IK Multimedia、ギタリストのために作られたハイエンドーディオインターフェイス「AXE I/O」登場
ギタリストのためのハイエンドーディオインターフェイス「AXE I/O」がIK Multimediaより登場。1月30日より発売される。
世の中のギター、ピックアップ、ギター用エフェクト、アンプの特徴はさまざまであり、インピーダンスの不適合により音が痩せたりこもったりといったことは多々ある。にもかかわらず、市場に存在するオーディオインターフェイスには「なぜ一律のHi-Z入力、ライン出力しか実装されていないのか?」という疑問に、IK Multimedia社はその開発の中で突き当たった。2002年にギターアンプ&エフェクトのモデリングソフトウェアをリリースして以来、常にギター、アンプ、レコーディングの可能性について研究し続けてきたIK Multimediaの新製品「AXE I/O」がその問題を解決し、ギターレコーディングに求められるすべての機能を提供する。
「AXE I/O」には、入力段だけでもギターに特化した機能を多数搭載する。まず完全なディスクリート回路によるインプットには、PUREとJFETの2つのモードスイッチを用意。味付けのない透明なサウンドと、倍音付加による温かみのあるサウンドを切り替え可能となっている。
また、パッシブピックアップ用のPASSIVEモードと、アクティブピックアップ用のACTIVEモードを用意。ACTIVEモードでは不要な回路をバイパスして、ギターやピックアップ本来の音色を生かしてくれる。
▲フロントパネルにはギター/ベース入力を2つ用意。AMP OUTも備え、録音したギターをHi-Z入力仕様のギター・アンプ、ストンプに接続してリアンプ可能。
さらに特許出願中のZ-Toneにより、接続されたギターやピックアップの求める音色に合わせて、入力インピーダンスの調整が可能。インピーダンス不整合による音痩せ、こもりを回避した最適なサウンドが得られる。また、フロント・パネルにはAMP OUTもあるので、録音したギターを、Hi-Z入力仕様のギター・アンプ、ストンプに接続してリアンプが可能。AXE I/O Control Panelソフトウェアでは AMP OUTのグランド・リフトも選択でき、ハイゲイン・アンプとの接続時もグランド・ループを回避しながら、低ノイズで収録可能。加えて内蔵チューナーも搭載、インスピレーションが湧いたら即座に録音を開始することができる。
もちろん付属の「AmpliTube 4 Deluxe」をはじめとするAmpliTubeシリーズとの相性も抜群。「AmpliTube 4 Deluxe」には、総計116機種にも及ぶアンプ、ストンプボックス、キャビネット、ラックエフェクトなどを搭載。プリセットの選択や値の調節をフロントパネルのノブで操作したり、外部ペダル/フットスイッチを接続して、AmpliTube上のペダルやスイッチを操作することも可能だ。「AXE I/O」というハードウェアと「AmpliTube」というソフトウェアの組み合わせが、シームレスに連携しギタリストのためのレコーディング環境を提供する。
製品情報
●入出力
・2イン/5アウト(Hi-Z AMP OUTを含む)
・2つの超低ノイズのマイク/標準バランス入力
・3種のトポロジーを備えたZ-TONEギター入力
・リファレンス・ヘッドフォン・アウト
・2つの自由にアサイン可能なコントローラー入力
・MIDI IN/OUT
・Mac/Windows USB 2.0対応
●極上のギタートーンを引き出す機能
・ACTIVE/PASSIVEピックアップ、ディスクリートJFET/PUREを切り替え可能な楽器入力
・入力インピーダンスまで調整可能な、独自のZ-TONE技術
・グラウンドノイズを回避しながらアンプやストンプに接続できるアンプ出力(リアンプ)
・エクスプレッションペダル、2連フットスイッチも接続可能な2つのコントローラー入力
・AmpliTubeプリセット切り替えなど自由にアサイン可能なPRESETノブ
・チューナー内蔵
・堅牢でコンパクトな金属製ボディ
・AmpliTube 4 Deluxeをバンドル(33種のストンプボックス、25種のアンプ、29種のキャビネット、29種のビンテージ & モダンなスピーカーモデル、12種のマイク、15種類のラック・エフェクト(デジタル・ディレイ、パラメトリックEQ、ロータリー・スピーカーなど)、2つのチューナーを搭載)
●スタジオクオリティのサウンド
・高解像度・超低ノイズのClass-Aマイクプリアンプ
・クラス最高峰のAD/DAと優れたアナログ回路設計
・非同期USBオーディオ、超低ジッターのクロックにより高音質を実現
・117dBのダイナミックレンジ
・専用コントロールソフトウェア
・最大192kHzのサンプリングレイトに対応
・高品位な10種のT-RackSプラグインとAbleton Live 10 Liteをバンドル
●仕様
・量子化:24ビットA/D変換、24ビットD/A変換
・サンプリング周波数:44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHz、176.4kHz、192kHz
・電源:専用ACアダプター(付属)
・コンピューターとの接続:USB B-Type 2.0
・ギター/ベース用H-Z 1/4”端子×2(フロント)
・ライン出力×4(リア、バランス×2、アンバランス×2)、アンプ出力(フロント)
・ファンタム電源対応の2系統のXLRマイク/ライン入力端子(リア)
・ヘッドホン出力×1(フロント)
・MIDI IN/OUT、DC IN(専用ACアダプター)、USB B-Type、ペダル入力TRS×2
・外形寸法:238×211×53 mm
・本体重量:1.3 kg
・付属品: USB A-Type to B-Type(1.5 m)、ACアダプター
◆AXE I/O
価格:オープン(市場実勢価格 45,000円 税別)
発売日:2019年1月30日
この記事の関連情報
IK Multimedia、「iRig Stream Mic Pro」発表
IK Multimedia、iRig Pro Quattro I/Oを発売
IK Multimedia、多彩な入力で高品質なストリーミング配信を実現「iRig Stream Pro」
IK Multimedia、手頃な価格で高品質なストリーミング配信を実現「iRig Stream Solo」
IK Multimedia、ライブ配信向けのオーディオ・インタフェースの新製品を発表
IK Multimedia、XLRマイクをスマホやカメラで使用可能にするマイクプリアンプ搭載モバイルオーディオインターフェイス「iRig Pre 2」
IK Multimediaの人気アナログシンセが進化、「UNO Synth Pro」「UNO Synth Pro Desktop」
IK Multimedia、オーディオアウトを備えたコンパクトな25鍵MIDIキーボード「iRig Keys 2 Mini」
IK Multimedia、Z-TONE回路を搭載 ギタリスト/ベーシストのための新定番イクイップメント登場