植田真梨恵、iPhoneボイスメモによるREC音源をシングルに収録

植田真梨恵が7月25日、前作「REVOLVER」から約1年ぶりとなる8thシングル「勿忘にくちづけ」をリリースする。同シングルに、iPhoneのボイスメモで録音した貴重なデモ音源が収録されることが明らかとなった。

◆チョーヤ『夏梅』動画

デモ音源が収録されるのは3曲目の「distracted」だ。これは、自宅での作曲作業の際、iPhoneのボイスメモで簡易的に録音したまさに生まれたてのもの。デモ音源は通常公開されることがないが、今回はサウンドの空気感をそのままの形で活かすべく、収録に踏み切ったという。「distracted(ボイスメモ)」が収録されるのは初回限定盤のみ。通常盤にはTHE BEATLESの「STRAWBERRY FIELDS FOREVER」を彷彿とさせるメロトロンの音色をフィーチャーしたノスタルジックなアレンジによるスタジオレコーディング音源が収録される。

シングル「勿忘にくちづけ」表題曲は、自身の故郷･久留米の伝統工芸品『久留米絣』PRムービー主題歌として、2017年にWeb上で公開されたもの。“人から人へと受け継がれていくものを思って作った”という植田真梨恵の思いと、水彩画アニメーションで描かれた梅を摘む母娘のふれあいを描いたCMの世界が共鳴し、2016年の絢香、2017年の平井堅に続き、2018年夏、チョーヤ『夏梅』のCMソングに起用されている。以下、「勿忘にくちづけ」に関する植田真梨恵のコメントをお届けしたい。

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「人から人へ受け継がれていく伝統・愛情を表現した曲です。
日本の夏の緑の中を短い電車が通り抜けるようなイメージで作りました。モチーフに、私の地元の伝統産業のひとつでもある久留米絣の「藍」を夜明けの空の深い色として重ねています。
裏打ちのアコギと、横に広がるような、現代っぽくもあり、和テイストも感じられるピアノ、実験的なパーカッションの録音で涼しげに仕上げました。

曲を書いていた当時、何の気なしにタイトルに入れた「勿忘」のわすれな草は、別名「藍微塵」と呼ばれるそうです。私はそれを知らずに久留米絣をの藍色を重ねて曲を書いていたので、後々知ってドッキリしたりして、そういう不思議なつながり、重なりがまた音楽の興味深い感覚で、好きなところでもあります。

優しさや美しさだけでなく、音楽には言葉にできない思いが投影されてしまうので、それぞれの想いを重ねて様々な解釈で楽しんで頂きたいです」──植田真梨恵

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