リンジー・バッキンガム、フリートウッド・マック解雇の瞬間を語る
今年初め、フリートウッド・マックを脱退したリンジー・バッキンガムが、マネージャーからどのようにして“解雇”を告げられたか、『Rolling Stone』誌のインタビューで明かした。
◆リンジー・バッキンガム画像
バッキンガムは1月28日、家でグラミー賞を見ているとき、マネージャーのアーヴィン・エイゾフから電話があり、「もう君とはステージに立ちたくない」と言っているというスティーヴィー・ニックスからの伝言を聞かされたそうだ。
フリートウッド・マックは、グラミーを主催するナショナル・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ・アンド・サイエンスから本年度のミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、その2日前、祝賀公演で一緒にプレイしたばかりだった。
バッキンガムは「(祝賀公演のために)2日間、リハーサルした。全てが素晴らしかった。僕ら、上手くいってた」と思っていたが、ニックスは違い、彼女のスピーチの邪魔をした等、バッキンガムの言動に憤慨していたらしい。
彼はマネージャーから伝言を聞いた当初、ニックスがフリートウッド・マックを脱退するのだと考えたという。そこで、ミック・フリートウッドにメールし、バンドを続けようと伝えたが、返事はなく、おかしいと思い始めたそうだ。「アーヴィンに電話して、“おかしな感じがする。スティーヴィーが脱退するのか、それとも、僕が追い出されたのか?”って訊いたんだ」
答えは、バッキンガムが「排除された」だった。ニックスは、他のメンバーに「彼が去るか、私が去るかのどちらかという最終通告」を突きつけていたという。
バッキンガムは現在、「フリートウッド・マックともうツアーできないことに傷ついているかって? ノーだよ。ほかにも探りたいエリアがいっぱいあるのはわかっているから」と考えているが、「1つ、僕が困惑し傷ついているのは、僕らは43年間、より高い真理を追い求め、明確にするために、個々の違いや困難を乗り越える術を見出してきた。それが僕らのレガシーだ。それが僕らの曲だ。それをこんな形で終わらせるべきではない」と続けた。
フリートウッド・マックは今月初め、ニュー・ラインナップによる新北米ツアーをスタートしたが、バッキンガムも同時期、ソロ・ツアーに乗り出した。
Ako Suzuki
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