【特集 インタビュー vol.1】植田真梨恵、ライブを語る「物語の主人公として、心を空っぽに」
■みなさんの人生と重なったり共振したり
■同じ夢を見るようなことができたら
──じゃあ10代の頃は、習いたてというか覚えたてのギターで歌うみたいな感じですよね。
植田:そうですね、当時弾き語りで歌うシンガーの参考にしていたのが、Ken Yokoyamaさんがアップルストアの前でひとりで座って弾いてる姿で(2005年、渋谷アップルストアでのフリーアコースティックライブ)。あれが、弾き語りをするロックミュージシャンのあるべき姿だって思っていたんです。
──予想外の名前が出てきて驚いたんですが、まさか入り口がKen Yokoyamaさんだったとは(笑)。
植田:目指しましたね、10代の私は。当時はバンドものばかり聴いていたので、単純に弾き語りをしているカッコいい人で思い浮かんだのが、Ken Yokoyamaさんだったんです。だから、自分もアップルストアでライブをしたいなって思ったという(笑)。その一方で、アコギを持って歌うにつれ、“アコギでは成立しないような曲のイメージでありたい”っていう気持ちが余計に強まったかもしれない(笑)。
▲植田真梨恵 画像ページ【4】へ |
植田:“いわゆるアコースティックギター弾き語りのシンガーを目指しているわけじゃないよ”っていう、当時はそういう気持ちもありました。でも、むしろ苦しめられるんですけどね、弾き語りでやりやすい曲がなさすぎて。それで、アコースティックギター1本で映える曲を書こうっていうシーズンも、その後にやってきます(笑)。それが「よるのさんぽ」とかにも繋がっていくんですけど。
──弾き語りをはじめたことは、自身の音楽活動のターニングポイントにもなったなと思いますか?
植田:うーん、徐々にそうなっていった感じですかね。ターニングポイントと呼ぶよりは……最初は怖かったんですよ。自分が思い描いていた“歌手”のイメージとかけ離れていくことが。それが徐々に楽しくなっていったことは大きな出来事だったし、確かにターニングポイントではありましたね。
──いろんな形態でのライブを行なってきましたが、今後、こういうライブをやってみたいというヴィジョンはありますか?
植田:“いつかやってみたい”ということではオーケストラでのライブですね。<Lazward Piano>の延長線上にあるような感じですけど、きれいな会場で、最高にきれいな弦楽器がいっぱい入ったフルオーケストラでのライブをやってみたいです。
──自分でそういうライブやショーも見たりします?
植田:ディズニー!
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植田:なっていると思います。行くとやっぱり刺激をもらえるし、アイデアが枯渇しないんです。制作で煮詰まってググっと小さいところにフォーカスしてガチガチになっていたところで、そういうショーを見てブワッと気持ちがほどけた瞬間、“ああそうか”って気づいたりすることもあるので。
──あの場所、あそこでのショーには何があるんですか?
植田:何が始まるかわからない、何が表現されるのか未知数という、導入部分から引き込んで離さないんですよ。後半に出てくる夢の素晴らしさを分かちあうために悪夢があるとか、その見せ方の振り幅が素晴らしいんです。ディズニーのショーには、物語と現実とを橋渡ししてくれる、導いていくキャラクターがいるんです。例えばエレクトリカルパレードだったらティンカーベルが明かりをつけるところから物語がスタートするとか。そういうものを見ていると勉強になるんですよね。
──自分の舞台、ステージも、現実と地続きであり、その先を見せるものでありたいという思いがある。
植田:ワクワクして、ドラマティックで、素敵で、かわいいものが見たいけど、それが自分とまったく無関係だと、深く感情移入できないんじゃないかなと思うんです。私の生活とか人生とか、頭のなかにあって素敵だなと思えるものが、みなさんの生活や人生と重なったり共振したり。同じ夢を見ることができたら、というものにしたいですね。
──3月に<Live of Lazward Piano-凍てついた星座->を開催することが決定しています。こちらはどんなライブになりそうですか。
植田:“bilberry tour”に引き続き、濃密な<Lazward Piano>になると思います。今回、札幌のバプテスト教会は、お客さんから見てステージの後ろが一面のガラスになっているんですよ。寒い冬の夜の<Lazward Piano>であり、星座を眺めながらのライブになる。<Lazward Piano>ではきっとみなさんも緊張して、固まって見てくださると思うので(笑)。凍てついた星座のように、緊迫感のなかで行なうきれいなライブになるのかなと思います。今回はどの会場も素晴らしいんです。ファイナルの大阪は大阪市中央公会堂なんですが、みなさんベルばらの気分で来てほしいくらいの雰囲気がある素敵な場所で(笑)。シックにお洒落をして来てくれたらいいなと思ってます。
取材・文◎吉羽さおり
撮影◎野村雄治
◆植田真梨恵『祝5周年!5作連続リリース!』BARKS内特集ページへ
※特集ページでは未公開カット33点公開中。
■植田真梨恵メジャーデビュー5周年YEARの幕開け『祝5周年!5作連続リリース!』
1月23日 LIVE Blu-ray『Live of Lazward Piano “bilberry tour” at 東京グローブ座』
2月20日 二作連続コンセプトミニアルバム『F.A.R.』
3月13日 デジタル配信シングル「タイトル未定」
4月17日 二作連続コンセプトミニアルバム『W.A.H.』
【第一弾】デジタル配信シングル「FAR」
2019年1月16日(水)配信リリース
詞と曲:植田真梨恵
arrange:徳永暁人
strings arrange:池田大介
drums:車谷啓介
guitars:岩井勇一郎
bass, keyboards, chorus & programming:徳永暁人
▼配信情報
iTunes
レコチョク
BEING GIZA STUDIO
■【第二弾】LIVE Blu-ray『Live of Lazward Piano “bilberry tour” at 東京グローブ座』
2019年1月23日(水)リリース
【Blu-ray + LIVE CD】GZXA-8034 ¥6,500 (Tax out)
※初回生産分のみ、新曲「bilberry song」収録 8cm CD封入(音源がダウンロードできるQRコード付)
▼Blu-ray 収録曲
<植田真梨恵 Live of Lazward Piano “bilberry tour”>2018.3.25@東京グローブ座
01. 壊して
02. きえるみたい
03. 流れ星
04. スメル
05. S・O・S
06. hanamoge
07. メリーゴーランド
08. 優しい悪魔
09. a girl
10. 灯
11. 勿忘にくちづけ
12. I was Dreamin’ C U Darlin’
13. 夢のパレード
14. 心と体
15. センチメンタリズム
16. FRIDAY
17. 変革の気、蜂蜜の夕陽
18. よるのさんぽ
19. さよならのかわりに記憶を消した
encore
EN-1 REVOLVER
EN-2 旋回呪文
EN-3 サファイア!
EN-4 朝焼けの番人
▼LIVE CD 収録曲
<植田真梨恵 Live of Lazward Piano “bilberry tour”>2018.2.18@京都文化博物館 別館ホール
01. ハルシネーション
02. 白い月
03. スメル
04. JOURNEY
05. シンクロ
06. ザクロの実
07. ソロジー
08. 僕の夢
09. アリス
10. ハイリゲンシュタットの遺書
11. ペースト
12. 心と体
13. センチメンタリズム
14. FRIDAY
15. 吠える虎
【第三弾】二作連続コンセプトミニアルバム『F.A.R.』
【初回限定盤 (CD+DVD)】GZCA-5284 ¥2,500(Tax out)
※紙ジャケ仕様
01. FAR
02. ロマンティカ
03. プライベートタイム
04. さなぎから蝶へ
05. 苺の実
06. softly
(07. EXIT)
▼初回限定盤 特典DVD
たったひとりのワンマンライブ vol.3 “good-bye stereotype”
2018.10.19 久留米シティプラザ 久留米座よりLIVE映像13曲収録
01. アリス
02. 最果てへ
03. 砂漠の果てに咲く花
04. カルカテレパシー
05. 210号線
06. よるのさんぽ
07. 雨にうたえば
08. 勿忘にくちづけ
09. 花鬘
10. ペースト
11. 心と体
12. 変革の気、蜂蜜の夕陽
encore
en1. コンセントカー
DOCUMENT MOVIE まわりくるめロケ -ふるさと編-
【通常盤 (CD ONLY)】GZCA-5285 1,800 (Tax out)
01. FAR
02. ロマンティカ
03. プライベートタイム
04. さなぎから蝶へ
05. 苺の実
06. softly
(07. EXIT)
【第四弾】デジタル配信シングル「タイトル未定」
Coming Soon
【第五弾】二作連続コンセプトミニアルバム『W.A.H.』
Coming Soon
■<Live of Lazward Piano -凍てついた星座->
OPEN 18:00 / START 18:30
(問)キョードー西日本 0570-09-2424
2019年3月17日(日) 東京・日本橋三井ホール
OPEN 16:45 / START 17:30
(問)H.I.P. 03-3475-9999
2019年3月21日(木・祝) 北海道・札幌バプテスト教会
OPEN 17:00 / START 17:30
(問)マウントアライブ 011-623-5555
2019年3月23日(土) 大阪・大阪市中央公会堂 大集会室
OPEN 17:15 / START 18:00
(問)サウンドクリエーター 06-6357-4400
▼チケット
一般発売日:2019年2月9日(土)
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