【インタビュー】Petit Brabancon、antzが語るアルバム『Fetish』「熱いんだけど冷静なところもある」

ポスト

■想像つくことはやりたくない
■5人がめちゃめちゃ主張してる

──9月のツアー<Petit Brabancon Tour 2022「Resonance of the corpse」>はまた全然違う状況だと思うんですが、抱負というか、こういうものにしたい、こういうものを見せたい、見てほしいとか、そういうのはありますか?

antz:まず、自分自身が初々しさをあまり出したくないと思っているので。ちゃんと自分の中で消化してステージに立ちたいなと。“始めたばっかりですよね”みたいな感じは出したくないというか。

──ああ、“まだ始めたばっかりだから大目に見てよ”みたいな、そういう甘えた感じには……。

antz:はい、甘えた感じは持ちたくない。それなりにやってきている経験がちゃんと出るように。

──落ち着いて自分のプレイを、自分の役割をやるということですね。

antz:そうですね。それすらをもっと超えたところにいたいなっていう感じですね。


──ギタリストの一人であり、作曲者であり……といったバンド内の役割があると思うんですけど、それ以外のPetit Brabanconにおけるご自分の役割ってなんだと思いますか?

antz:めちゃめちゃ難しいですね。どうなんだろう。プレイヤーであったり、曲作りであったりが、ちゃんとできていれば良いかなっていう感じですね。

──他にもいろいろと、バンド、ユニット、サポートも含めてやっていらっしゃるかと思うんですけど、Petit Brabanconだからできること、このメンバーだからこそ可能なこと、このメンバーだからこそ自分のこういう部分が出せるとか、そういうものはありますか?

antz:よりヘヴィなリフものだったり、ヘヴィなサウンドに寄れるっていう部分ですね。自分はもともとそういう歪んだギターがすごく好きでギターを持ったみたいなところがあるので。今まではそういうバンドからちょっと離れて、シューゲイザーをずっとやってたというか。自分の50%みたいなところでずっと活動していたので。Petit Brabanconでは本来の自分が出せる。ただ今となっては、シューゲイザーをやる自分も自分なんですけどね。

──自分の中の新しい部分というよりは、もともとあった面がドンと出てきたという。

antz:そういう感覚に近いですね。

──そうかそうか。もうちょっとシューゲイザーっぽい曲をやるのかなって思ってたんですけど、Petit Brabanconのアルバムでは、まだそういう曲はないですね。

antz:ないですね、今後どうなるかはわからないですけど。自分のバンドでやっていることを改めてPetit Brabanconでやる意味があまり見出せなかったので、あんまりそういう提案はしなかったんです。ただ、yukihiroさんの曲のバックで本当に薄く壁を作っているのが、そういうサウンドだったりするんですよ。そういうのはyukihiroさんから、「面白いね、良いんじゃない?」と言ってもらったりとかはありましたけど。もしかしたらそういうシーンが今後あるかもしれないですが。


──なるほど。8月にアルバムが出て、9月にツアーがあって。今後もこのバンドは続いていくと思うんですけど、来年以降、3年後とか4年後とかに、このバンドをどういう風にしていきたいですか? どういう風になっていくと思いますか?

antz:いやぁ、想像がつかないですね。想像つくことはやりたくない自分もいるので、想像つかないところにいたいなぁという。逆に言うと、どんなサウンドでもPetit Brabanconになる。ほかのバンドと全然違って、5人がめちゃめちゃ主張してる。それがいいな、カッコいいなって思えたので。ある程度ヴィジョンは持って曲を作ったほうがいいとは思っているんですけど、あんまりヴィジョンをガチガチにしても想像つく範囲内のものしか出てこない。“あぁ、はいはい。出ましたPetit Brabancon節”みたいな、そういう風になるのは嫌だし。

──ですねぇ、それはわかる気がします。

antz:だからそこを裏切っていくべきなんじゃないかと。それができる人たちなんじゃないかと思うので。そういう意味で、流れに任せてっていうか。その時その時に表現したいことをすればいいんじゃないかなぁ。

──良いお話です。じゃあ、今後に向けて抱負をお願いできますか。

antz:はい。とりあえず、9月からのツアーはブチかましたいですね。コロナもあって武道館は客席とすごく離れていたし、近い位置に皆さんがいるところでやるのは久しぶりなので。春先よりもさらにグレードアップしてる状態を見てほしいなと思っているし。アルバムももちろん自信を持って“良いアルバムになった”と思うので、それをより生な感じで伝えられればいいなと思っています。

──音源もすごいけど、ライヴはそれの100倍すげーだろうなと、ほぼ確信できる感じです(笑)。

antz:ですよね。だから、そこを超えていかないと(笑)。

取材・文◎⼩野島⼤
撮影◎河本悠貴(MV撮影時)

■5日間連続 期間限定インタビュー動画『Petit Brabancon 京 × yukihiro』

▼1/5:『Petit Brabancon誕生のきっかけ』
※8月1日(月) 18:00プレミア公開

▼2/5:『バンド結成について』
※8月2日(火) 18:00プレミア公開

▼3/5:『Petit Brabanconで実現したいこと』
※8月3日(水) 18:00プレミア公開

▼4/5:『Tour 2022「Resonance of the corpse」に向けて』
※8月4日(木) 18:00プレミア公開

▼5/5:『Petit Brabanconの将来像』
※8月5日(金) 18:00プレミア公開

■1stアルバム『Fetish』

2022年8月31日(水)発売
※2022年8月10日(水)に発売を予定していた『Fetish』は、アルバムパッケージ製作上の不備により、2022年8月31日(水)に発売延期となりました。
【完全限定盤(CD+Blu-ray+フィギュア)】DCCA-108/109 ¥9,900(税込)
※CD特殊パッケージ仕様
●Blu-ray:2022年1月14日にCLUB CITTA’川崎で行われた<Petit Brabancon The 1st Premium Live「渇き」>を収録
・収録曲:1. 非人間、独白に在らず 2. 刻 3.OBEY 4.A Praying Man 5.疑音 6.渇き
●フィギュア:MAVERICK STORE限定デザイン/ GALAXY BROAD SHOP限定デザインの2種類からいずれか
●スペシャルパッケージ仕様:映画『パペット・マスター』シリーズ、『ZOMBIO/死霊のしたたり』等をリリースしている是空がディレクション、ミヤジリョウヘイ氏がデザインを担当
●ステッカー:1種ランダム封入(全5種)
●完全限定盤 購入者限定オリジナルTシャツ:購入サイトページアクセスコード封入
・Tシャツ販売価格 ¥6,000(税込)
・フリーサイズ(XLサイズ相当):身丈78cm、身幅58cm、肩幅53cm、袖丈24cm
・素材:綿100%


▲MAVERICK STORE限定デザイン


▲GALAXY BROAD SHOP限定デザイン


▲限定オリジナルTシャツ

【通常盤(CD)】DCCA-107 ¥3,300円(税込)
●ステッカー:1種ランダム封入(全5種)

01. Don’t forget
  作詩:京/作曲:ミヤ
02. 疑音
  作詩:京/作曲:ミヤ
03. OBEY
  作詩:京/作曲:ミヤ
04. Ruin of Existence
  作詩:京/作曲:antz
05. 主張に手を伸ばす修羅
  作詩:京/作曲:antz
06. 刻
  作詩:京/作曲:ミヤ
07. come to a screaming halt
  作詩:京/作曲:yukihiro
08. I kill myself
  作詩:京/作曲:ミヤ
09. Pull the trigger
  作詩:京/作曲:ミヤ
10. 非人間、独白に在らず
  作詩:京/作曲:antz
11. Isolated spira
  作詩:京/作曲:ミヤ
12. 無秩序は無口と謳う
  作詩:京/作曲:antz
13. 渇き
  作詩:京/作曲:ミヤ

※CD特殊パッケージ仕様。完全限定盤のCDはフィギュアと同梱された特殊仕様となります。
※完全限定盤はMAVERICK STOREもしくはGALAXY BROAD SHOPのみで購入可能商品となります。
※MAVERICK STORE限定デザインフィギュア/ GALAXY BROAD SHOP限定デザインフィギュアは購入ストアごとにデザインが異なります。
※通常盤はAmazon、TOWER RECORDS(店舗/ONLINE)でも購入可能な商品となります。
予約:https://www.petitbrabancon.jp/

■<Petit Brabancon Tour 2022「Resonance of the corpse」>

9月08日(木) 愛知・Zepp Nagoya
open18:00 / start19:00
(問)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
9月09日(金) 大阪・なんばHatch
open18:00 / start19:00 ※SOLD OUT
(問)SOUND CREATOR 06-6357-4400
9月13日(火) 神奈川・KT Zepp Yokohama
open18:00 / start19:00
(問)HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999
9月16日(金) 福岡・Zepp Fukuoka
open18:00 / start19:00
(問)キョードー西日本 0570-09-2424
9月21日(水) 東京・Zepp Haneda
open18:00 / start19:00 ※SOLD OUT
(問)HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999
▼チケット
SS席 グッズ付 ¥25,000(税込・ドリンク代別)
・刺繍ベルト付きショルダーバッグ
・各日会場限定デコレーションワッペン
・各日会場限定ステッカー
※こちらに加え会場での特典サービスを予定しております。詳細は追ってお知らせいたします。
S席 ¥15,000(税込・ドリンク代別)
A席 ¥6,500(税込・ドリンク代別)
2階席 ¥15,000(税込・ドリンク代別)
一般発売中:先着受付
イープラス https://eplus.jp/pb22/


◆インタビュー【2】へ戻る
◆インタビュー【1】へ戻る
この記事をポスト

この記事の関連情報