ロジャー・グローヴァー「テクノロジーが躍進し、音楽は娯楽の1つになってしまった」

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ディープ・パープルのロジャー・グローヴァー(B)は、テクノロジーが躍進したことで音楽は60~70年代に比べると重要なものではなくなったと考えているそうだ。

◆ディープ・パープル画像

彼は、オーストラリアの『Heavy』のインタビューでこう話した。「全盛期もしくはヴィニール盤の時代、60年代、70年代には重要なものが2つあった。1つは音楽で、もう1つはスポーツだ。その2つがとても重要になったのは、言うなれば、それらが貧乏から抜け出す唯一の手段だったからだ。ミュージシャンかスポーツ選手になれたら、自分を高め、成功できるかもしれないって希望があった。でも、それ以降、テクノロジーが躍進し、音楽はたくさんある娯楽の1つになってしまった。重要性が薄まった。50年代や60年代、音楽は宗教のようだった。人々はミュージシャンを信奉していた。いま、そういうことはない。セレブリティ、素早い成功、名声が全てだ。僕らはそういうものに興味がない。僕らが常に興味を持つのは音楽だけだ。僕らはそういう時代遅れの人間なんだろう」

グローヴァーはこの数年、CDよりもヴィニール盤にサインを求められることが増えたと、「いずれ無くなるのだろうが、今のところ、存在し、僕らはそれを大切にしている。素晴らしいことだ」と続けた。

ディープ・パープルは新作『Whoosh!』を当初6月に発表予定だったが、新型コロナウイルスの影響を受け流通が滞り、彼らのファンは「アルバムを(*デジタルではなくフィジカルで)手元に置いておきたいという人達が多い」ことを考慮し、先週までリリースを延期した。

Ako Suzuki
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