【ライブレポート】新浜レオン、地元・千葉で開幕した全国ツアー初日に木梨憲武がゲスト出演「ここからが勝負です!」

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<新浜レオン ファーストコンサートツアー ~全てあげよう~>が9月21日、千葉・成田国際文化会館からスタートした。すでに公開したリハーサルレポートに続いて、コンサート本編の模様をお届けしたい。

◆新浜レオン 画像

定刻通り15時に客電が落ちると、場内に地を這うような大陸的なリズムが響き渡り、期待に胸を膨らませる観客たちの鼓動と重なるように心臓音へと変わる。そしてステージが照らされると同時に、白い紗幕に新浜レオンの巨大シルエットが浮かび上がった。



最新シングル「全てあげよう」のイントロが始まり、幕が切って落とされると、特設ステージにはゴールドの刺繍が施された黒の煌びやかな衣装に身を包み、眩しいほどに光り輝くオーラを纏った新浜の姿。サウンドを掻き消すほどの黄色い歓声が上がり、入場時に配布された緑色のペンライトを手にした客席は総立ちとなった。新浜は満面の笑みを浮かべ、手振り身振りを交えて情熱的に歌い上げていく。大サビでは、特設ステージからメインステージへスモークが這うスロープを“膝スラ”で滑り降りると、客席から歓喜の声が沸き起こった。

その勢いのまま、郷ひろみの楽曲を彷彿とさせる明るくポップな「くちづけ」へ。“レオン!”のコール&レスポンスや、弦楽器2人とダンサー4人とのフォーメーションを組んだダンスを披露した。続く新浜の出身地・千葉県の名所が入った情感たっぷりの歌詞が印象的な「佐原の町並み」では、“佐原の町並み”を”成田の町並み”に変えて観客と一緒に合唱。デビュー曲「離さない 離さない」では、曲間に新浜がダンサー1人ずつにマイクを向けて、“レオン!”のコール&レスポンスも。こうして“新浜レオンとバックバンド&バックダンサー”という立ち位置ではなく、新浜を含めた9人、そして観客との一体感あるステージを作り上げていった。




「<新浜レオン 〜全てあげよう〜 コンサート>へようこそ! 大好きな千葉県成田で初日を迎えられることに感謝します。どうぞ皆さん今日のこの時間をごゆっくりとお楽しみください」

そう語った後、雰囲気は一転。野口五郎の「私鉄沿線」、「Love story」をドラマチックなメロディに乗せて甘く切ない歌唱で聴かせ、情感溢れる壮大なバラード「さよならを決めたのなら」ではファンの心を揺さぶった。

「皆さん、ぜひ一緒に合唱していただけませんか?」という言葉に続いては、ギターの伴奏のみで「上を向いて歩こう」をカバー。新浜が次の歌詞をリードし、手拍子しながら声高らかに歌唱すると、場内はハートフルな空気感に包まれた。





その後、新浜を囲むようにしてバンドメンバーがステージ中央に集まって椅子に腰を掛け、新浜がギターを肩にかけると、客席から「がんばレオン〜!」の声が飛び交う。すかさず「まだ何もしようとしてないですよ。急に不安、みたいな顔をしないでくださいね!」とツッコんで場内を笑わせる。

「ちょっとだけ自分の話をさせてもらいます」と小学校2年から高校3年まで野球一筋の人生を送ってきたこと。高校3年で甲子園出場とプロ野球選手への夢が絶たれ、その後の人生に不安を覚えたこと。大学を卒業して演歌歌手である父親の背中を見て、新たな夢を見つけたことを語り、父親への感謝の気持ちを述べると、観客は拍手を贈った。そして、「野球経験のすべてが僕にとっての糧です。自分の人生をテーマに作っていただきました」とギターを弾きながら歌ったのは「糧」だった。その優しく穏やかな歌声は、これまでの人生の歩みを愛しむようでもある。


続けて、「これからも、信じた道をまっすぐにいく」という思いを込めて「My way」を歌唱。言葉を噛みしめながら語るように歌う中、ステージから客席に向かって照らされたライトが、今後待ち受ける輝かしい人生を示しているかのようだった。ひと呼吸おいてから力強く歌った最後のバース“♪決めたままに”は、今改めて発せられた決意表明にも感じられた。

雷鳴が轟くようなSEが鳴り、ロックテイスト溢れるバンド演奏で雰囲気はガラリと一変、「情熱の嵐」「激しい恋」「傷だらけのローラ」「走れ正直者」とメドレーのようなかたちで西城秀樹のナンバーを熱唱していく。パッション漲るステージングと感情的でありながらピッチが正確なボーカルは圧巻だ。また、ピョンピョン飛び跳ね、タオルを振り回しながら歌った「走れ正直者」では、突然ステージを降りて客席を1周し、場内を騒然とさせると同時に、狂喜のクライマックスを迎えた。



「楽しんでいただけましたか? いっぱいいる歌手の中で僕を選んでくれて本当に感謝です。奇跡です。幸せですね…」としみじみ語った新浜だった。本編終盤は、5thシングル「捕まえて、今夜。」。同曲では、事前にオフィシャルサイトなどで募った『一緒に踊ろう!“窓拭きダンス”!!「捕まえて、今夜。」ダンサー大募集!!』で選出された母校の千葉英和高等学校ダンス部の生徒総勢37名が登場。当時の担任教師がダンス部の顧問を務めている縁なのだとか。窓を拭くように開いた両手をクロスさせる“窓ふきダンス”で会場が一体となる盛り上がりをみせた。

大きな“レオンコール”に応え、「全てあげよう」ジャケット写真の衣装で新浜が再登場。さらに「レオン! レオン! 来たぞー!!」と同じくジャケット写真の衣装で木梨憲武が乱入すると、驚きの声と大歓声が上がった。



木梨は、ずっと今日のコンサートを観ていたことを明かし、「「走れ正直者」の秀樹は違うよ!」とダメ出し。バンドに同曲を演奏させて自ら手本を見せるなどやりたい放題。木梨に圧倒されてタジタジになりながらも、2人の軽快なトークに観客が爆笑に次ぐ爆笑。「あなたの宿命は、紅白が決まること。ファンはレオン応援団として、全力でCDを何枚も買うように!」と要請し、「全てあげよう with 木梨憲武」を披露した。その後半にはダンス部の生徒も登場して賑やかに。加えて、特設ステージに二人で上がり、木梨が新浜の腕を引っ張り、勢いづけて膝スラをみせた。「お邪魔しました! 最高ー!! サンキュ〜!”と木梨はステージを嵐のように盛り上げて颯爽と去っていった。

「本当にありがとうございました! ここからが勝負です。必ず紅白にいきます」とマイクを使わずに生声で宣言し、最後にもう一度膝スラを披露、「がんばレオン!」と叫んで<ファーストコンサートツアー ~全てあげよう~>初日公演が終了した。BARKSインタビューでも語っていた通り、演歌・歌謡曲のコンサートのイメージを打ち崩すステージで魅了した2時間。新浜は自身が掲げる“芸能界の甲子園=紅白歌合戦”を目指し、全国へコンサートを届けに行く。



取材・文◎牧野りえ

■<新浜レオン ファーストコンサートツアー ~全てあげよう~>9月21日(土)@千葉・成田国際文化会館 セットリスト

01. 全てあげよう
02. くちづけ
03. 佐原の町並み
04. 離さない 離さない
05. 私鉄沿線
06. Love story
07. さよならを決めたのなら
08. 上を向いて歩こう
09. 糧
10. My way
11. 情熱の嵐~激しい恋メドレー
12. 傷だらけのローラ
13. 走れ正直者
14. ネオン☆ナイト
15. ダメ ダメ…
16. 奇跡を信じよう
17. 捕まえて、今夜。
18. ジェラシー ~運命にKissをしよう~
encore
en1. 君を求めて
en2. 全てあげよう with 木梨憲武

■新浜レオンFC Presents 
<Leon Niihama Winter Party 2024 ~どこまでも駆け上がレオン~>

2024年12月8日(日)
・1st show:open 2:30pm / start 3:30pm
・2nd show:open 5:45pm / start 6:45pm

■6thシングル「全てあげよう」追撃盤

CD:2024年9月11日(水)リリース
※全5種共通:1,350円(税込)
▼封入特典
「全てあげよう」メロ譜封入
※初回生産封入特典:新浜レオントレーディングカード1枚ランダム封入(全10種)



【盛り上がレオン盤】JBCK-6008
1. 全てあげよう
2. 全てあげよう with 木梨憲武
 作詞作曲:所ジョージ
3. 全てあげよう (オリジナルカラオケ)
4. 全てあげよう with 木梨憲武 (オリジナルカラオケ)

【あなたの色に染まレオン盤】JBCK-6009
1. 全てあげよう
2. くちづけ
 作詞作曲:所ジョージ 編曲:沼井雅之
3. 全てあげよう (オリジナルカラオケ)
4. くちづけ (オリジナルカラオケ)

【恋焦がレオン盤】JBCK-6010
1. 全てあげよう
2. 恋にゆれて
 作詞作曲:所ジョージ 編曲:LEON 97-BAND
3. 全てあげよう (オリジナルカラオケ)
4. 恋にゆれて (オリジナルカラオケ)

【虫刺さレオン盤】JBCK-6011
1. 全てあげよう
2. 夏の香り
 作詞作曲:所ジョージ 編曲:沼井雅之
3. 全てあげよう (オリジナルカラオケ)
4. 夏の香り (オリジナルカラオケ)

【れおすけ盤】JBCK-6012
1. 全てあげよう
2. 奇跡を信じよう
 作詞作曲:矢吹俊郎 編曲:矢吹俊郎&中村修司
3. 全てあげよう (オリジナルカラオケ)
4. 奇跡を信じよう (オリジナルカラオケ)

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