海外アーティスト公演の早期実現を目指す「インターナショナル・プロモーターズ・アライアンス・ジャパン」設立

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新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、海外アーティストによる来日公演の早期実現を目指し、コンサートプロモーターズ協会(ACPC)に加盟する招聘プロモーター10社による協力組織「インターナショナル・プロモーターズ・アライアンス・ジャパン(IPAJ)」が設立された。

エイベックス・エンタテインメント、ウドー音楽事務所、エムアンドアイカンパニー、クリエイティブマンプロダクション、キョードー東京、スマッシュ、ハヤシ インターナショナル プロモーションズ、阪神コンテンツリンク ビルボードジャパン、プロマックス、Live Nation Japanの10社で構成されたIPAJでは、徹底した防疫の観点から海外アーティストのイベント及びコンサートを安全に遂行するための統一ガイドラインを策定。ファンが安心して参加できる海外アーティスト公演を早期に再開させるため、各国の大使館や領事館の協力を得ながら、政府や行政に対して要望を行っていくという。

5月21日に発表された声明の全文は以下の通り。

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インターナショナル・プロモーターズ・アライアンス・ジャパン設立にあたり
International Promoters Alliance Japan (I.P.A.J.)

1966年の THE BEATLESの日本武道館公演以降、日本の音楽の歴史は大きく塗り替えられました。それを境に多くの海外ミュージシャンが来日するようになり、その質の高いライブ・エンタテインメントを体感することで日本の音楽文化も大きく成長をしてきたと言えます。また、日本が他のアジア諸国に比べ、音楽における大きなマーケットを形成できたのは、 60年以上に渡る招聘プロモーターの功績でもあり、日本のアーティストやコンテンツの海外進出にも寄与してきました。そしてスタジアム・ツアーや大型フェスティバルだけでなく、常時海外アーティストの公演が開催されるライブレストランの開店など、その規模は拡大し続け、国際経済の交流および国内の音楽文化・経済の発展や雇用拡大にも貢献してきました。

その招聘プロモーターが長引くコロナ禍で存亡の危機に瀕しています。コンサートプロモーターズ協会(ACPC)に加盟する招聘プロモーター 10社が 2020年に発表した新型コロナウイルスの影響による延期/中止公演のチケット代の逸失売上は 363億円に上ります。先日、その 10社が集まり政府に訴えかけたことで、1年近く対象外とされていた海外アーティストの公演が、令和 2年度コンテンツグローバル需要創出促進事業費補助金(三次補正) J-LOD liveの対象としてようやく認められましたが、アメリカやイギリスなどでは国民のワクチン接種が進み、大型コンサートや音楽フェスの準備がすすむなか、日本は海外アーティストの来日公演の開催目途もたっていない状況です。

今般、私たち招聘プロモーター 10社はアライアンスを設立し、徹底した防疫の観点から海外アーティストのイベント及びコンサートを安全に遂行するための統一ガイドラインを策定し、ファンの皆様が安心してお越しいただける海外アーティスト公演を早期に再開させるため、各国大使館や領事館の協力を得ながら、政府や行政に対して要望を行っていきます。そして海外アーティストの来日が再開すれば、招聘プロモーター一丸となって国際文化の交流に従事していきます。

憧れの海外アーティストが初の来日公演を行った時の感動を胸に。


International Promoters Alliance Japan 代表
一般社団法人コンサートプロモーターズ協会 常務理事
株式会社クリエイティブマンプロダクション 代表取締役
清水 直樹

構成社:エイベックスエンタテインメント株式会社
株式会社ウドー音楽事務所
株式会社エム アンド アイ カンパニー
株式会社クリエイティブマンプロダクション
株式会社キョードー東京
株式会社スマッシュ
株式会社ハヤシインターナショナルプロモーションズ
株式会社阪神コンテンツリンク ビルボードジャパン
株式会社プロマックス
Live Nation Japan合同会社

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