【俺の楽器・私の愛機】470「妥協したのに長い付き合いに」

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【Bass Express( InnerWood)】(横浜 ごっち 30歳)


10年ほど前の学生時代、とにかく弦高が下げられるベースが欲しくてネットでひたすら探しました。その時に見つけたのがインナーウッドという、ローアクションセッティングを得意とするメーカーでした。

現在は生産されていませんが、当時はBass Expressというエントリーモデルが12万円程で買うことができ、ネットの情報だけを信じて新品を買いました。本当はレイクプラシッドブルー的な色が欲しかったのですが、妥協して在庫のあったサンバーストを買いました。

弾きやすさは抜群で、他のベースに浮気しても結局はこのベースに帰ってくることを繰り返して10年、いつかボディの色を塗り替えようと思いつつも、このままコイツをずっと弾き続けるんだろうなあと悟って腐れ縁のような相棒です。

シールを貼ったりプレートを付け替えたりして個性を出そうとしつつ、「サンバーストってみんな持ってるよなあ」なんて未だに思ったりします笑

1弦12フレットで1.0mmのセッティングでないともう弾きたくないです!

中学三年の時、初めて入門用のベースを買い、「弦押さえるのにこんなに握力いるの??」という疑問を持ったのが低い弦高にこだわるきっかけだったと思います。また、指弾きで1,2,3弦は弾いた後は後ろの弦でとめられるのに、4弦だけ親指にあててとめる、という弾き方にも何故か疑問を持ってしまい、試行錯誤の末、フィンガーレストを独自の位置に取り付ける、ということにも至りました笑

ネックが動くことも滅多になく、信頼できる一生モノの大切な一本です。




   ◆   ◆   ◆

弦高とボディ鳴りって強い因果関係があると思うんですけど、サウンドを求めると操作性に難が出てくるというのは、どんな楽器の世界でもあるある現象ですよね。そこの調整こそが難しくも製作者のセンスやポリシーがにじみ出るところなのでしょう。インナーウッドは2020年に生産を終了させてしまったようなので、なお一層大切なお宝になりそうです。余談ですがヤングギター編集長を務めていたその昔、ほぼ同時期にキコ・ルーレイロとマティアス"IA"エクルンドの取材をしたのですが、キコはフレットに触れているのか?くらいにベタベタに低い弦高、マティアス・エクルンドは押入れで死亡したガットギターか?ってほどの異常な弦高にセットしていました。(JMN統括編集長 烏丸)

★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
 ※最大5枚まで

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