【俺の楽器・私の愛機】427「テレマスターこそ数あれど」

【Fender Offset Telecaster Custom Mod.(？)】（青森市　世も末　28歳）


所謂テレマスターはまあまあ見かけるようになってきましたが、「テレカスをオフセットボディにしたやつはまだ居ないだろ」と思い立ったのが2014年。某クラフトにてイメージをお伝えし、出して頂いた見積もりを見て、「中古車買える値段じゃねーか！！」となりました。当時は天秤にかけ、中古車を買いました。

その後、日に日にテレマスターは市民権を得、今やオフィシャルからラインナップされるように。それでも、テレキャスターカスタムでテレマスターを作ろう！という人は誰も居なかったのです。私がパイオニアにならなければならない。

と思いながら某オークションサイトを眺めていたら、スクワイアの2H仕様ジャズマスターをザグってイジってテレカスマスターにしたものが出品されていました。誰も居なかったとは何だったのか。本当にすいません。その場で落札しました。

開封したのですが、良く言えばDIY精神溢れる、悪く言えば工作のような代物でした(試奏30分で断線、常時ミュート仕様に)…。しかし、テレカスマスターのドナーとしては十分です。

そう思い立ち、青森市の某スタジオにお願いし、あれよあれよと言う間に現在の形へ。ピッチを合わせるためにウィルキンソンのブリッジを調達し、元々の裏通しという選択肢はバッサリ捨てました。ネックもオークションでテレカス表記のものを調達し、現在の仕様に落ち着きました。ピックガードも特注で作ってもらった上、セレクターも下部コントロールへ移設。そうして生まれたキメラのような存在にも関わらず、まるで既存プロダクトのような佇まいをしているのがとってもよいです。

そしてその割には総額さほどもかかってないので、気兼ねなく現場で使えるギターになりましたし、現場でちやほやされるギターになってくれたらと思います。




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いいですねえ。キメラって自分にとってのベストスペックの実現ですから、自ずとテンションも上がります。しかし本当にきれいな仕上がり。特注のピックガードが肝ですね。ということで、次はオフセットのシンラインを是非。だって見たことないもん。（JMN統括編集長 烏丸）


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