【ライブレポート】<DIAMOND FES>、中川翔子や飯田里穂など6組出演アニソンイベントで「私の夢は歌うこと」

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総合エンターテイメントフェスとして2019年よりダイヤモンドブログが開催している<DIAMOND FES>。ヒップホップ、J-POP、K-POPなど、毎回様々なジャンルに特化した豪華共演が実現しているこのイベントだが、2021年11月には<ANIME SONGS>が行われて大盛況となった。その第二弾として1月21日にZepp Hanedaで開催された<DIAMOND FES 2022 WINTER ANIME SONGS>の模様をレポートする。

■<DIAMOND FES 2022 WINTER ANIME SONGS>出演者 画像

出演は中川翔子、飯田里穂、栗林みな実、ChouCho、佐咲紗花、水湊いづきといった6組。海外でも絶大な人気を誇るアニメソングに焦点を当てた<DIAMOND FES 2022 WINTER ANIME SONGS>は、所縁のアーティストによるラインナップが充実。サプライズなコラボも飛び出す熱狂の3時間となった。


▲水湊いづき

オープニングアクトとして登場したのは、2020年10月にシングル「Good bye silent」でソロアーティストデビューを果たした水湊いづき。拍手で迎えられた彼女は、1月から放送がスタートしたアニメ『オンエアできない!』エンディング主題歌「Workt out !」、『マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ ピュア』オープニングテーマのカバー「Before the Moment」、大ファンだと公言している藍井エイル「アヴァロン・ブルー」のカバーを披露したほか、『オンエアできない!』の挿入歌も歌ってくれた。

第3話の劇中で大人気アイドル“ゆかるん”として彼女が歌う曲が放送に先駆けて届けられ、ファンは大喜び。イベントの幕開けのムードが、ますます明るいものになっていた。


▲佐咲紗花

アニメ『日常』のエンディングテーマ「Zzz」からスタートした佐咲紗花のライブ。片思いの心情を切なく表現したこの曲が穏やかな手拍子を誘った後、「短い時間ですが、精一杯楽しんでください!」と挨拶した彼女は、『ウルトラマンタイガ』エンディングテーマ「ヒトツボシ」も披露。壮大に高鳴るサウンドが、観客の手拍子を一際力強いものにしていた。続いて『だから僕は、Hができない。』オープニングテーマ「Reason why XXX」へ。エネルギッシュな歌声に刺激されて飛び跳ねる人々が、フロアを心地よく震わせていた。

さらに、「一緒にタオルを振ってください!」という言葉に応えて観客が夢中になってタオルを振ったのは、彼女のライブで欠かせない存在となっている「Super Shiny Sensation!!!」だ。そして、『少女たちは荒野を目指す』オープニングテーマ「WASTELANDERS」、『ガールズ&パンツァー 最終章』第1話〜第3話オープニングテーマ「Grand symphony」が立て続けに披露されて、観客はもはや居ても立ってもいられない様子だった。平時だったら元気いっぱいの大歓声、大合唱が沸き起こっていたに違いない。アニメソングが幅広い層の人々をひとつにできることを再確認させられる場面の連続であった。


▲佐咲紗花 + ChouCho

佐咲紗花のステージは「Grand symphony」で締め括られたのだが、歌い終えた直後に下手から現れたのは、なんとChouCho。予想外の共演が実現することを悟った観客は、全力の手拍子で高鳴る胸の内を表現していた。

この2人が並んで披露されたのは「希望の絆」。遊技機『ガールズ&パンツァー』で使用されたこの曲を生で聴ける機会は滅多にない。黒い衣装の佐咲、白いワンピースのChouCho──美しいコントラスを示す2人の歌の絶妙なコンビネーションを存分に堪能させられた。このようなレアなコラボレーションが実現するのも、アニメソングのイベントならではの醍醐味だ。


▲ChouCho

「希望の絆」を歌い終えて佐咲を送り出したChouChoは、『ガールズ&パンツァー』オープニングテーマ「DreamRiser」を披露。ここまで3曲連続でガルパン楽曲が届けられたのは、同作のファンにとって堪らない展開だったはずだ。続いて、『ましろ色シンフォニー -The color of lovers』オープニングテーマ「Authentic symphony」、『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』第1クールエンディングテーマ「なないろのたね」も披露された後に迎えたMCタイム。2021年にデビュー10周年を迎えて、12月にベストアルバムをリリースした彼女は、有観客&バンドスタイルのツアーを2022年6月に大阪と東京で開催できる喜びを語った。

「こんなにシングル曲をたくさん歌うライブは、この先もしかしたらやらない可能性もあります。初めて私のライブに来る方も楽しめると思うので、遊びに来ていただけると嬉しいです!」という言葉を聞いて、観客の間から起こった温かな拍手。そして、ラストは『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』オープニングテーマ「starlog」が飾った。この曲を歌うことを彼女が告げた瞬間、観客は歓喜を力強い拍手で表現。清楚な佇まいから瑞々しい歌声を響かせる彼女のライブは、会場全体を穏やかなムードで包んでいた。


▲栗林みな実

アニメ『紅』オープニングテーマ「Love Jump」からスタートした栗林みな実のライブ。歌声が響き渡った瞬間、観客が一斉に飛び跳ねて興奮を露わにする様が壮観であった。MCで「なんか懐かしい感じがする。飛べるってすごいね? 楽屋のモニターでみんなが飛んでるのを観ながら待ってたんですけど、元気をもらって癒されました」と、有観客ライブならではの風景を喜んだ彼女は、2021年に歌手デビューから20周年を迎えたことにも触れた後、『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ Licht 名前の無い少女』主題歌「Just the truth」を披露。壮大に歌い上げる姿が凛々しかった。

続いて、「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!」オープニングテーマ「moving soul」、『IS<インフィニット・ストラトス>』オープニングテーマ「STRAIGHT JET」も届けられたが、迫り来るサウンドが気持ちよくて堪らない。観客が放つエネルギーを燃料とするかのように歌声の輝度を上げていく様が圧倒的だった。そして最後を締め括ったのは、彼女にとって初のアニメソングだった『君が望む永遠』オープニングテーマ「Precious Memories」。「素敵な年になりますように、お祈りしています」という言葉が添えられたこの曲は、情感を深く込めながら届けられた歌声が観客に活力を授けているのを感じた。


▲飯田里穂

「盛り上がっていきましょう!」とステージに飛び込んできた飯田里穂。元気いっぱいに踊りながら歌った「KISS! KISS! KISS!」、力強い手拍子を誘ったアニメ『キングスレイド 意志を継ぐものたち』第2クールエンディングテーマ「One Wish」が瞬く間に観客を夢中にさせていた。「明けましておめでとうございます!」という新年初ライブの挨拶に対して、声を発することができない観客が丁寧なお辞儀で返す──という現在の状況ならではのユニークなコミュニケーションに大喜びした彼女は、アニメソングに対する想いも言葉にして伝えてくれた。

「アニメの世界に入ってから10年近く経ちました。声優を始めてからアニメのすごさ、アニソンのすごさをたくさん目の当たりにして、仲間もたくさん増えた10年でしたね。デビュー20周年記念アルバムは、今まで歌ってきた曲をカバー、リアレンジしているんです。その中から私の人生を変えてくれた作品を歌います」と語ってから披露されたのは、『20th Anniversary Album -rippihylosophy-』にカバー収録されたμ'sの曲「僕らのLIVE 君とのLIFE」。『ラブライブ!』第1期挿入歌であったこの曲を聴いて、胸がいっぱいになったファンがたくさんいたはず。そしてラストを締め括ったのは『寄宿学校のジュリエット』エンディングテーマ「いつか世界が変わるまで」。彼女の活動の軌跡を濃密に体感できるライブであった。



▲中川翔子

アニメ『天元突破グレンラガン』オープニングテーマ「空色デイズ」からライブをスタートさせた“しょこたん”こと中川翔子。久しぶりに観客の前で歌えていることに大喜びして、自身のYouTubeチャンネルで使用するための動画を自撮り棒で撮影した後は、『天元突破グレンラガン』挿入歌「happily ever after」、劇場版『天元突破グレンラガン 螺巌篇』主題歌「涙の種、笑顔の花」も披露。『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』エンディングテーマ「RAY OF LIGHT」は、込められたメッセージが観客の心を震わせているのを感じた。この曲の作詞を手掛けたのは彼女自身。葛藤を乗り越えて未来へと進む姿がまっすぐに伝わってきた。

「芸能界デビュー20周年。私の夢は、始まりも走り続けてる最中でもずっと“歌を歌うこと” “アニメソングを歌うこと”です」と語ったMCを経て、3月11日から公開が始まる映画しまじろう『しまじろうと キラキラおうこくの おうじさま』の主題歌「君のまんまが いいんだよ」も披露。そして、原曲は『ポケットモンスター』エンディングテーマとしてお馴染み、ヒャダインこと前山田健一プロデュースで彼女が2019年にカバーした「タイプ:ワイルド」がラストを飾った。たくさんの人々をひとつにできるアニソンの力を度々感じたこのイベントだが、やはりポケモンは桁外れ。大はしゃぎしながら掲げたタオルを回す人々を眺めながら、しょこたんも笑顔を輝かせていた。

こうして終演を迎えた<DIAMOND FES 2022 WINTER ANIME SONGS>。イントロが流れた瞬間にどの曲が始まるのかを悟り、喜びを身体の動きで示す観客の姿は、全アーティストのライブに共通していた。リスナーの心に深く刻まれ、愛され続ける“アニソン”の圧倒的パワーが、全編で目一杯に証明されていたと言えるだろう。国内はもちろん、国境を越えた存在となっている日本のアニメ、アニソンの未来が楽しみにもなるアニソン版<DIAMOND FES>であった。

取材・文◎田中大
撮影◎山内洋枝

■<DIAMOND FES 2022 WINTER ANIME SONGS>1月21日@Zepp Hanedaセットリスト

▼水湊いづき
01. Work out !
02. 恋はカメラ越し
03. Before the Moment
04. アヴァロン・ブルー
▼佐咲紗花
01. Zzz
02. ヒトツボシ
03. Reason why xxx
04. Super Shiny Sensation!!!
05. WASTELANDERS
06. Grand symphony
▼佐咲紗花 + ChouCho
01. 希望の絆
▼ChouCho
01. DreamRiser
02. Authentic symphony
03. なないろのたね
04. 優しさの理由
05. starlog
▼栗林みな実
01. Love Jump
02. Just the truth
03. Moving soul
04. STRAIGHT JET
05. Precious Memories
▼飯田里穂
01. KISS! KISS! KISS!
02. One Wish
03. 僕らのLIVE 君とのLIFE
04. いつか世界が変わるまで
▼中川翔子
01. 空色デイズ
02. Happily ever after
03. 涙の種、笑顔の花
04. RAY OF LIGHT
05. 君のまんまが いいんだよ
06. タイプ ワイルド

■<DIAMOND FES2022 HIP HOP ARTIST in OSAKA>

2022年2月4日(金) 大阪TTホール
open18:10 / open18:40
出演:Zeebra、韻踏合組合、呂布カルマ、ラッパ我リヤ&DJ TANAKEN、晋平太&DJ MASTER KEY
▼チケット
¥5,500(税込)
※当日:¥1,000UP
配信チケット:¥4,000
https://diamond-ticket.zaiko.io
※アーカイブ配信あり(3日間)
発売日:2022年1月27日(木)10:00
(問)DIAMOND FES運営事務局 event@diamondblog.jp






■<DIAMOND FES2022 -ON LINE LIVE- Vol.3>

2月10日(木) 18:30開演
※アーカイブ配信あり(3日間)
▼出演
Bro.KORN、Baby Boo、Miyuu
OP ACT:夏目龍一(アマアシ)
▼チケット
・配信チケット:¥6,000(税込)
・特典付き(出演者全員サイン入りイベントTシャツ)配信チケット:¥10,000(税込)
発売日:1月25日(火)10:00〜
https://diamond-ticket.zaiko.io
(問)DIAMOND FES運営事務局 event@diamondblog.jp





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