マーキュリー・プライズ、英女王崩御で急きょ延期。用意された食事はホームレス支援に
▲セルフ・エスティーム
木曜日(9月8日)、ロンドンで開催予定だった英国の音楽アワーズ<マーキュリー・プライズ>が、エリザベス女王の訃報を受け、急きょ延期された。授賞式の間、出演者やゲスト、関係者らにテーブルで振る舞われるはずだった食事は、ホームレス支援のため寄付されることになったという。
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延期が決定されたのはセレモニーが開始される数時間前のことで、すでに会場に入りリハーサルを行う候補者たちがいたり、食事の準備が整っていたという。
それを見兼ねた、この夜の候補アーティストの1人、セルフ・エスティームが「(会場の)ハマースミス・アポロの近くにいて、温かい食事を回収し急冷できる人がいたら、詳細について返信もしくはDMして。ほかの食品は地元の教会と連携した」と、Twitterを通じ助けを求めると、ロンドン中心部にあるレストランPunjabのオーナーAmrit Maan氏がそれに応じてくれたという。
会場から回収された食べ物は、店で温度調整し保存され、チャリティ団体Under One Skyと協力し、週末にホームレス250人へ提供されることとなった。
地元への奉仕とチャリティ活動により大英帝国勲章OBEを受勲しているAmrit Maan氏は、「これは、我々が国として一丸となれることを示している。我々は1つの大きな家族だ」とコメントしている。
英国とアイルランドのアーティストがこの1年間で発表したアルバムの中から最優秀作品1枚を選ぶ、英国で最も栄誉ある音楽賞と称される<マーキュリー・プライズ>は、今年はFergus McCreadieの『Forest Floor』、Gwennoの『Tresor』、ハリー・スタイルズの『Harry's House』、ジェシー・バックリー & バーナード・バトラーの『For All Our Days That Tear The Heart』、ジョイ・クルックスの『Skin』、Kojey Radicalの『Reason to Smile』、リトル・シムズの『Sometimes I Might Be Introvert』、ノヴァ・ツインズの『Supernova』、サム・フェンダーの『Seventeen Going Under』、セルフ・エスティームの『Prioritise Pleasure』、ウェット・レッグの『Wet Leg』、ヤード・アクトの『The Overload』の12作が候補に挙がっている。
授賞式の新しい日程は今後発表される。
Ako Suzuki
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