5分でわかる!『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』
今や一度は耳にしたことがあるであろうコンテンツ、『ヒプノシスマイク』。略して『ヒプマイ』。
声優×ラップという今まで交わることのなかったふたつのジャンルを融合させた新感覚プロジェクトだが、2017年9月に発足した当初はYouTubeにミュージックビデオが公開されているだけのコンテンツだった。
それがSNSでの熱心なファンの口コミによりじわじわと知名度を上げ、2018年7月18日に発売した『Fling Posse VS 麻天狼』は、オリコンのデジタルアルバムランキングで1位、CDアルバムランキング3位を獲得。そして、2019年11月27日に発売したアルバム『Bad Ass Temple Funky Sounds』は12月9日付オリコン週間アルバムランキングで初登場1位を獲得し、その後発売されたアルバムシリーズも軒並み高順位にランクインするという快進撃を続けている。
今やオタクコンテンツの垣根を越え幅広い層のファンを獲得し、アニソン業界だけでなく音楽業界からも注目を集めている『ヒプノシスマイク』。そんな『ヒプマイ』の今更聞けない基本情報と、今からでも間に合う楽しみ方を紹介しよう。
■『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』とは?
数々の人気コンテンツを世に送り出しているキングレコード内のレーベル・EVIL LINE RECORDSが手がける音楽原作キャラクターラッププロジェクトである。
作品の舞台は、以下の通りである(オフィシャルサイトより)。
◆ ◆ ◆
H歴武力による戦争は根絶された…
争いは武力ではなく人の精神に干渉する特殊なマイクにとって代わった。
その名も【ヒプノシスマイク】
このマイクを通したリリックは人の交感神経、副交感神経等に作用し、
様々な状態にすることが可能になる。
人々はラップを使い、優劣を決する。
男性は中央区外のイケブクロ・ディビジョン、ヨコハマ・ディビジョン、シブヤ・ディビジョン、シンジュク・ディビジョン等の区画で生活をすることになる。
各ディビジョン代表のMCグループがバトルをし、
勝った地区は決められた分の他の領土を獲得することができる。
兵器ではなく言葉が力を持つことになった世界で今、
男たちの威信をかけた領土テリトリーバトルが始まる。
◆ ◆ ◆
現在までに合計15枚のCDがリリースされているが、まずは全キャラクターが登場する以下の2曲をチェックして『ヒプマイ』のバイブスを感じてほしい。
■魅力的なキャラクターと豪華声優陣
前述したとおり、『ヒプノシスマイク』の世界では、男たちは「ディビジョン」と呼ばれる区画で生活しているが、現在まで6つのディビジョンを代表する総勢18人のキャラクターが登場している。
以下に、個性溢れるキャラクターをディビジョンごとに紹介していこう。
「イケブクロ・ディビジョン」の「Buster Bros!!!(バスターブロス!!!)」は、萬屋ヤマダの経営者・山田一郎(やまだ・いちろう)(CV木村 昴)、高校二年生の山田二郎(やまだ・じろう)(CV石谷春貴)、中学三年生の山田三郎(やまだ・さぶろう)(CV天﨑滉平)からなるチーム。
▲山田一郎
▲山田二郎
▲山田三郎
王道感のあるバランスの良いラップを楽しみたかったら、まずはイケブクロ・ディビジョンの曲を聴いてみるのがオススメだ。特に、山田一郎を演じる木村昴は自身もラッパーとして活動している生粋のHIP HOPラヴァー。好良瓶太郎名義で『ヒプマイ』楽曲の制作も手掛けており、その実力は折り紙付き。
「ヨコハマ・ディビジョン」の「MAD TRIGGER CREW(マッドトリガークルー)」は、ヤクザの碧棺左馬刻(あおひつぎ・さまとき)(CV浅沼晋太郎)、警官の入間銃兎(いるま・じゅうと)(CV駒田 航)、元海軍の毒島メイソン理鶯(ぶすじま・メイソン・りおう)(CV神尾晋一郎)からなるチーム。
▲碧棺左馬刻
▲入間銃兎
▲毒島メイソン理鶯
横浜らしく、「ウェッサイ(ウエストサイド)」テイストの楽曲が多め。どこか哀愁漂いつつもハネ感のあるビートは、大人の魅力を感じさせる。曲中に横浜の地名が頻出し、ヨコハマ・ディビジョンのプライドを感じさせるラインナップとなっている。
「シブヤ・ディビジョン」の「Fling Posse(フリングポッセ)」は、ファッションデザイナーの飴村乱数(あめむら・らむだ)(CV白井悠介)、作家の夢野幻太郎(ゆめの・げんたろう)(CV斉藤壮馬)、ギャンブラーの有栖川帝統(ありすがわ・だいす)(CV野津山幸宏)からなるチーム。
▲飴村乱数
▲夢野幻太郎
▲有栖川帝統
シブヤらしく、ポップでオシャレなサウンドとエモーショナルなリリックがポイント。声の質が全く異なるメンバーがチームを組んでいるので、その絶妙なバランスを楽しむのも良いだろう。
そして「シンジュク・ディビジョン」の「麻天狼(まてんろう)」は、医師の神宮寺寂雷(じんぐうじ・じゃくらい)(CV速水 奨)、ホストの伊弉冉一二三(いざなみ・ひふみ)(CV木島隆一)、医療系の会社員・観音坂独歩(かんのんざか・どっぽ)(CV伊東健人)からなるチーム。2018年に開幕された4つのディビジョンによるトーナメントの優勝チームでもある。
▲神宮寺寂雷
▲伊弉冉一二三
▲観音坂独歩
シンジュク・ディビジョンも、シブヤ・ディビジョンと同様に個性豊かな面々が揃うチームとあって、楽曲のテイストも様々。「ポエトリーディング」と呼ばれる、喋るように歌うラップやリリカルなライムなど、幅広いジャンルを楽しむことができる。
さらに、2019年9月より新たに追加となったチームが、「オオサカ・ディビジョン」と「ナゴヤ・ディビジョン」の2チームだ。
「オオサカ・ディビジョン」の「どついたれ本舗」は、お笑い芸人の白膠木 簓(ぬるで・ささら)(CV岩崎諒太)、教師の躑躅森 盧笙(つつじもり・ろしょう)(CV河西健吾)、詐欺師の天谷奴 零(あまやど・れい)(CV黒田崇矢)からなるチーム。
▲白膠木 簓
▲躑躅森 盧笙
▲天谷奴 零
オオサカ・ディビジョンはCreepy Nutsや韻踏合組合など大阪を代表するアーティストが楽曲提供したり、新喜劇のテーマをサンプリングしたりするなど、挑戦的かつバラエティに富んだ楽曲に注目してほしい。
残る「ナゴヤ・ディビジョン」の「Bad Ass Temple」は、僧侶の波羅夷 空却(はらい・くうこう)(CV葉山 翔)、ヴィジュアル系ミュージシャンの四十物 十四(あいもの・じゅうし)(CV榊原優希)、弁護士の天国 獄(あまぐに・ひとや)(CV竹内栄治)からなるチーム。
▲波羅夷 空却
▲四十物 十四
▲天国 獄
ナゴヤ・ディビジョンも、オオサカ・ディビジョンと同様に、nobodyknows+など地元をレペゼンする著名アーティストが楽曲提供をしていることもあり、他のディビジョンとは異なったテイストのラップを味わうことができる。
以上、全18人のキャラクターを紹介したが、いずれも個性豊かで魅力あふれるキャラクターなのはもちろんのこと、各楽曲に彼らのキャラクター性が存分に盛り込まれているため、千差万別のラップを楽しめること請け合いだ。
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