TOBACCO、ニュー AL10月30日リリース決定&トレント・レズナーをフィーチャーした新曲MV公開
TOBACCOの4作目となるニュー・アルバム『Hot Wet & Sassy』が10月30日にリリースが決定した。
また同時にナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーをフィーチャーした新曲「Babysitter (feat. Trent Reznor)」のMVが公開された。
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TOBACCOは、元々エレクトロ・サイケデリック・バンド“Black Moth Super Rainbow”のメンバーでもあるペンシルバニアのエクスペリメンタル・アーティスト、トーマス・フェックのレコーディング・ソロ・プロジェクトだ。前作『Sweatbox Dynasty』のリリース以降、ナイン・インチ・ネイルズとのツアー、HBOシリーズ「シリコンバレー」へのテーマ曲提供、エイソップ・ロックとのコラボ・アルバム『Malibu Ken』など、着実にプロップスを上げる活動をし、再びGhostly Internationalへと戻ってきての新作となる。これまでで最も遊び心があって親しみやすい印象のフル・レングスで、アンチラブの概念、自己嫌悪、他人への失望などを表現している。
噴き出すようなベース、アナログシンセ、ドラムマシン、そしてTOBACCO独特のゴリゴリのアナログ感など、ポップな衝動が彼のサウンドの表面下には常に押し寄せていたが、本作ではそれらの衝動が頂点に達している。
フェック曰く、「自分のやっていることに最も磨きをかけることができたと感じている」「過去10年間、僕の肩には、構造やメロディの部分を切り取ってしまうようなマザーファッカーが乗っかっていたんだ。それはSweatboxでピークを迎えた。今回は逆のことをしたかった 真っ二つに裂かずに曲を書くこと。バットホール・サーファーズならどうするか?”から “シンディ・ローパーならどうするか?”になったんだ」。
そして「トレント・レズナーならどうするか?」。
彼はトレント・レズナーとコラボすることでその答えを直接見つけた(TOBACCOはナイン・インチ・ネイルズとツアーのサポート・アクトに抜擢されるなど、その実力をかわれている)。彼らのコラボレーション・トラック「Babysitter」は、彼らの声を融合させて、ひとつの狂気を作り出した。“私は新しいベビーシッターです”と彼らは警告し、恐ろしいほどに神聖なブリッジへと移行していく。トラックはフィルの上を転がり、シンセ・ラインがドラムとフィードバックの不協和音に切り裂かれ、リビングルームのカーペットを芝刈り機がかじるような音を響かせている。「これは僕にとって初めてのことだったんだけど、僕が今までやってきたこと、そして今までの僕の全てを表現した曲を書きたかったんだ。トレントはその一歩先を行ってくれたんだ」とフェックは付け加えている。
このコラボレーションは、TOBACCOのトレードマークとトレントのインダストリアルなサビとソニック・ゴアをシームレスに融合させた錬金術のようなトラックである。
落ち込んでいるようで誠実で、うっとりするようなTABACCO流バラード 「Jinmenken」をみせたり、オープニング「Centaur Skin」ドリーミーでメロディックな煌めきと、不吉なトーンとスライムを掛け合わせた、TOBACCOのオリジナル・スタイルを表現している。これは聴きやすくと同時に、より強力なものになっている。疾走感のあるアルペジオに乗って、ダークな内省と結晶のようなシンセ・サウンドのソロへの踏み台となっている。TOBACCOは変化した訳ではないが、より洗練されて音楽家としてより昇華した。より明るく、鋭く、危険な作品になったと言えるだろう。
『Hot Wet & Sassy』
PLANCHA / Ghostly International
ARTPL-141 / GI-366J 2,000円+税
■TRACK LIST:
01. Centaur Skin
02. Pit
03. Headless to Headless
04. Stabbed by a Knight
05. Chinese Aquarius
06. ASS-TO-TRUTH
07. Jinmenken
08. Babysitter (feat. Trent Reznor)
09. Road Warrior Pisces
10. Poisonous Horses
11. Mythemim
12. Body Double
13. Motherfuckers 64
14. Perfect Shadow
◆TABACCO オフィシャルサイト