロックンロール・バンドだ”なんて言ってくれるんだ。こんないいことはないね」
スタンレーはさらにこう続けた。「“ああ、ツェッペリンってヘヴィ・メタルかなんかだろ”って言う人々がいるが、勘弁してくれ。あれらの曲は絵画だ。一つのビッグなギター・サウンドを聴いてると思うだろ。違う。小さなギター・サウンドの裏に別のギター・サウンドがあるんだ。全て重ねてある。そこが凄いんだ。人生でも同じだって俺は思うね。目にしていると思っているものの裏に別のものがあるってこと、よくあるだろ。耳にしているものの裏に別の何かがあったりする。自分が思っているものではなかったりするんだ。多くの人々がそれでしくじる」
スタンレーは以前、初めてレッド・ツェッペリンの公演を体験したときのことについて「完全にぶっ飛んだ。今に至るまで、あれほど完璧なものは観たことがない」と話していた。
また数年前には、60歳の誕生日(2012年1月20日)にペイジから贈られたという彼のサイン入りポートレートを公開し、「俺のお気に入りの60歳の誕生日プレゼント。人生っていいな #JimmyPage」とコメントしていた。
Ako Suzuki
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