【速レポ】＜京都大作戦2022＞ウルフルズ、「とにかく楽しむだけでいい。歌うアホウに、観るアホウでいい」

2022.7.2 18:55

やはり、数々の大ヒット曲を持っているとハンパじゃない。そう思わせたのがウルフルズ。

◆ウルフルズライブ写真

陽気なSEに合わせてメンバーが登場すると、オーディエンスの鳴らす拍手や指笛が出迎えた。さらに客席エリアのグラウンドにも、後ろの傾斜部分にも、続々とオーディエンスが集まり始める。

「ヘイヘイヘイ、＜京都大作戦＞！楽しんでけよ、Oh! Yeah!! Oh! Yeah!!」──トータス松本(Vo, G)

レスポンスを起こしづらいコロナ禍の今ではあるが、挨拶されりゃ、反応したくなるのは自然の節理。声のトーンは低めながら、反応も起こる中、「ガッツだぜ!!」からウルフルズのライブはスタート。

ウルフルズのメンバーより年齢的に若い層がメインの＜京都大作戦＞だが、世代を超えてよく知られた曲が「ガッツだぜ!!」だ。ファンキーにグルーヴするバンドサウンドに合わせ、オーディエンスは全身で踊り、馴染みあるサビともなれば、勢いよく腕だって上がる。そんな光景を前に、ニコニコ顔のトータス松本にジョンB(B)、サンコンJr.(Ds)。さらに続いたのは“♪貸した金返せよ”というサビも強烈な「借金大王」。

ロックンロールもファンクもブルースも、ガッツリと入り込んでいるのがウルフルズの曲たち。しかも、そういった音楽の様々な旨味をしっかり感じさせながら、マニアックな方向ではなく、間口の広いポップさで仕上げる。そして主軸となる歌は、基本的に全部、日本語。もがきながら生きるさまや、そのときどきの心情や心理描写など、とにかく人間臭いのだ。それを噛みしめつつ聴いていくうちに、ジンワリと自分の中で広がるポジティヴさもある。だからオーディエンスや、ライブに向けた気合いを特別に入れなくてもいい。リラックスしながらウルフルズの曲を浴び、音楽を楽しむのみ。笑顔のコール＆レスポンスがそこにあった。

「去年やるはずやったんやけど、できなかったんで。去年着る予定だったスーツを着てみました。俺、スカパラに負けたくないんで」──トータス松本

そんなふうに笑わせながら、次々とヒット曲をプレイするウルフルズ。ヒット曲というより、名曲と言ったほうがいいかもしれない。よく聴かれた曲は、リスナーやオーディエンスのそのときの思い出も自然に入り込むもの。だから、あの曲を聴くと、あのときが蘇ってくるなんてことがある。そういう曲はその人にとっての名曲だ。幸せそうにウルフルズの曲の数々を浴びるオーディエンスばかり。

「こんなに晴れるとは。＜京都大作戦＞って、天気、ムチャクチャやね。それが＜京都大作戦＞なんやろうな。10-FEETは2019年に初めて対バンしたんよ。TAKUMAは俺のラジオ番組にも来てくれたりなんかして、いつも俺を楽しませてくれるナイスなヤツなんです。こんなフェスをやるって、すごいよ。後ろまでビッチリやんか。みんな、ありがとう。みんなは、とにかく楽しむだけでいい。歌うアホウに、観るアホウでいいんですよ」──トータス松本

そう言って最後に決めたのは「ええねん」。全てを受け入れ、認め、尊重してくれるような歌詞の曲だ。悩みをぶっ飛ばし、心を今日の日のように晴れやかにさせ、気持ちをどんどん前向きにさせてくれる。いい曲、いい歌、音楽のいい作用を、ウルフルズは思う存分に堪能させてくれた。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎HayachiN／瀧本 ”JON…” 行秀／青木カズロー

セットリスト

1. ガッツだぜ!!
2. 借金大王
3. 笑えれば
4. タタカエブリバディ
5. バンザイ〜好きでよかった〜
6. ええねん

■10-FEET主催＜京都大作戦2022 〜今年こそ全フェス開祭！〜＞MISSION IMPOSSIBLE-KYOTO 2022 ~Hope for whole day festivals this year!~

2022年7月02日(土)　京都府立山城総合運動公園太陽が丘特設野外ステージ
2022年7月03日(日)　京都府立山城総合運動公園太陽が丘特設野外ステージ
2022年7月09日(土)　京都府立山城総合運動公園太陽が丘特設野外ステージ
2022年7月10日(日)　京都府立山城総合運動公園太陽が丘特設野外ステージ
open9:30／start11:00

■出演アーティスト ※50音順■
▼7月02日(土)
【源氏ノ舞台】打首獄門同好会 / ウルフルズ / SHISHAMO / 10-FEET / 東京スカパラダイスオーケストラ / HEY-SMITH / ROTTENGRAFFTY
【牛若ノ舞台】Unblock / Suspended 4th / NAMBA69 / HERO COMPLEX / 夜の本気ダンス / LABRET
▼7月03日(日)
【源氏ノ舞台】Creepy Nuts / G-FREAK FACTORY / SiM / 四星球 / 10-FEET / ヤバイTシャツ屋さん / WANIMA
【牛若ノ舞台】Age Factory / THE冠 / SHADOWS / SHANK / Hakubi / LONGMAN
▼7月09日(土)
【源氏ノ舞台】ACIDMAN / The BONEZ / サンボマスター / 10-FEET / Dragon Ash / Vaundy / My Hair is Bad
【牛若ノ舞台】上江洌.清作&The BK Sounds!! / go!go!vanillas / SHE'll SLEEP / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / Dizzy Sunfist / NOISEMAKER
▼7月10日(日)
【源氏ノ舞台】クリープハイプ / Ken Yokoyama / 湘南乃風 / SUPER BEAVER / dustbox / 10-FEET / マキシマムザホルモン
【牛若ノ舞台】KOTORI / Saucy Dog / SHIMA / TETORA / Paledusk / HOTSQUALL
※アーティストは都合により変更になる場合がございます｡その際チケット代金の払戻しは行いませんので､予めご了承下さい｡

▼チケット料金
1日券 8,778円(税込) ／前2日券 17,556円(税込) ／後2日券 17,556円(税込)

▼チケットに関するお問い合わせ
（問）インフォメーションセンター(平日のみ)
https://ticket.kyoto-daisakusen.kyoto/contact

▼公演に関するお問い合わせ
（問）サウンドクリエーター https://www.sound-c.co.jp/contact/
電話でのお問い合わせ：06-6357-4400 (月・金12:00～15:00 ※祝日を除く)

【京都大作戦2022 新型コロナウイルス感染症対策について】
「京都大作戦2022」では、新型コロナウイルス感染症の予防と感染拡大防止及び、お客様・出演者・スタッフの安全を確保するべく、感染症対策ガイドラインを定め、対応に最善を尽くして参ります。チケットのご購入ならびにご来場に際しましては、必ずご確認いただき、ご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。(オフィシャルサイト掲載文言抜粋)
京都大作戦2022 新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン：https://kyoto-daisakusen.kyoto/22/guideline/