スコーピオンズの「Wind Of Change」はCIAが作った説、Huluが検証番組を制作

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▲1990年作『Crazy World』

今年5月にSpotifyでプレミアされた、スコーピオンズの楽曲「Wind Of Change」(1990年リリース)にまつわる陰謀説を取り上げたポッドキャスト・シリーズがHuluで映像化されるそうだ。

ポッドキャスト『Wind Of Change』(8エピソード)では、ジャーナリストのPatrick Radden Keefe氏がCIAで働いていたという友人から得た「同曲はアメリカの情報機関CIAが冷戦中のプロパガンダとして作ったもの」という情報をもとに、関係者たちへ取材するなどして、真相を追及しようとする内容だった。

『DEADLINE』によると、Huluの番組はこのポッドキャストを制作したCrooked Media、Pineapple Street Studios、Spotifyらと提携し、俳優/脚本家/映像作家のAlex Karpovskyがエグゼクティブ・プロデュースするという。

「Wind Of Change」を作ったスコーピオンズのフロントマン、クラウス・マイネは、Keefe氏の取材を受け初めてこの陰謀説を知ったそうで、「あの曲がCIAと繋がっているなんて、僕はどうやったって思いつかないよ。聞いたことなかった。僕はすごく驚いている。あの曲の作者としてクレジットされたい人がいるの?」「興味深い話だね、まったくもって。映画になるよ。クールだ。CIAがあの曲を作り、あるシンガーに送り、鉄のカーテンの裏側でリリースする……、まあ筋は通ってるね。そう考えるのはちょっと変だけど。でも一方で、様々な点で、音楽が持つ力を明確に示している」などと話していた。

ポッドキャストがスタートしたころには、Keefe氏自身も結局のところ、この陰謀説が事実とは確信できなかったと伝えられていたが、新たな検証番組ではポッドキャストとは違う展開があるのかもしれない。

Ako Suzuki

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