ヴァンゲリス、死去
映画『炎のランナー』や『ブレードランナー』の音楽で知られるギリシャの作曲家/シンセサイザー奏者、ヴァンゲリスが5月17日に亡くなった。79歳だった。彼の代理人は、パリの病院で治療を受けている中、息を引き取ったと話している。
◆ヴァンゲリス画像
60年代前半に友人たちとロック・バンドを結成後、彼の音楽は1つのジャンルに留まらず、エレクトロニック、プログレッシヴ、アンビエント、ジャズ、オーケストラなどへ進化し、1981年に公開された映画『炎のランナー』の音楽でアカデミー作曲賞を受賞した。
同映画のプロデューサーであるデヴィッド・パットナムは「ヴァンゲリスは新しい景観、新しい音楽の眺望を創り出したと思う」「初めてあのテーマ曲を聴いたとき、鳥肌が立った」と、また、映画音楽作曲家のダニエル・ペンバートンは、現代映画音楽にヴァンゲリスが与えた影響はとてつもなく大きいと、その才能と功績を称えている。
ヴァンゲリスは、日韓同時開催となったサッカーの2002年ワールドカップの公式アンセムも手掛けた。
ギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相は、「音楽の世界はインターナショナル(アーティストの)ヴァンゲリスを失った。エレクトロニック・サウンドの先駆者、オスカー受賞者、神話とグレート・ヒッツ」と、Twitterを通じ追悼の言葉を送っている。
Ako Suzuki