ザ・フー「ボーナス・トラックで完璧なアルバムが完璧じゃなくなる」

ポスト

ザ・フーのフロントマン、ロジャー・ダルトリーは、アルバムにボーナス・トラックが収録されるのが理解できないそうだ。

◆ザ・フー画像

彼らの最新アルバム『WHO』には、「This Gun Will Misfire」「Got Nothing To Prove」「Danny And My Ponies」「Sand」のデモなどがボーナス・トラックとして追加されたが、ダルトリーは『Billboard』誌のインタビューで、納得いかないと、こう話した。「ボーナス・トラックってやつ、俺は理解できない。俺にしてみれば、そのせいで完璧なアルバムが完璧じゃなくなる。完成した作品にデモを加えるなんて、本当に冗談だ。フーの曲じゃないものをフーのアルバムに収録するなんて、俺らの名を汚してる。俺には理解できない。正直言って、かなり腹が立つ」

ダルトリーはまた、オープニング・トラックの「All This Music Must Fade」にラップのパートを加えるという案が出たが、拒否したと話した。「俺はやらないよ(笑)。ラップをやる人たちのことは好きだし、すごく賢く巧みで素晴らしいと思う。でも、俺がやったら笑いものだ。多分、できるだろうけど、ただの模倣になるだろう。カットするようピート(・タウンゼント)を説得しなきゃならなかった。“お前がラップするなら残せば”って言ったんだ。もちろん、彼も自分がやるのが賢明だとは思わなかった」

13年ぶりのザ・フーの新作『WHO』は、英国で3位に初登場。アメリカでは『Quadrophenia』(1973年)、『Who Are You』(1978年)と並ぶ彼らにとっての全米最高位、2位をマークした。

Ako Suzuki
この記事をポスト

この記事の関連情報