【俺の楽器・私の愛機】444「買う言い訳になりがちなアニバーサリー」

【PRS 20th Singlecut Trem Artist Package】（愛知県　ギター大好き　半世紀）


No.363を投稿した者です。20周年記念モデルだし、ハカランダ指板だし、なんといっても勤続10周年でダブルアニバーサリーだし、等と自分に言い訳しながら購入した１本です。

シングルカットトレムは製造期間が短いので見かける機会もあまり多くはないですが、このギターは別の理由もありもう少しレアだと思っています。20th Anniversaryは2005年受注分のみの生産でしたが、シングルカットはギブソンとの裁判の関係で9月以降しか発注できませんでした。また、アーティストパッケージは通常ゴールドパーツですが、これはオリジナルでニッケル仕様です。付属のレザーハードケースの金具もしっかりシルバーになっている点もお気に入りのポイントです。

小遣いをためてやっと買ったノーブランドのストラトから37年。いつの間にか本数も増え、弾くことと同じくらい、いやそれ以上に眺めたり調べたりするのも楽しみになっています。気になるギターを見つけると「一期一会」という言葉が頭に浮かび、レアモデルだの、材が希少だの、杢がいいだのと理由を付けて購入してしまったりするのですが、さんざん迷って決めたくせに編集長のおっしゃる背徳感のような感情がいつもつきまといます。サラリーマンの限られた小遣いでは欲しいモノを次々買う訳にもいかず、購入費用を捻出するために所有ギターを手放して後々後悔することも度々あります。果たして年輪を重ねた私の“人としての鳴り”はよくなっているのでしょうか…

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いかにたくさんの言い訳を思いついて「だからね、買わないわけには行かないでしょ。むしろ買うべきでしょ」と着地させるか…これはギターに限らず、趣味の世界全般に言えることです。つまりは自分のアイデンティティなのですから、そんなところに遠慮してはもったいない。ガンガン行くべきなのです。だってさ、人生は一回限りよ。※ハカランダを使用したPRSって、ケースを開けるとふわっと甘い香りするよね。悶絶。（JMN統括編集長 烏丸）


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