ボブ・ロック「キングダム・カムのアルバムを手掛け、ジョン・ポール・ジョーンズに怒られた」
プロデューサーのボブ・ロックは80年代後半、レッド・ツェッペリンそっくりと批判されたキングダム・カムのセルフタイトルのデビュー・アルバムをプロデュースしたが、それでジョン・ポール・ジョーンズから怒られたことがあるという。
ロックは『Tone-Talk』のインタビューで、その逸話を明かした。「一度、ジョン・ポール・ジョーンズに会うことがあって、彼と晩飯に出かけたんだ。その後、A&Rの人の家に行ってワインのボトル2、3本を空けた。そしたら、彼は僕がキングダム・カムを手掛けたことを知り、僕を叱り始めたんだ。僕はその場を離れなきゃならなかった。彼は僕がやったことを侮辱だと感じたんだ。僕は“そうじゃない。僕らは君たちをすごく愛しているからやったんだ”って言ったんだけど。あれは酷かったな」
キングダム・カムは、1stアルバムに収録した「Get It On」がヒットしブレイクしたが、あまりにもレッド・ツェッペリン風のサウンドで “キングダム・クローン”と揶揄されていたようだ。ジミー・ペイジも90年代終わり、キングダム・カムのようなバンドには「賛辞を通り越しイライラさせられる」と話していたという。
ロック自身は、「プロデューサーになろうと学んでいるときで、いいものができた。素晴らしいアルバムだ。僕は本当に楽しんだ」と、その出来に満足している。
Ako Suzuki
この記事の関連情報
ジェイソン・ボーナム、アレックス・ヴァン・ヘイレンから冷たくされたのは父のせい?
ジーン・シモンズ、ジミー・ペイジから褒められ、倒れそうに
【俺の楽器・私の愛機】1550「ストリングベンダー自作」
ロバート・プラント、ジョン・ボーナム妹の公演にサプライズ出演
レッド・ツェッペリン、『レッド・ツェッペリンIV』ジャケットの男性の正体が明らかに?
ロバート・プラント、「天国への階段」を歌ったのはチャリティ団体への多額の寄付が理由
ロバート・プラント、「天国への階段」を16年ぶりにライヴ・パフォーマンス
【俺の楽器・私の愛機】1466「生まれて初めてのギブソンは」
ロバート・フリップ夫妻、ロバート・プラントを前にレッド・ツェッペリンの曲をパフォーマンス