【コラム】音楽をこじらせた人たち~BARKS編集部の「おうち時間」Vol.022
みなさん、#stayhomeで自宅籠もりの日々ですが、なんだかストレスフルですよね?「普段できないことにチャレンジするべきかぁ?」とか「お家でできるエクササイズで身体を動かそうかな」とか、いろいろ考えてはみるものの、「んじゃ、とりあえず明日から…」なんちゃって、エンジンがなかなかかからないってのもありがちな話。
とは言っても、突如訪れた新ルールのもとで、これまでの生活スタイルや暮らしのサイクルを少しずつ見直していかないとダメってのは、きっと避けられない未来予想図。今現在置かれた生活がこれからの平常運転になっていくんだとしたら、オンとオフの境界線が滲む新しい時代の泳ぎ方をマスターしないと、息苦しくて溺れてしまいそう。
ということで、不安と不満が爆発してしまいそうなときには、いつものように音楽の力を借りるとしよう。CDにもデジタル販売にも大手サブスクサービスでも絶対に登録されていない、振り切れて楽しすぎる音楽がザックザク埋蔵されているのがYouTubeの凄さ。音楽好きが高じ過ぎてこじらせてしまった人たちの動画は刺激的で、理屈抜きに楽しかったりする。観ているだけで、いつの間にかにやけていたり、爆笑したり苦笑したり、ちょっとザワザワしてみたり、これはスゴイと感嘆してみたり。そうやって心が踊って騒ぐから、音楽はやめられない。
さて、この映像は、音だけ聴いていれば単に「トルコ行進曲」だけど、演奏はご覧の通り。お皿の選別もさることながら、このテーブルの形とサイズが最大のポイントなんじゃないの?
さて、こちらはもう8年も前の映像なので、この子ももう成人を迎えるくらいになっているのでしょうか。ちょけているけど、“音楽でふざけられる”って実は凄いことですよね。この子の今のピアノプレイを聞いてみたいなあ。
もうひとつ、大好きな動画。もう10年前にもなる動画なので知っている人は知っている有名な一本なんですが、私のフェイバリットドラマーに躍り出たのがこの人。ZZトップのカバーをするのにストラト?なんてツッコミも忘れてしまうほどの、激熱なドラムプレイ。これもふざけているようで、ぶっといグルーブが胸アツっす。
昔の映像という点ではこちらも古く、奥田弦が14歳のときのプレイ映像。アルバム『奥田弦とゆかいな学校ジャズ・ピアノ』に収録されている「ねこふんじゃった~友達とアドリブ・バトル!」ともまた違うプレイを聞かせてくれている。ジャズに明るくなくても、これ聴くだけでジャズが好きになっちゃった気持ちになるよね。
世の中には天才はたくさんいて、奥田弦の天才ぶりとはタイプが違うけど、ゆゆうたもその一角。才能をドブに捨てた男なので、音楽の楽しみ方があちこちへ乱反射しているけど、なかでも私が好きな配信のひとつがこれ。音楽でわいわい騒ぐなんて桃源郷そのものなんですけど、私イカれてますでしょうか。
こんな素敵な動画もあります。こちらは1歳の男の子がお誕生日に開いたピアノコンサート…つか、彼が弾いた音に、後からストリングスをそれっぽく足しただけなんだけど、このぼくちゃんが楽しくてしかたがないことだけはビンビン伝わりますよね。そういう意味でも、楽器って人の本能と共鳴する魔法のツールなんだってことがよ~く分かります。
楽しい動画という意味ではこれも好き。ラトゥラトゥのマイキの動画だけれども、まーとにかくカッコいい。思わず身体が動くっつーの。これも音楽だしあれも音楽。今さらながらYouTubeではいろんな発見があるものです。
では最後に「犬だって音楽が好きなんだ」ということで、ごきげんよう。
文◎烏丸哲也(BARKS / JMN統括編集長)
【コラム】BARKS編集部の「おうち時間」まとめチャンネル
この記事の関連情報
【コラム】BARKS烏丸哲也の音楽業界裏話037「生成AIが生み出す音楽は、人間が作る音楽を超えるのか?」
【コラム】BARKS烏丸哲也の音楽業界裏話036「推し活してますか?」
【コラム】BARKS烏丸哲也の音楽業界裏話035「LuckyFes'25」
【コラム】BARKS烏丸哲也の音楽業界裏話034「動体聴力」
【コラム】BARKS烏丸哲也の音楽業界裏話033「ライブの真空パック」
【コラム】BARKS烏丸哲也の音楽業界裏話032「フェイクもファクトもありゃしない」
【コラム】BARKS烏丸哲也の音楽業界裏話031「音楽は、動植物のみならず微生物にも必要なのです」
【コラム】BARKS烏丸哲也の音楽業界裏話030「音楽リスニングに大事なのは、お作法だと思うのです」
【コラム】BARKS烏丸哲也の音楽業界裏話029「洋楽に邦題を付ける文化」