音楽業界3団体が「Music Cross Aid」基金を創設、ライブエンタメ従事者の現在/未来を支援

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音楽業界3団体が「Music Cross Aid」基金を創設し、6月11日(木)午後3時よりオフィシャルサイト(http://www.musiccrossaid.jp/)を立ち上げた。日本のライブエンタテインメント産業を担う事業者・スタッフの現在とその未来を支援するための支援プロジェクトだ。

新型コロナウイルス感染症拡大を防ぐべく、多くのライヴ公演の延期・中止を重ね続けてきた音楽業界だが、緊急事態宣言が解除された6月現在においても、未だ完全な形でのライブ再開の目処は立っておらず活動継続は困難を極めている。ライブエンタテインメント産業は、かつてない危機的な状況に立たされたままだ。

新型コロナウイルスは様々な社会に甚大な影響を与えたが、ソーシャルテクノロジーをもって表現方法を変えながら演者は次代への手を打ち始めた。リモートワークを用いて新たな収入を得ることもあれば、才能とセンスを世に打つ強力なツールを手にした表現者もいることだろう。一方で、裏方に徹し演者の表現の場を作ってきた影の立役者たちには、今もなお全く光が当たらない状況が続いている。現場を支えてきた縁の下の力持ちは、個人名を出さず現場を支えてきた。舞台制作、音響、照明、撮影、衣装、メイク、大道具小道具からケータリング、会場整理やセキュリティに至るまで、イベント開催の裏ではプロフェッショナルスタッフが欠かせない。彼らの存在なくしてライブイベントは復活し得ないのだ。

「Music Cross Aid」は、こういった危機的状況を救うため、一般社団法人日本音楽事業者協会/一般社団法人日本音楽制作者連盟/一般社団法人 コンサートプロモーターズ協会の音楽業界3団体が立ち上げたプロジェクトであり、公益財団法人パブリックリソース財団との提携によって法人・個人からの寄付金やAIDプロジェクト収益金を受付け、活動停止を余儀なくされた日本のライブエンタテインメント文化事業の担い手である事業者(法人)や専門スタッフ(個人)に対して、今後の活動に必要な資金を助成していくという。

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「Music Cross Aid」基金創設に向けた3団体共同メッセージ

新型コロナウイルス感染症の拡大防止を率先して務めるべく、今年の2月以降、音楽業界は多くのライブ公演の自粛を積み重ねて来ました。その効果もあってか緊急事態宣言は解除されましたが、ライブエンターテインメントに関しては未だ完全な形での再開の目処は立っていません。日本のメディアコンテンツの柱であり、特に2000年代以降、この国のカルチャーを牽引し続けて来たライブエンターテインメントは今、かつてない危機的な状況に立たされています。

音楽エンターテインメントはステージの上で輝くアーティストやミュージシャンのみによって成立しているわけではありません。音響、照明、ステージ制作、楽器管理、舞台監督などの卓越したスキルや想像力がステージを演出することによって初めてファンタジーが生まれ、掛け替えのないエンターテインメントとなるのです。彼らの尽力やイメージなくして、今の日本のライブエンターテインメントはここまで進化しなかったと言っても、決して大袈裟ではないでしょう。

この深刻な状況下で、ライブエンターテインメントに関わる人たちの多くは一切の収入が絶たれ、未だ先行きが見えないまま日々を過ごしています。このままでは無念を抱えながら、廃業を決断する方々が増えていくことまでが予想され、事態は益々深刻さを増しています。──そう、今、これまで脈々と受け継がれ、多くの人々を魅了して来た日本独自のライブエンターテインメントの根底を支える事業者や技術スタッフの生活を守り支えることは、この国最大のカルチャーである音楽産業の断絶を防ぐことに直結する、急務なのです。

今回立ち上げるに至ったライブエンタメ従事者支援基金「Music Cross Aid」は、行政発の経済支援策に頼るだけではなく、音楽業界自らが立ち上がり、前述したようなエンターテインメントを支えてきた様々な技術者や団体を大きく支援する、リアリズム溢れた待望の支援プロジェクト。音楽業界内外からの資金援助の申し出に加え、各チャリティーイベントや業務提携の発案などを、これまで日本のエンターテインメント産業をまとめて来た日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟、コンサートプロモーターズ協会3団体が主管し、責任と大志を持って、困窮している事業者や音楽エンターテインメントスタッフの支援に活用していく公益民間プロジェクトです。基金に寄せていただいた貴重な力や資金は、必ずやこれからのライブエンターテインメント産業の復興、復活に役立ててまいります。

どうかご支援、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

2020年6月
一般社団法人日本音楽事業者協会
一般社団法人日本音楽制作者連盟
一般社団法人コンサートプロモーターズ協会

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■基金の形態・運営スキーム
●一般社団法人日本音楽事業者協会、一般社団法人日本音楽制作者連盟、一般社団法人コンサートプロモーターズ協会の3団体が設置者となって、公益財団法人パブリックリソース財団との提携により、音楽ライブエンタメ従事者支援基金「Music Cross Aid」を創設します(今後、発展的に業界関連団体の参加や協力企業・機関、賛同人などの拡大を視野にいれています)。
●本基金が受け皿となって、法人・個人からの寄付金やAIDプロジェクト収益金を受付けます。
※AIDプロジェクト収益金:ライブイベント、放送配信、グッズ製作販売等
●1件3,000円以上の寄付をいただいた法人・個人の方には公益財団法人パブリックリソース財団により領収書が発行され、寄付金控除を受けることができます。
■寄付金の使途・支援の内容
●本基金に寄せられた寄付金・プロジェクト収益金を原資として、新型コロナウイルス感染症拡大防止によって活動停止を余儀なくされた日本のライブエンタテインメント文化事業の担い手である事業者(法人)や専門スタッフ等(個人)に対して、今後の活動に必要な資金を助成します。
■「Music Cross Aid」の概要
●寄付受付開始日:2020年6月11日(木)
●公式WEBサイト:「Music Cross Aid」ウェブサイト http://www.musiccrossaid.jp/ ※詳細はこちらをご覧ください。
※寄付受付は、当面は2021年3月31日まで(その後期間を延長するかは事前に協議の上決定します)

◆「Music Cross Aid」オフィシャルサイト
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