ボブ・ロック「キングダム・カムのアルバムを手掛け、ジョン・ポール・ジョーンズに怒られた」

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プロデューサーのボブ・ロックは80年代後半、レッド・ツェッペリンそっくりと批判されたキングダム・カムのセルフタイトルのデビュー・アルバムをプロデュースしたが、それでジョン・ポール・ジョーンズから怒られたことがあるという。

ロックは『Tone-Talk』のインタビューで、その逸話を明かした。「一度、ジョン・ポール・ジョーンズに会うことがあって、彼と晩飯に出かけたんだ。その後、A&Rの人の家に行ってワインのボトル2、3本を空けた。そしたら、彼は僕がキングダム・カムを手掛けたことを知り、僕を叱り始めたんだ。僕はその場を離れなきゃならなかった。彼は僕がやったことを侮辱だと感じたんだ。僕は“そうじゃない。僕らは君たちをすごく愛しているからやったんだ”って言ったんだけど。あれは酷かったな」

キングダム・カムは、1stアルバムに収録した「Get It On」がヒットしブレイクしたが、あまりにもレッド・ツェッペリン風のサウンドで “キングダム・クローン”と揶揄されていたようだ。ジミー・ペイジも90年代終わり、キングダム・カムのようなバンドには「賛辞を通り越しイライラさせられる」と話していたという。

ロック自身は、「プロデューサーになろうと学んでいるときで、いいものができた。素晴らしいアルバムだ。僕は本当に楽しんだ」と、その出来に満足している。

Ako Suzuki
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