【ライブレポート】大塚 愛、『LOVE POP』ツアー完走。毎年恒例<LOVE IS BORN>秋に開催決定
大塚 愛が4月5日に、<LOVE POP TOUR 2022~もろこし振ったらもろ腰にきた!~>の最終公演を東京・Zepp DiverCityで開催した。これは、2021年12月に4年8か月振りにリリースしたオリジナルアルバム『LOVE POP』を引っ提げたツアーのファイナル公演だ。
◆ライブ写真
ステージが暗転すると同時に、場内を大きな拍手が包み込む。SEが流れるなかステージ上に置かれたミラーボールの乱反射に合わせて、バンドメンバーの演奏もスタート。オープニングナンバーとなった「Chime」のイントロが鳴り響くと同時に、ステージ中央から大塚 愛が登場した。ギンガムチェック柄のトップスとスカートの軽やかな衣装に身を包んだ大塚 愛が力強く真っすぐに歌声を観客へ投げかけ、観客もその歌声を最初からしっかりと受け止めている。2曲目は、あっこゴリラとのコラボ曲「あいびき」。あっこゴリラのパートも大塚 愛が担い、見事なラップを披露する。
最初のMCで大塚 愛はアルバム『LOVE POP』がトキメキを詰め込んだ作品であることから、この日のライブもトキメキしかないことを宣言。ライブ序盤から「Mr.lover」「プラネタリウム」「LOVE MUSiC」「濡れる花」といった大塚 愛の真骨頂とも言えるラブソングを新旧織り交ぜながら惜しげもなく披露し、場内をしっとりとした雰囲気へと誘っていく。
大塚 愛本人が自身の曲には「星」をテーマにした曲が多いということを伝えて披露されたのは「星空レコード」。アウトロで大塚 愛がステージを去ったあとも、残されたバンドメンバーによって奏でられるサウンドが心地よく場内に鳴り響く。
新たな衣装に着替えたのかと思いきや、上半身と下半身は猫の着ぐるみで、頭には猫耳のカチューシャを付けた大塚 愛がふたたびステージに登場。コミカルで可愛らしい動きとともに披露されたのは大塚 愛と『宇宙兄弟』のコラボ曲「デメネコパラダイス」。さらにそのまま「ラーメン3分クッキング」が披露され場内がほのぼのとした空気へと変わっていく。
ステージの後方へ吸い込まれるように消えたかと思ったら、ここまでのコミカルな世界観から一転、スタイリッシュな次曲のイントロが鳴り響くなか猫スタイルから着替えた大塚 愛がふたたびステージへ。新たなサウンドアプローチによって制作され、これまであまり大塚 愛に接したことがなかった音楽好きの若いリスナーからも多くの支持を受けた「なんだっけ」を披露。
ライブ終盤戦も「片想いダイヤル」「サンタにkissをして」「ネコに風船」とありあまるほどのトキメキを観客へと届けていく。ギターを抱えた大塚 愛が観客に向かって「これからも一緒に参りましょう!」と投げかけて「GO」が披露される。前に進むしかないという強い想いをメロディーにのせて、凛としたたたずまいの大塚 愛がリフレインさせる「GO」のフレーズが突き刺さる。
バンドメンバーの演奏に合わせて観客によるハンドクラップが響くなか、大塚 愛が「東京、あふれてる?」と観客を煽り、ラストナンバーとして披露されたのは「恋フル」だ。人気Tik Toker・ローカルカンピオーネが振付を手がけた本楽曲で、ヘッドセットを装着してステージ上を動きまわりながら踊る大塚 愛に合わせて観客も踊る。大サビに入ると同時に金テープが舞い上がり、声は出せずとも観客の熱気もさらにヒートアップしていく。
本編終了後、アンコールを求める観客のハンドクラップが大塚 愛をふたたびステージへ呼び込む。観客に何度も「ありがとう」を伝えるなか、小さな子どもから思いがけず「愛ちゃ~ん」と声をかけられると、「ハイ~!」と思わず返事をしてしまい「あっ、ゴメン!シィやった!ついいつものノリで」と人差し指を口にあてると、場内にほんわかとやわらかい空気があふれだす。
ここでバンドメンバーにとって想定外のことが起こった。ステージ上の大塚 愛は発売されたばかりだという『大塚愛歌詞集 I』を手にしており、この日演奏された楽曲の歌詞が掲載されているページに付箋を貼っているという。それら付箋を貼ったページのなかからランダムに選んだ歌詞を大塚 愛が朗読して、その歌詞のタイトルをバンドメンバーが当てるというゲームが行われることとなったのだ。ファンからしてみたら至極簡単なゲームであると思われるが、バンドメンバーからしてみると極めてハードルの高いゲームとなった。
最初に挑むこととなった藤井謙二(G)はなんとか「片想いダイヤル」を正解し、続く磯貝サイモン(Key,G,Cho)は「なんだっけ」を即クリア。3人目の坂本暁良(Dr)もなんなく「Chime」をクリアする。そして、ラストに呼びこまれたのはバンマスでもある山口寛雄(B)。不安げな足取りでステージに登場して最初に発したひと言は「全部わからなかった」。爆笑する大塚 愛が朗読を開始するもまったくわからず、サビを朗読したところでやっと正解を導き出すことができた山口寛雄。ちなみに、正解である「GO」の編曲は大塚 愛とともに山口寛雄が手掛けているという。
和やかなムードのなかラストナンバーとして披露されたのは「さくらんぼ」だ。ファンもこの曲を聴かないと帰れないだろうし、J-POPの歴史のなかでみても燦然と輝く1曲である「さくらんぼ」が観客の熱量と会場の一体感をさらに高めていく。歌い終えた大塚 愛はバンドメンバーとともにステージの最前に並んで深々と頭を下げ、声には出さずとも感謝の想いを観客へ伝える。バンドメンバーがステージから去ったあとも、この日会場に駆けつけてくれたファンに対する感謝をあらためて伝えるべくひとり頭を下げ、晴れやかな表情でステージをあとにした。
なお、毎年恒例のアニバーサリー&バースデーライブ<LOVE IS BORN ~19th Anniversary 2022~>が9月11日(日)に日比谷野外大音楽堂で開催されることも発表された。
写真◎田中聖太郎
セットリスト
02. あいびき
03. Mr.lover
04. 本マグロ中トロ三○○円(緑色)
05. プラネタリウム
06. LOVE MUSiC
07. 濡れる花
08. 星空レコード
09. デメネコパラダイス
10. ラーメン3分クッキング
11. なんだっけ
12. 片想いダイヤル
13. サンタにkissをして
14. ネコに風船
15. GO
16. 恋フル
Encore
01. さくらんぼ
<LOVE IS BORN ~19th Anniversary 2022~>
会場:日比谷野外大音楽堂
詳細:https://avex.jp/ai/live/tour.php?id=1002124
◆大塚 愛 オフィシャルサイト
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