スティーヴィー・ニックス「あのとき中絶していなかったら、フリートウッド・マックはなかった」

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スティーヴィー・ニックスが、70年代後半、妊娠したものの中絶することを選んだ理由について語った。

ニックスは1979年、フリートウッド・マックの全盛期、イーグルスのドン・ヘンリーと交際中に、いま子供は産まないと決断した。彼女は英国の新聞『The Guardian』のインタビューでこう語った。「もし、あのとき中絶しなかったら、フリートウッド・マックはなかったって思ってる。常に精力的に活動していたあの当時、私が子供を持つのは不可能だった。それにドラッグよ。私はいっぱいドラッグをやってた……。あきらめるしかなかったと思う」

彼女は一呼吸置き、こう続けたという。「それに、私たちが世にもたらそうとしている音楽が、多くの人たちの心を癒し、人々をハッピーにすることが私にはわかってた。私が何を考えていたか、わかる? すごく大切なことよ。2人の女性リード・シンガー、2人の女性ソング・ライターがいるバンドは他になかったの。それは私の世界の使命だった」

ニックスは1974年にフリートウッド・マックに加入し、バンドは翌年発表した『Fleetwood Mac』で初めて全米1位を獲得。次作『Rumours(噂)』(1977年)で全米/全英チャートを制覇。続く『Tusk(牙)』(1979年)も全英1位に輝いた。

ドン・ヘンリーは、『Tusk』に収録されたニックス作の楽曲「Sara」は、生まれてこなかった子供のことだと考えていたという。

Ako Suzuki
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