ザ・フー、1979年の悲劇以来、初めて米シンシナティで公演開催

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ザ・フーが、1979年12月3日米オハイオ州シンシナティでファン11名が亡くなる事故が起きて以降、初めて同市で公演を開くことを発表した。

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この痛ましい事故は、開演前、全自由席だったため、いい席を取ろうと多くの観客が狭い入場ゲートへ殺到したことにより起きた。バンドのマネージャーは、コンサートを中止すればオーディエンスの制御がきかなくなると当局に警鐘を鳴らし、公演を敢行することを決断したと言われる。パフォーマンス終了後に知らされたメンバーは大変なショックを受けた。

40年以上ぶりとなるシンシナティ公演は、2020年4月23日、事故が起きたRiverfront Coliseumから7マイル(約11キロ)離れたNorthern Kentucky UniversityのBB&T Arenaで開くという。12月3日、同地方のWCPO-TVが放送した追悼番組の中で告知された。





公演の収益の一部は、事故後設立されたこの地域の学生向けの奨学資金へ寄付されるという。バンドはこれまでも、この奨学資金を支援してきた。また、ロジャー・ダルトリーは2018年、3名の犠牲者が通っていた高校を訪問し、哀悼の意を捧げている。

Ako Suzuki
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