【インタビュー】新浜レオン、ビーイング初の演歌歌謡シンガーの2ndシングルに著名作家陣参加も「夢のようなレコーディング風景でした」
■こんなに嬉しいことはない
■皆さんの前で歌えることが幸せでした
──そして7月1日、約1年2ヵ月ぶりとなる2ndシングルCD「君を求めて」がリリースされます。作曲と編曲を手掛けたのは、昭和歌謡からジャニーズ系まで、さまざまなジャンルで大ヒット曲を輩出している馬飼野康二さんです。
新浜:ひとりの歌い手として、馬飼野先生に曲を書いてもらうことが僕の夢でもあったんです。昨年秋の1stコンサート(<新浜レオン ファーストコンサート 〜離さない 離さない〜>2019年9月23日@東京 日経ホール)で、馬飼野先生が作曲された西城秀樹さんの「ブルースカイブルー」をカバーさせていただいたんですが、それにあたって先生に直接ご挨拶する機会をいただいたんですね。そこで馬飼野先生には、デビュー曲「離さない 離さない」や僕がカバーした名曲の数々を聴いていただくこともできた。今回の「君を求めて」は、僕のことを知っていただいた上で、僕のために先生が楽曲を作ってくださったという。こんなに嬉しいことはないです。
▲新浜レオン 画像ページ【3】へ (※画像4点) |
新浜:“まさにこういう曲が歌いたかった!”って思いました。すごく華やかな世界観ですよね。まず、馬飼野先生にメロディをはじめとする曲を作っていただいて、その曲にセリザワケイコさんが歌詞をつけてくださったんです。完成した楽曲をレコーディング現場とかで歌わせてもらう中で、馬飼野先生が「レオン君の声ならここはこのリズムが合う」と言ってメロディラインを変えてくださったり。どうしたら僕のよさを引き出せるのかを考えながら作ってくださったことも、すごくありがたかったです。
──新浜さんにピッタリの曲を仕立て上げて、それをさらに自らカスタマイズしてくれたという。
新浜:はい。さらに言うと、今回のオケ録り(伴奏レコーディング)では、馬飼野先生自らミュージシャンの方々を集めてくださったんです。それだけでもすごいことですし、その中には増崎孝司さん(DIMENSIONのギタリスト/ビーイング所属)がいらっしゃったりして、なにか縁みたいなものも感じました。オケ録りは本当にシビれましたね。夢のようなレコーディング風景に、いちファンの心境になっちゃったみたいな(笑)。もう心臓バックバクだったんですけど、皆さんの前で歌えることが幸せでしたし、最高のレコーディングになりました。
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新浜:デビュー曲や他のカバーも含めて、今まで僕は“あなた”っていう世界を選ぶことが多かったんです。だけど、今回は“君”の世界なんですね。日常会話の中で“君”ってあまり使わない言葉ではあると思うんですけど、“あなた”より身近な呼び方じゃないですか。なので、レコーディングでは肩の力を抜いてリズムよく軽やかに歌うことをテーマに臨みました。“君を求めて”という情熱を秘めながら、ありのままの自分を見せるような世界観を意識しましたね。
──歌詞に、“偶然に君を 一目見ただけで 変わってしまった この世界光り出す”という一節がありますが、レオンさんにもそういう経験はありますか?
新浜:“君”を広い意味でとらえると、デビューしてからの一日一日がその連続です。それこそ『レコード大賞』のステージとか、本当に世界が広がって光り出すような感覚でしたから。それに、サンリオキャラクターのシナモロールをデザインされた奥村心雪さんが、僕をイメージしてオリジナルキャラクター“れおすけ”を制作してくださったんですけど、れおすけと一緒にステージに立ったときもパッと世界が広がった感じがしましたね。れおすけってダンスがキレッキレなんですよ(笑)。「君を求めて」は振り付けもあるので、ステージで一緒にパフォーマンスができるといいなと思ってます。
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新浜:はい。長戸さんに楽曲制作からプロデュースまでしていただける、しかも歌謡曲を!っていうことにもビックリしました。
──楽曲はレオンさんの地元・千葉県の佐原の町を舞台にしたもので、ダンサブルな仕上がりですね。
新浜:「佐原の町並み」というタイトルにもとてもビックリしたんですよ。最初に曲だけ聴いたときは、爽やかな海のイメージだったんです。その後に歌詞がついて、「曲のタイトルは“さわらのまちなみ”です」って聞いたときは、“さわら…さわら…? さわらってなんだろう?”って(笑)。歌詞を見ると、もろに千葉県の佐原のことを歌っているんですよね。小江戸の風情を残した佐原は、千葉県では有名な観光地でもあって。小学生のときに遠足で行ったこともありますし、デビュー後にはチバテレビの千葉県PR番組でご紹介させてもらったり、僕自身、思い入れがある場所なんですね。
──この曲も長戸先生がレオンさんの背景まで思い浮かべながら作ってくれたんでしょうね。
新浜:だからすごく僕自身に馴染むし、歌っていくうちに新たな佐原の情景が浮かんでくるんです。歌って本当に面白いなと思いました。佐原の思い出がある方も、まったく知らない方も、人それぞれの情景が浮かぶ1曲になったらいいですね。
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