ニルヴァーナの『Nevermind』訴訟、判事が却下し原告側が敗訴

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ニルヴァーナのアルバム『Nevermind』(1991年)のジャケ写でフィーチャーされた赤ちゃん、スペンサー・エルデン氏が昨年、生存するニルヴァーナのメンバーおよびカート・コバーンの遺産管理団体、フォトグラファー、レコード会社らに対し起こした訴訟が、判事により再度却下された。

エルデン氏は、撮影時に生後4ヶ月だったため自身の写真がアルバムのジャケットに使われることを承諾するのは不可能であり、当時の彼の法的保護者も同意していなかったと主張した上、あの写真は“児童ポルノ”だと言及し、性的搾取が阻止されることも彼が守られることもなく、あの画像により苦痛を感じ続けており、この先も生涯にわたり損害を被るだろうと、賠償金の支払いを求めていた。

ニルヴァーナ側の弁護士はこれに対し、2021年終わり、原告の訴えを却下すべきだとの申し立てを米カリフォルニア州の連邦裁判所に提出。エルデン氏側は12月30日までに異議申し立てを行うよう求められていたが、それが無かったため、連邦地方裁判所の判事は今年初め、この訴訟を却下していた。

エルデン氏はその10日後に再び提訴したが、連邦裁判所は先週(9月2日)、10年の時効を大幅に超えていると、再度、彼の訴えを退けた。これにより、エルデン氏側に再提訴等の法的手段は残らなくなったという。

しかし、エルデン氏の弁護士は、裁判所の判断に不服を申し立てるとの意向を示している。

Ako Suzuki

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