【インタビュー】楽器・音楽機材専門のネットショッピングモール「デジマート」アプリ版がついに登場
楽器演奏をたしなむのならば、休日は楽器店巡りが趣味という人も多いのではないだろうか。大型店で最新楽器に触れ、そのすごさを実感し、中古店で幻のヴィンテージ楽器と出会う。そんなひとときは何ものにも代えがたいだろう。ところがしかし、昨今はコロナ禍もあり、ささやかな楽しみもままならず……。そんなときに役に立つのが「デジマート」。簡単に言ってしまえば、楽器に特化したインターネット上のショッピングモールで、その品揃えはなんと、約34万点! 自宅に居ながらにして楽器店巡りが楽しめてしまうという楽器好きには垂涎のサイトだ。
この度、そんなデジマートの“アプリ版”がリリースされた。さらに便利で利用しやすくなっているようだが、果たしてどのようなものなのか。今回は、本アプリについて、デジマートを運営するリットーミュージックのデジマート事業部・諏訪部望さんとシステム担当・萩原匡侑さんに話をうかがった。
■安心して買い物していただける
■そこがデジマートの強みでもあります
──まずは、そもそもデジマートとはいかなるものかということから改めて教えていただけますか?
諏訪部:日本全国の楽器店の在庫を掲載している“国内最大級”のECモールです。楽器が買えるだけでなく、楽器関連の最新情報やアーティストによる製品レビューも掲載しています。
萩原:デジマート自体の歴史は、1997年1月にスタートをしました。ただ当初はショッピング機能はなく、商品の閲覧だけだったんです。2014年にはネットによる通販はすでに一般化していましたし、楽器の通販も行われていました。そういう時代の流れがある中で、楽器専門のECモールはまだないというところで、2014年11月、必然的にデジマートにカート機能をつけることになり、現在の形になりました。
▲ウェブ版のデジマート
──さきほど“日本最大規模のサイト”だというお話が出ましたが、それだけ人気を得たのはどのような要因だと考えていますか?
諏訪部:まずは登録商品数約34万点と出店店舗数約500店舗を掲載しているという圧倒的な情報量。それが一番だと思います。
萩原:他のフリマアプリや通販サイトとは違い、原則デジマートは実在する楽器の取扱店、会社に出店いただいています。そこも楽器好きなユーザーさんにとっては安心感につながっているんじゃないでしょうか。
──楽器に限らず、中古の商品をインターネットでショッピングする場合、実は破損が酷かったなど、トラブルが起こりがちだと思いますが、信頼のおける楽器店が出店しているので、そういったリスクが少なく買い物ができるというわけですね?
萩原:そうなんです。インターネットでは個人で出品したものを売買することも多いと思うんですが、そういう場合は、売り手がどんな人なのか分からないし、そもそも古物商の免許を持っていないことも多いですよね。デジマートで買い物すれば、そういうことはありません。それに保証がついていたり、何かあったときには返品ができたりもするので、安心して買い物していただけると思います。そこがデジマートの強みでもあります。
■楽器検索や購入という部分に
■フォーカスしたアプリを目指した
──デジマートのアプリ版を作ることになったきっかけは何だったのでしょうか?
諏訪部:すごもりがつづく状況で、ECやネット閲覧、さらにはアプリが利用される機会が今まで以上に増えたことがおおきなきっかけになりました。これまでデジマートはウェブ版のみだったので、需要に対して入口を増やすという意味で、アプリ版を製作することになりました。
──どんなアプリにしたいと考えていましたか?
諏訪部:“より見やすく、日々アクセスしたくなるもの”です。デジマートは月間ページビューが約3,000万PV以上というアクセスをいただいているサイトなので、今ある良さをさらに引き出したいと思っていました。
萩原:UIなどに少しずつ手を加えてきたことで、レイアウトが見づらい部分が出てきていたり……積もり積もった“負債”のようなものがあったんです。そういう部分をアプリではリフレッシュさせて、楽器検索や購入という部分にフォーカスしたアプリを目指しました。
──このアプリの最大の特徴はどういったところになるのでしょうか?
諏訪部:見やすさだと思います。加えて、アプリならではという点でいうならば、「プッシュ通知」機能でしょうか。こちらからのお知らせがユーザーさんに届けられるようになっています。
▲マイページを作成しお気に入りを登録すればよりスムーズな検索が可能
──ユーザーとしては、最新の情報を常に手に入れることができるわけですね。こういうふうに活用すると便利だといった、おすすめの活用術はありますか?
諏訪部:好きなカテゴリを登録していただくと、必要な情報がスムーズに検索できるようになっています。より詳細に設定をしたい方は、会員登録し、マイページを作成していただくことで、欲しい商品がすぐに閲覧できたり、該当商品が登録されるとメールの通知が来たりと、さらに便利に使えます。そういう機能をうまく使っていただければ。
萩原:実は今、話に出た「マイページ」機能はウェブ版にもあるんです。ただアプリでは、より分かりやすく、使いやすくなっていると思います。なので、まずは使ってみてほしいですね。
──現在は、アプリ内にて『ギター・マガジン』『サウンド&レコーディング・マガジン』など、雑誌の表紙風写真が撮影できる「フォトフレームカメラ機能」を使った“なりきり表紙フォトフレーム Twitter投稿キャンペーン”を開催しているそうですね。
諏訪部:これはアプリだからできる新しい企画になっています。今回の各雑誌ロゴが利用できるフォトフレームは期間限定になっているので、ぜひ期間中にたくさんの方に利用いただきたいです。今後も同機能をつかった企画はいろいろやっていきたいと考えています。
萩原:「フォトフレームカメラ機能」については、みなさん楽しんで使っていただいているようで、早くもたくさんの応募をいただいています。素直に、嬉しいですね。
■楽器をショッピングするだけでなく
■楽器店とつながることができるアプリ
──アプリの話からはちょっとそれてしまいますが、中古楽器をデジマートで購入する場合、注意することがあれば教えていただけますか?
諏訪部:最初に話しましたが、出品しているのは楽器店であり、楽器のメンテナンスのプロなので、画像やコメントを見て分からないことがあれば、ぜひ直接相談してみてほしいです。そうやってコミュニケーションをとりながら買い物をしていただくと良いと思います。
萩原:例えば「この部分に傷があります」と表記されていて、写真も掲載されているんだけど、別の角度からも確認したいということがありますよね? そういうときに「別の写真を見せてもらえますか?」という問い合わせがデジマート上からできるんです。もちろん、電話番号も記載されていますので、直接話をしてもらうこともできますし。楽器を購入する上で、試奏ができないことが一番気になる点だとは思うんですが、そこを補えるように、楽器店とユーザーさんのコミュニケーションがとれるようになっているので、そこをうまく活用していただければ、より良いショッピングができると思います。
▲機材検索はもちろん、デジマート・マガジンなどコンテンツも充実
──楽器をショッピングするだけでなく、楽器店とつながることができるアプリだというわけですね。
萩原:そうなんです。あとは自分の住んでいる近所に、こんなところに楽器店があったんだといった発見もできると思うんですよ。デジマートには、店舗の検索もできますので、自分の近所の楽器店を検索していただいて、そこの商品をチェックしていただき、面白そうなものを見つけたら、実際に見に行ってみる。そういうデジマートの使い方も楽しいのではないかと思っています。
諏訪部:アプリでは、「販売店舗を地図から探す」機能を追加していますので、そういった機能も活用していただきたいです。
──今後、アプリでやりたいことはありますか?
萩原:アプリで楽器を購入するときに使えるクーポンや、日常的にアプリを利用していただいているユーザーさんに還元できるキャンペーンはやっていきたいですね。それから、“ここが使いづらい”とか“ここが分かりにくい”といった意見もいただければ、それをすぐに改善していけると思います。柔軟に対応していきたいですね。
デジマートを知らないという方もまだまだたくさんいらっしゃると思うので、この記事を読んで興味を持たれた方がいましたら、アプリ、ウェブ、どちらでもいいので、まずは訪れていたただきたいですね。楽器をやっている方であれば、すごく楽しいなと思っていただけるはず。また、私たちもそういうサイト、アプリを目指しています。多くのユーザーさんからは、「巡回しているだけでも楽しい」というお声をいただいていますので、そういう楽しさを実感してもらえたら嬉しいです。
取材・文:竹内伸一
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