ロバート・フリップ、キング・クリムゾンを熟知していない監督を意図的に起用

ポスト

ロバート・フリップはキング・クリムゾンのドキュメンタリー映画を制作するにあたり、いくつもオファーがあった中から、バンドに精通していない監督をわざと選んだという。

◆キング・クリムゾン画像、動画

結成50周年を迎え制作を始めたドキュメンタリー映画『In the Court of the Crimson King』は、英国人の映像作家Toby Amiesが監督。フリップは、Amiesを起用した理由を、英国『The Guardian』紙のインタビューでこう説明している。「何人かのとても優れたプロフェッショナルな音楽ドキュメンタリー制作者たちから打診があった。彼らは良質な従来型のドキュメンタリーを作っただろうね。そこから僕が学ぶことは何もないような」

「彼(Amies)はキング・クリムゾンに精通していたわけじゃない。僕にとって、そこが理想的だった。“彼は自分の姿勢を貫くインディペンデントの映画制作者だ。僕が多分気づいていないキング・クリムゾンの側面を見せてくれるだろう”と思ったんだ」

さらには、Amiesによる作品が、「キング・クリムゾンとは何なのかを僕に教えてくれる」ことと「ロバート・フリップがキング・クリムゾンだという馬鹿げた考えを取り除いてくれる」のも願ったという。

2018年と2019年に開催したツアーの模様や過去の映像などを使用し“ダークでコミカルな映画”になったという『In the Court of the Crimson King』は、今週(3月14日)、米<サウス・バイ・サウスウエスト>でプレミアされた。




Ako Suzuki
この記事をポスト

この記事の関連情報