マーキュリー・プライズ、UKラッパー、デイヴのデビュー・アルバムが受賞
この1年間にリリースされた、英国/アイルランドのアーティストによる最も優れたアルバムへ贈られるマーキュリー・プライズの授賞式が木曜日(9月19日)ロンドンで開かれた。
◆授賞式の様子
今年度は、ロンドン出身の21歳のラッパー、デイヴが今年春発表したデビュー・アルバム『Psychodrama』が受賞した。デイヴは昨年、シングル「Funky Friday」が全英1位を獲得。続いて「Streatham」「Location」「Disaster」がトップ10ヒットとなり、3月、『Psychodrama』は初登場で全英No.1となった。
名前を読み上げられ、仲間からもみくちゃにされたデイヴは、ステージに母を招き、「これを可能にしてくれたみんなに感謝する。今日、パフォーマンスした(候補に挙がった)素晴らしいミュージシャンたちに感謝する。これは予想外だった」と、感謝と喜びを述べた。
『Psychodrama』は、殺人で終身刑に服す兄クリストファーが獄中で受けているセラピーにインスパイアされていると言われ、デイヴは謝辞で、兄の名前も挙げた。
今年のマーキュリー・プライズは、デイヴの『Psychodrama』、The 1975の『A Brief Inquiry Into Online Relationships』、アンナ・カルヴィの『Hunter』、ブラック・ミディの『Schlagenheim』、ケイト・ル・ボンの『Reward』、フォールズの『Everything Not Saved Will Be Lost - Part 1』、Fontaines D.C.の『Dogrel』、IDLESの『Joy As An Act Of Resistance』、リトル・シムズの『GREY Area』、Naoの『Saturn』、SEED Ensembleの『Driftglass』、slowthaiのファースト『Nothing Great About Britain』が、ノミネートされていた。
審査員は、批評家、ブロードキャスター、ラジオDJ、音楽誌の編集者らほか、元スーパーグラスのギャズ・クームス、ジェイミー・カラム、ジョルジャ・スミス、ストームジーらミュージシャンが務め、デイヴは候補に挙がったときからブックメーカー(公式賭け屋)で1番人気だった。
Ako Suzuki
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