IK Multimedia、ライブ配信向けのオーディオ・インタフェースの新製品を発表
IK Multimediaから、ライブ配信向けのオーディオ・インタフェース「iRig Stream Solo」と「iRig Stream Pro」を発表。世界中で、多くのライブ配信に使われているiRig Streamのシリーズに、トーク系配信アプリでも利用可能なアナログ接続のiRig Stream Solo、マルチ入力仕様のiRig Stream Proが加わり、配信の形態に合わせたインターフェースの選択肢が増えた。
iRig Stream Solo は、iPhone、iPadおよびAndroidデバイスで利用できるアナログ接続の配信向けオーディオ・インタフェース。本体から伸びた3.5mm 4極TRRSケーブルで各デバイスに接続する。接続はアナログ仕様となるため、デジタル・オーディオ・インターフェースの利用が困難なトーク系配信アプリでも使用可能だ。
さらに、ミキサー、キーボード、DJデッキなどを接続するステレオRCA入力、ヘッドフォン、マイク付きイヤフォン、iRig Micなどを接続可能な4極TRRSヘッドセット端子を装備。同一デバイス内にて音楽再生アプリなどの信号を配信アプリに戻す Loopback機能にも対応。3.5mmモノラルTHRU出力も備えているので、カメラ、ミキサーなどの他のデバイスに音声を送ることができる。単三電池2本にて約50時間(アルカリ電池使用時)使える。
一方のiRig Stream Proは、iPhone、iPad、Androidデバイス、 Mac/PCで利用できる24-bit/96kHz対応のライブ配信向けオーディオ・インターフェース。マイク、楽器の両方に対応したXLR/標準コンボ入力端子(ファンタム電源付)、ミキサー、キーボード、DJデッキなどを接続するステレオRCA入力、ヘッドフォン、マイク付きイヤフォン、iRig Micなどを接続可能な4極TRRSヘッドセット端子を装備。 同一デバイス内にて音楽再生アプリなどの信号を配信アプリに戻すLoopback機能にも対応している。
ステレオ・モード、マルチ・チャンネル・モードと、2種類の動作モードがあり、初期状態のステレオ・モードでは、XLR/標準コンボ入力、RCAステレオ・ライン入力、4極TRRSヘッドセット・マイク入力、LOOPBACKオン時のループバック音がステレオにミックスされる。Instagram、Facebook、Twitchなどの配信アプリにて使用する場合に最適なモードだ。
マルチ・チャンネル・モードに切り替えると、RCAステレオ・ライン入力がCh 1、2、XLR/標準コンボ入力がCh 3、4極TRRSヘッドセット・マイク入力がCh 4と、独立したチャンネルとしてルーティングされる。GarageBandなどマルチ・チャンネル入力に対応したDAWアプリにてトラックを分けて録音を行いたい時に便利なモードとなる。
マルチ・チャンネル・モードとLoopback機能を組み合わせれば、さらに作り込んだ配信にも対応。例えば、XLR/標準コンボ入力のCh 3、4極TRRSヘッドセット・マイク入力のCh 4をエフェクト・アプリに入力した後、Loopback機能でCh 1/2に戻して配信アプリに入力すれば、iRig Stream ProとiPhone、iPadだけで「AmpliTubeでエフェクトされたギターの演奏を配信する」「トーク、ボーカルをVocaLive、MixBoxにてコンプレッサー、EQ、リバーブ処理して配信する」といった使い方も可能になる。Windows PCでは、iRig ASIO Driver for Windowsも用意されているので、大きなレイテンシーに悩まされることもない。
iRig Stream Proには、Lightning、USB-A、USB-Cケーブルが同梱されているので、最新のiPhone、iPad、Mac/PCにて、別途アダプタを用意することなく使用が可能。iPhone、iPad接続時にファンタム電源を利用したい場合も、単三電池2本にて約20時間(アルカリ電池、3.1 mAのファンタム電源使用時)使えるほか、別売の電源アダプタ(iRig PSU 3A)を使えば、配信中にiPhone、iPadを充電することもできる。
iRig Stream Pro、iRig Stream Soloとも、多くのオーディオ、ビデオ収録、配信アプリに対応おり、箱から出してすぐに楽しめるようiPhone、iPad、Androidデバイスで動作するIK Multimediaのアプリ「iRig Recorder 3 LE」も用意され、iRig Recorder 3 LEでは、映像や音声の記録、編集、書き出し、共有することができる。
製品情報
iRig Stream Pro:オープンプライス(税別市場想定価格26,800円前後)
発売予定日:2021年11月
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