ダンボール製ワイヤレスMIDIキーボード「KAMI-OTO」がクラウド・ファンディング開始

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昨年のNAMM Showでダンボール・キーボード「KAMI-OTO」が注目を集めたユードーが、新バージョンのMIDIキーボード・キットを発表。1月25日に開幕したNAMM Show 2018で、完全オリジナルのフラッグシップ・シンセサイザー「Neuman」のプロトタイプ、サウンド系アプリとともに出展する。

「KAMI-OTO(カミオト)」はNAMM Show 2017でデビュー、同年9月のTOKYO GAME SHOWではブース内で製作ワークショップを開催し好評を得たMIDIキーボード・キット。文字入力用のApple Magic Keyboardにかぶせて使うという仕組みだったが、今回のバージョンはオリジナル基板を使用したスタンドアロン・タイプの「KAMI-OTO」として登場。世界最大のクラウド・ファンディングサイトKICKSTARTERで参考出品された。


▲KAMI-OTOは25鍵、2オクターブの鍵盤を備えた組み立て式キーボード。

▲KAMI-OTOのセット。ダンボール製のパーツを組み立てて完成する。

新バージョンの量産基板は、マイクロコンピューターとBluetoothチップ(オプション)、スピーカー、アンプを搭載。本体だけでもカンタンな演奏が可能となっている。また、モジュレーションやサスティンも加えることができ、ファンクションキーでMIDIチャンネルの変更も可能になるなど、かなり本格的。電源はUSBで供給する。Kickstarterでは、Bluetoothなしのバージョンが3,000円以上、Bluetooth付きモデルが4,000円以上のプレッジ(資金提供)で受付中。プロジェクトは3月24日まで。


▲無償配布のKAMI-OTO Prototype。

なお、Apple Magic Keyboardにかぶせて使うKAMI-OTOは、「KAMI-OTO Prototype」としてNAMMのブース来場者に無料配布する。こちらのモデルも強度面で大きく向上しているとのこと。


■シンセサイザー「Neuman」プロトタイプ2やアプリも出展

Summer NAMM 2016にプロトタイプ1が初回展示されたシンセサイザー「Neuman(ニューマン)」は、2017年1月のNAMMに展示したプロトタイプ2をリニューアルして初公開となる。


▲Neumanイメージ。

「Neuman」シリーズは、超大型横長のタッチパネルディスプレイを採用したPCMタイプのオリジナル・シンセサイザー。サウンド・エンジンは「NAT(noise added tone)」音源を採用。演奏時に出る打撃音やノイズを大事にすることで、今までにない臨場感を得られる方式。新鮮なグラフィックによるタッチパネルによるエディットは、感覚のままに音色をコントロール可能。また、米国著名ピアノメーカーのハイレゾ収録によるウェーブなどを新たにサンプリングして搭載している。現時点で最終的なハードウェア構成は未定だが、ハードウェアとソフトウェアのセットアップでリリースを予定している。


▲「Matrix Music Pad」(左)、「8Bitone+ MICRO COMPOSER」(右)。

また、音楽系アプリは最新OSへの対応と無償化が図られた。独自のサウンドと操作感が人気のダンスミュージック系音楽ソフト「Matrix Music Pad」と、8bit系のサウンドが人気の「8Bitone+ MICRO COMPOSER」ともに、最新iOSに対応。「8Bitone+ MICRO COMPOSER」はKAMI-OTOと共に使えるようにMIDI鍵盤に対応した。
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