【インタビュー】Hirofumi [Eins:Vier]、「“最後”という思いでツアーを廻ります」
■だから50歳の節目の今
■やり切りたいんです
──そうなんですか!? 再始動して、音源を掲げたツアーを開催するわけですから、これからガンガンいくんだろうなと思ってたのですが。
Hirofumi:そう思ってる人もいるみたいやけど。まぁ何にでも終わりって来るじゃないですか。Eins:Vierは1999年の解散のときが終わりだったのかもしれんけど、みんな元気に音楽を続けてたから、今があって。だからってずっと続けられるかといったらそうじゃない。さっきも話したけど、個人的にEins:Vierの曲を歌うことに対して限界に到達しているという実感があるんです。当時の俺の歌い方自体が本当に無理をしていて。周りからも「そんな歌い方してたら続かへん」って言われてたけど、“これが俺の歌や”と思って誰の意見も気にせずにガムシャラにやり続けてたんですよね。
Hirofumi:ただ、歌って人に伝えるうえで100%出したら伝わらないんですよ。楽器も100%の力でブチ叩いたら響かないでしょ。だけど、8割ぐらいの力で鳴らすとすごくいい音が響く。それが今ならわかんねんけど、当時は“ロックは全身で思いっきりやるもんだ”って思ってたから、理解できなくて。
──Eins:Vierをやるなら、50代のEins:Vierを鳴らすということよりも、あの頃の気持ちのままで、ということでしょうか。その全力こそがEins:Vierであるという。
Hirofumi:20代の頃の全力を今やろうとして、到達できないものがあったとしてもね。全力が個性になってた部分ももちろんあると思うし、それが好きで聴きに来てくれてた人がいるわけやから。だから、50歳の節目の今、やり切りたいんです。
──2017年11月の目黒鹿鳴館でのワンマンは純粋に楽しめましたか?
Hirofumi:本当に楽しかった。今回のツアーもどこまでやれるのか未知だけど、楽しめる自信は絶対的にある。それに、2011年に再結成したときは必死過ぎて楽しむ余裕もなかったような気がするんです。でも今回は、レコーディングしたというのが大きい。いいバランスでの歌い方が見えたから。みんなで話した時間もオレにはすごく大きかったし。それがライヴに向かっていくうえでのゆとりになって、今はこれから始まるツアーに対して、ヘンな不安はないですね。
Hirofumi:これにもすごく意味があるんですよ。インディーズのときにね、大阪の事務所を辞めてブッキングから何から自分達でやっていたことがあるんです。プロになるぞ!って。その期間に自分達でブッキングしたのが、鹿鳴館2DAYSから始まり、O-WESTでファイナルを迎えるというツアーだったんですよ。今回のツアーの始まりと終わりは、あえてそれと同じカタチにしたという、自分たちのこだわりでもあるんです。
──先ほど、“これが最後のツアーになるかも”という発言がありました。ファンの方にはぜひ観に来てほしいですよね。
Hirofumi:“かも”じゃなくて、ツアーとしてはほんま最後やから。Eins:Vierのライヴ自体が最後とは言い切れへんけど。
──先のことは分からないですよね。
Hirofumi:人間どこで、“もう一発ぐらいなら”と気持ちが変化するかわからへんからね(笑)。でも“これが最後”という思いでツアーを廻ります。それを掲げる必要もないと思うんですけど、状況や心境的にはやっぱり最後やから。迷ってる人がいたら来てほしいですね。
──ちなみに、ドラムのAtsuhitoさんは参加されませんが、オフィシャルサイトに「アインスフィアというアイコンに皆が集まれる事を誇りに思います。解散後20年、時がたちましたが変わらない瞬間を探し出せる事を願っております。精一杯、楽しんで下さい」というコメントを寄せていましたね。
Hirofumi:だいぶ前にドラムをやめちゃったから、再結成以降の活動にも参加していないんですけど、Atsuhitoも応援してくれてますね。だから、「ライヴを観に来てよ」と誘ってみようかなと思ってて。すごく忙しいみたいやけど、来てくれたらステージに引っ張り上げるくらいはしたいですね、ファンのみんなも会いたいと思うから。
取材・文◎牧野りえ
■再録ベスト盤『Self Cover Best 2018 Searching Red Light』
2018年3月14日(水)発売
【流通盤(CD)】LZLN-007 / ¥3,000(tax out)
※CD10曲入り / 8Pブックレット
※オリジナルポストカード (店舗購入特典)
01.Dear Song
02.In your dream
03.メロディー
04.Notice
05.Not saved yet
06.Words for Mary
07.花の声
08.Nursery tale
09.碧い涙
10.I feel that she will come
【ライブ会場・通販限定豪華盤(CD+DVD)】LZLN-008 / ¥12,000(tax out)
※CD10曲入り / LIVEダイジェストDVD / 32Pブックレット
※2DISCデジパック・スリーブケース
※オリジナルサコッシュ・復刻版ロゴステッカー・オリジナルA6クリアファイル
※Tour2018”Searching For You”ラミネートパス・メンバーサイン入りチェキ1枚入り
▼CD
01.Dear Song
02.In your dream
03.メロディー
04.Notice
05.Not saved yet
06.Words for Mary
07.花の声
08.Nursery tale
09.碧い涙
10.In a void space
▼DVD
<Eins:Vier One Man Live 2017 "Searching For Me">@目黒鹿鳴館LIVEダイジェスト
01.Not saved yet
02.碧い涙
03.Hallucination for this only night
04.Kiss is sleeping pills
05.花の声
06.メロディー
07.Passion
08.Nursery tale
09.Words for Mary
10.Notice
11.after
12.Bravo
13.L.e.s.s.o.n.
14.In a void space
15.Dear song
16.I feel that she will come
■全国ツアー<Eins:Vier Tour 2018“Searching For You”>
3月18日(日) 目黒鹿鳴館
3月24日(土) 札幌COLONY
3月25日(日) 札幌COLONY
4月01日(日) 仙台enn2md
4月07日(土) 名古屋Club UPSET
4月08日(日) 名古屋Club UPSET
4月14日(土) OSAKA MUSE
4月15日(日) OSAKA MUSE
4月21日(土) 福岡DRUM SON
4月22日(日) 福岡DRUM SON
5月12日(土) TSUTAYA O-WEST
▼チケット
e+ http://eplus.jp/ath/word/51894/
チケットぴあ http://ticket-search.pia.jp
ローチケHMV http://www.hmv.co.jp/artist_Eins-Vier_000000000039263/
■Gargoyle & Eins:Vier presents 2MAN LIVE<ZERO CRASH>
出演:Gargoyle & Eins:Vier
opening guest:Valentine D.C.
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