Hiroのもいもいフィンランドvol.72「来日決定!アンディ・マッコイインタビュー:ニューアルバムはHanoi Rocksが今もなお存在していたらこうであろうというアルバム」

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2009年に解散したHanoi Rocksのギタリストでもよく知られるアンディ・マッコイから、前作のソロアルバム『Building On Tradition』から実に24年ぶりとなるニューアルバム『21st Century Rocks』がこの秋フィンランドで発売になりました。なんとそのアンディ、私が住んでいる小さな田舎町に引っ越してきたニュースが!ということで、問い合わせてみるとこの町内でインタビューに応じてくれることに。本人いわく、ここに住んでるわけではなく、旅の途中で今ここにいるとのことでした。まずはニューアルバムのことから聞いてみました。


──前作のソロアルバムから24年ぶりにこの秋ニューアルバム『21st Century Rocks』発売、ニューシングル「Seven Seas」が先行でリリースになりましたが、今の気分は?

アンディ・マッコイ:この間にはHanoi Rocks再結成のツアーもあったし他にもいろいろやってた。違った生き方がしたくて15歳からずっと世界を飛び回ってきた。今の気分はとってもいい。このソロアルバムは多彩なアルバムでHanoi Rocksの頃からのファンも年を重ねて一緒に成長してきてるし、若い年齢層より聴いてる幅が広いんじゃないかと思うし、気に入ってくれると思う。


──先行シングルでリリースされた「Seven Seas」のジャケットがお花畑で撮影されていて、とっても素敵なのですが、お花畑で撮影しようというそのアイデアは誰から出たのですか?

アンディ・マッコイ:この近くにいくつかこういうポピーの花畑があるんだが、どこで撮影しようかってアシスタントのへッスとドライブしてて決めたんだ。その時撮影した1枚がその写真だ。


──ではこのニューアルバムにはどのような曲が収録されていますか?

アンディ・マッコイ:ロッケン・ロールアルバムだ。中にはラテンの影響を受けたものもあるし、カントリーな気分のものもあるし、いろんな要素が詰まっている。まさにアンディ・マッコイの曲だ!多彩なアルバムで聴く人が飽きることはないと信じてるし、何度も聴きたくなるアルバムだ。

──このニューアルバムの曲には昔作った曲もありますか?

アンディ・マッコイ:新しい曲もあれば、昔作った曲もある。一部に昔作っっていたものが入ってる曲もある。古い曲はHanoi Rockが解散した後、その時代に作ったものもある。そしてこのアルバムはもしHanoi Rocksが今もなお存在していたらこうであろうというアルバムだ。

──来年ツアーにでるという記事を目にしたのですが、バンドメンバーはすでに決まっているのですか?

アンディ・マッコイ:基本的なバンドは出来上がっている。このメンバーで様子を見てみるつもりだ。ツアーはフィンランド国内だけでなくて、いろんな国を予定している。スウェーデン、イギリス、地中海の国、それからかなり確実に日本にも行けるんじゃないかと思う。

──日本盤発売は決まっているのですか?

アンディ・マッコイ:コンタクトは入ってるから、他の可能性も考慮して決めることになると思う。

──以前ヘルシンキで行われたアート展覧会にも行ったことがあるのですが、つい先日もヘルシンキのHard Rock Cafeで奥さんのアンジェラとのアート展が開かれましたね。どのくらい長く絵を描いているのですか?

アンディ・マッコイ:長いこと描いてる。自分はクラシカルなアーティスト(画家)になるはずだったんだ。その勉強もしていた。俺の描いた絵は世界中に飾られてるよ。次は「Antiikki ja taide」(アンティークとアート)って雑誌に俺について大きな記事が載る予定だ。

──次のアート展はもう予定されているんですか?

アンディ・マッコイ:検討しているところだ。他のことと重ならないようにね。Pelle Miljoona Oy (オリジナルメンバーのアンディ・マッコイとサミ・ヤッファが加わりツアーをしている)のライブもやってるし、自分のソロアルバムも発売になるし、さらに同時にアート展が重なると身動き取れなくなるからね。俺は生きるために働いてるのであって、仕事のために生きてるのではない。そこには大きな違いがある。

──どんなテーマの絵を描くのが好きですか?

アンディ・マッコイ:それはそれぞれの絵で違ってくるな。

──以前大きな会場でアート展があった時に観に行ったのですが、その中には日本が絵の中に描かれてるのがありました。

アンディ・マッコイ:若い時に日本にいったから、もちろん日本のなんらかの影響が頭の中に刻みこまれてるよ。日本の芸術というものがとても好きなんだ。あのスタイルをなんていうのかわからないが、水彩で線を引く、そのバランスがとても難しい。すごく難しいが、素晴らしいインスピレーションを感じる。もちろん日本はアメリカとともに俺の頭のどこかにいつもあるよ。

──今までの長いキャリアの中で世界中を周ってきたことかと思いますが、日本に行った時のことですごく印象に残っていることは何ですか?

アンディ・マッコイ:これだよ!(と太いわっかのピアスがついた耳を見せてくれる。)初めての来日の時、女の子たちが引っ張って穴が伸びてしまった(笑)。日本のレコード会社が俺たちをティーンのポップアイドルバンドのような宣伝をしてしまったからだ。俺たちは全く違うのにさ。13、14歳ぐらいの女の子たちが周りで黄色い歓声をあげてた。まぁちょうどその年齢の頃に自分の初めてのアイドルに出会う子も多いだろうし、すべてを忘れて夢中になる時期だ。今でもそれは変わってないと思う。男の子や女の子のポップバンドを宣伝して、レコード会社とマネージャーが金持ちになるんだ。Hanoi Rocksはティーン向けのバンドではなかったのに、当時レコード会社がそういう風に宣伝してしまったんだよ。

──では次に日本に行った時、どこか行きたいとこはありますか?

アンディ・マッコイ:日本の南部が好きだ。福岡から南に行って沖縄とか。福岡はそんなに大きな街ではないと思う。それはとても魅力的だ。南ってのはリラックスした感じがあって好きなんだ。

──では日本のファンにメッセージお願いできますか?


インタビューの話にも出てきましたが、ヘルシンキのど真ん中にあるHard Rock Cafeで奥さんのアンジェラとのアート展があり、オープニングの日にはアンディのアコースティックライブがあるというので駆けつけてみたものの、その週末ヘルシンキで大きなイベントが開催されていたのもあってか、ライブ開始予定30分ほど前に行ってみるとものすごい長蛇の列が!しかも中から出てくる人があまりいないため列が前に進まない(汗)。結局1時間10分ほど待ってやっと中に入れたときにはライブはもう終わってました(泣)。会場のHard Rock Cafeの窓や壁にアンディとアンジェラの描いた絵が飾られ、ステージにもアンディ作の絵が飾られてました。


そしてニューアルバム『21st Century Rocks』発売の週にヘルシンキのSuvilahti TBA にてサポートにFlesh Roxonを迎え、ソールドアウトのアルバムリリースライブが行われました。ライブ直前にドラマー交代があり、今現在のメンバーは Dimi Dallas(ディミ・ダッラス /ギター)、Matthew Janaitis (マシュー・ヤナイティス /ベース)、Johnny Crash(ジョニー・クラッシュ /キーボード)、Christian Wentzel(クリスティアン・ウェンツェル /ドラム)という顔ぶれ。ディミとクリスティアンは以前紹介したこともありますがCAMUのメンバーでもあります。いつも思うのですが、フィンランド人はサポートバンドからみようという人はそう多くなく、メインアクトが始まる前に人が集まってくることが多いのですが、この日もアンディのライブが始まる前になってどんどん人が入ってくる状態で、皆が入りきってから30分ほど遅れてアルバムタイトル曲のかっこいいロックソング「21st Century Rocks」でスタート!ニューアルバムからの曲に加えてHanoi Roksのヒットソングや、前作のソロアルバムからも1曲披露。やっぱり彼はステージに立つとロッケンローラーですね!アンディ・マッコイ独特のカリスマを放ちだしライブかっこよかったです。








セットリスト:
21st Century Rocks
Tragedy
Batteram
The Hunger
Strung Out
Gimme Time
Seven Seas
Undertow
This Is Rock N Roll
Taxi Driver
Malibu Beach Nightmare
~アンコール~
Up Around the Bend
The Train Kept A-Rollin'

インタビュー中でもかなり確実に日本に行ける予定だといってましたが、その日本公演発表になりました。

・4月7日(火)東京 新宿LOFT
・4月8日(水)東京 新宿LOFT

東京公演の前売りチケットすでに発売になってます。この日本公演情報についてはこちらVINYL JAPANを要チェック!



アンディ・マッコイ久々の来日となります。ロックファンの皆さん、ニューアルバム聴いてこの機会をお見逃しなく!

文と写真:Hiromi Usenius

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